まず、みなさんに質問です。
「火山の災害」って
どんなものだと思いますか?
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例えば、火山灰が降ってくる、地震が起きる、溶岩が流れてくる、土石流が流れてくる…テレビでそのような映像を見たことがある方も多いでしょう。
では、他にどんなことがおきると思いますか?
噴火がおきれば…そう、火山の近くに住んでいる人は噴火が収まって安全になるまで、自分の家から別の安全な場所に避難しなくちゃならないんです。
そうしないと噴石や土石流などで家がこわされてしまったり、積もった火山灰が泥みたいにぬかるんで、車も走れなくなるし、人も歩きにくくなります。
だから、安全になるまでは避難することが多いんです。
火山の災害を少しでもへらすために、他にできることはあるでしょうか。
人間のちからで、火山の噴火をとめることはできないけれど、
例えば…、
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・鳥海山が噴火しそうなのかどうか、火山を見張ったり、
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・規模の弱い土石流なら砂防えん堤で防いで、逃げる時間をかせいだり、
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することは、なんとかできそうですよね。
じつはこれについては、国や県などですでに対策をはじめているのです。
(詳しくは「鳥海山の火山防災マップ」のページをみてください。)
それから、
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・もし噴火したらどの辺が危ないのか、 |
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・どこに避難すればいいのか、何を持って行けばいいのか、 |
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・噴火について誰が、どうやって教えてくれるのか、 |
についても知っておくことができれば、とても役に立ちそうですよね。
これについても県と市が一緒になって、「火山防災マップ 鳥海山」 という冊子をつくりました。
この冊子には、火山の災害を少なくするための方法や知っておきたいことなどがいろいろと詳しく書いてあります。
(こちらも詳しくは「鳥海山の火山防災マップ」のページをみてください。)
「火山防災」とは、このように火山の災害から暮らしを守っていくために、災害に役に立ちそうな方法を考えたり、実際に準備したりすることなのです。
このウェブサイト(「火山防災マップ 鳥海山」のインターネット版)は、もし鳥海山が噴火したときにあわてないように、火山が噴火していない今のうちから、火山のことを良く知って、火山と仲良くくらす(共生する)ためにつくりました。
もしもの噴火のときに役に立つよう、ぜひ、「火山防災」についていろいろなことを知り、そして実際に私たちが自分でできる準備などをしておきましょう。
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火口から噴き上がる火山灰
(2000年、有珠山)

土石流でこわれた家と車
(1991年、雲仙岳)

融雪による火山泥流の被害の様子
この火山泥流で144名が亡くなりました。 (1926年、十勝岳)

火口から流れ出す溶岩流
(1986年、伊豆大島)

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