新型コロナウイルス感染症の世界的パンディミックのため中断していた台湾への航空便運航や県産品輸出のトップセールスに、3月中旬に県内の経済団体のトップの方々と3年半振りに行って来ました。
 3泊4日の日程で、航空会社4社、富裕層向けの高級スーパー、大手飲食店チェーン会社、食品輸入会社を訪問し、いずれも展望の持てる感触を得て帰ったところです。
 航空会社のいずれも、コロナ禍で海外便の運航が止まりましたが、コロナが収まり始めたのを契機に、これまでの分を一気に取り戻すべく、なるべく早く台湾の人々に人気のある日本への定期便やチャーター便の運航を開始したい、秋田県も人気のある県なので具体的に計画したい、ということでした。
 ただ、3年半のコロナ禍により、パイロットや乗員などの人員整理をせざるを得ず、再雇用と訓練に少し時間がかかるということです。
 それは日本側も同様で、特に空港の保安要員などが不足し、充足するには少し時間を要する状態で、まずは夏祭り前の運行をめざし、双方努力しようということになりました。
 県産品輸出では、秋田牛やリンゴ、白神ネギなどが輸出されていますが、日本円で年収3千万円以上でなければ会員になれないという、日本では考えられない富裕層向け会員制スーパーでは、秋田牛は最上級ブランドとして位置づけられ、今後日本一といわれる県産しいたけやシャインマスカット、高級清酒など、とにかくなるべく高価なものを輸入したいということで、さっそく先日には県北の高級清酒の商談がまとまりました。
 大手飲食店チェーンでは、店内の表示が全て日本語で、秋田牛の中華風しゃぶしゃぶがメインメニューとして提供されており、我々も試食しましたが、火鍋という例の赤く辛いスープの他に海鮮スープやホタテ貝と昆布だしスープなど様々なスープで食することができ、大変に美味しく頂きました。
 それにつけても、訪問する度に、いずれの航空会社も特に営業部門の女性の幹部の多さには驚かされます。
 特にLCC(格安航空)の会社では、社長以外は全て女性で圧倒されました。
 また大手飲食店チェーンの会社も、そこに秋田牛を卸している食品輸入会社の社長も女性、本県の日台交流顧問をお願いしている女性の前台湾観光庁長官から紹介された台湾の大手観光会社の社長も女性です。
 政府トップも女性で、また大手企業でも30代、40代の女性幹部は珍しくありませんし、むしろ男性よりも女性社員の方が積極的に発言するようにも感じられます。
 今、台湾は半導体など各種産業で世界トップを走っているものも多くなっています。
 まさに、女性パワーが台湾を引っ張っているようにも感じられた出張でした。

知事コラム「佐竹敬久のさぁ、やるど!」のバックナンバーはこちらです。

このページに関するお問い合わせ

総務部 広報広聴課
TEL:018-860-1076
FAX:018-860-1072
E-mail:joukai@pref.akta.lg.jp