あり過ぎた年
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毎年身の回りはもとより、国内外や世間一般を見回しますと、何事もなくこれ平穏無事という年はありませんが、特に今年は何もかにもあり過ぎた年ではないかと感じます。
正月元日に、いきなり能登半島地震によりお屠蘇(とそ)気分は吹っ飛びました。
正月気分にひたっていた元日の夕方の突然の大地震で犠牲になられた方はまことにお気の毒で、また今なお多くの被災者が避難生活や不便な暮らしを余儀なくされ、復興はもとより復旧すらなかなか進まない状況に、早く元の生活に戻って頂きたいという思いが強くなるばかりです。
そうこうしている間に、足下では7月に由利本荘地区を中心に豪雨災害、県北、県央、県南と3年続きの犠牲者も出る豪雨災害に苦しめられました。
いずれにしても、毎年観測史上最大の雨量という望ましくない記録更新のなかで、全県的に多額の費用を費やしても抜本的な河川改修に取り組まなければ、県民の生命、財産を守ることのできない状況になりました。
大きなエネルギーや工業製品などを生み出す、文明の利器でもある化石燃料の焼却等が結果として及ぼす地球温暖化による局地的豪雨や大干ばつ、さらには極度な高温化など異常気象は日常的なものとなり、世界中で大きな被害が生じ多くの犠牲者が出ています。
またウクライナ情勢は、北朝鮮がロシアへの武器弾薬提供に加え北朝鮮兵士を前線に派兵するという状態となり、ますます混沌となって来ました。
そうしているうちに、昨年秋のパレスチナのイスラム組織がイスラエルに襲撃をかけたのを発端に、イスラエルの大規模な侵攻作戦が展開され、中東情勢も緊迫度を増しています。
日本周辺では台湾と中国との関係が緊迫度を増すなか、日本周辺での中国の軍事的牽制が目立つようになり、北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射とともに、日本の周辺事態も緊張感が高まっています。
そうしたなかで、アメリカの次期大統領にトランプ氏が返り咲き、今後貿易問題やウクライナ、中東、台湾情勢など国際間の緊張関係がどうなるか予断を許さない状況になっています。
さらに、国内では衆議院議員総選挙で自民・公明与党が大敗を期し、今後の国政の行方も不明確さが増し、地方行政にどんな影響が出るのか目が離せない事態になっています。
そして我が家でも、ロシアのプーチン大統領に東日本大震災の救援の御礼に秋田犬を贈った返礼に贈られたロシアの固有種のシベリア猫(雄)のミール君(※)が病に倒れ、手を尽くしましたが、12月3日に12歳10か月の生涯を閉じました。
まさに遠くも近くも、あまりに何もかにもあり過ぎて、気が休まることのなかった今年でしたが、来年も世界中でいろいろ大変な事が起きる年になるような気がします。
※シベリア猫ミール君の動画:https://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/21599
※シベリア猫ミール君についての知事コメント:https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/85748