新型コロナウイルス感染症は、2019年12月に中国・武漢で原因不明の肺炎として報告されて以降、日本を含む全世界に感染が拡大しています。
現在では、新型コロナウイルス感染症の感染対策や診断・治療・予防法が確立されつつありますが、新たな課題として新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)した一部の患者にさまざまな「罹患後症状(後遺症)」がみられることが分かってきました。
新型コロナウイルス感染症の後遺症について
新型コロナウイルス感染症にかかった後、感染性がなくなったにもかかわらず、他に明らかな原因がなく、療養中にみられた症状が続いたり、新たに症状が出現したりするなど、後遺症として様々な症状がみられる場合があります。
後遺症については、世界的に調査研究が進められている最中であり、まだ不明な点が多いですが、国内の調査研究(厚生労働科学研究)によると、診断後6ヶ月の時点で約8割の方は罹患前の健康状態に戻ったことを自覚したと報告されています。
後遺症が疑われる場合などは、お一人で悩まず、まずは、かかりつけ医や身近な医療機関への相談をお勧めします。
新型コロナウイルス感染症の後遺症の代表的な症状について
代表的な症状として、以下のようなものが報告されています。
- 呼吸困難
- 息苦しさ
- 咳
- 胸痛
- 動悸
- 倦怠感
- 四肢の浮腫や冷感
- 記憶障害
- 集中力不足
- 精神的疲労
- 不安
- 不安障害
- 睡眠障害
- 気分障害
- 頭皮の脱毛
- 皮膚症状
- 嗅覚障害
- 味覚障害
後遺症の診療を実施している医療機関について
後遺症にかかる対応可能な症状を診療する医療機関について地区ごとに一覧表を掲載しております。受診の際の参考にしてください。
受診に当たっては、開院時間や休診日等について御確認の上、事前に電話連絡をしてから受診してくださるようお願いします。