令和6年度秋田わか杉科学技術奨励賞の受賞者の決定について
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この度、令和6年度秋田わか杉科学技術奨励賞の受賞者2名を決定しましたので、お知らせします。
本賞は、若手研究者の研究開発意欲を喚起することにより、優れた若手研究者を持続的に輩出するため、平成19年度に創設したものです。今年度は、6月24日から8月9日の期間に募集を行いました。
県内の高等教育機関、公設試験研究機関及び企業に所属する若手研究者(※)を対象に公募を行い、審査委員会による審査の結果、合谷 賢治 氏、藤嶋 明子 氏の受賞を決定いたしました。
※令和6年4月1日時点において40歳未満の研究者
受賞者
合谷 賢治(ごうや けんじ)氏
秋田県立大学 システム科学技術学部 機械工学科 助教
研究テーマ:「超短パルスレーザー加工による高付加価値オプトエレクトロニクス産業の創出」
研究概要:
光でモノを測る・つくる(創る、作る)ことを目指し、短パルスレーザーを用いた電子・電気部品の新規加工技術を開発し、従来の技術では実現困難な、高品質化や加工形状、寸法を達成した。具体的には、この技術を用いて通信用光ファイバーを加工することにより、液体やガス用の化学センサーや抗原検出用のバイオセンサーなど、新しい光センサー機能の発現を原理実証したほか、半導体関連部品の集積化に繋がる加工技術を実現した。
受賞者
藤嶋 明子(ふじしま あきこ)氏
秋田大学 医学部付属病院 産科婦人科 助教
研究テーマ:「女性の健康を包括的に支援する社会構築に向けた研究~少子化日本一の秋田県からの挑戦~」
研究概要:
本研究は、少子化と生産年齢人口の減少が深刻な秋田県で、女性の健康を包括的に支援する社会構築を目指す取組である。具体的には、働く女性を対象にプレコンセプションケア健診を提供し、生活習慣の改善、婦人科受診を促したほか、地域に根差した対策を推進するために子育て中の女性の課題抽出を行った。将来的には、これまでの取組で得られた知見を活かし、女性のヘルスリテラシーの向上や不妊症予防、少子化対策に寄与することを目指している。
※今年度の募集に関する詳細やこれまで(平成19年~令和5年)の受賞者については下記のダウンロードファイルをご覧ください。