循環器病予防タウンミーティングを開催しました!

2023年02月27日 | コンテンツ番号 69248

令和3年人口動態統計(確定数)によると、秋田県の心疾患死亡率は全国11位、脳血管疾患死亡率に至っては全国で最も高くなっています。

このような循環器病で亡くなる方の減少を目指し、地域住民の健康に関わる活動や仕事を行っている方を対象にしたタウンミーティングを、県内2か所で開催しました。

参加していただいた方が、今後の地域住民との関わりの中で循環器病に関する知識を活かしていただくことで、地域で循環器病を予防する取組が進むことを期待しています!

減塩と味噌のモヤモヤをスッキリ!

北秋田地域の開催内容

味噌を活用した減塩の食事療法を学び、地域の循環器病予防につなげるため、令和4年11月19日(土)に北秋田市合川公民館で循環器病予防タウンミーティング「減塩と味噌のモヤモヤをスッキリ!」を開催しました。

北秋田地域の食生活改善推進員を中心に31名にご参加いただき、北秋田市民病院医師 佐藤誠先生による塩分と循環器病リスクの説明、北秋田市民病院管理栄養士 藤田智保さんによるJA秋田厚生連「地産地消・減塩レシピ対決」イベントの紹介をしたあと、みそソムリエとして活躍されている小山明子さんによる味噌の特徴と効能をテーマとした講演を行いました。

また、後半には「減塩の工夫や困りごと」、「心血管リスクの高い方への味噌」の2つのテーマでグループワークを行い、日ごろの味噌の使い方や周囲への減塩の広め方などについて活発な意見交換が行われ、参加者は「昔ながらの食べ合わせをうまく取り入れながら味噌を使った減塩に取り組み、文化と栄養の両面を大切に発信したい」などの感想を発表していました。

実施主体

JA秋田厚生連 北秋田市民病院

みそソムリエ小山明子氏による講演の様子

「減塩と味噌のモヤモヤをスッキリ!」チラシ

みんなで考えよう!心不全患者さんの自宅や施設での療養について

平鹿地域の開催内容

「がんより予後が悪い」と言われる心不全について、高齢者の在宅や施設での生活を支える方々が予防や療養に関する注意点を確認し、地域の患者さんの再入院を防ぐ方法を考えるため、令和5年2月18日(土)に平鹿総合病院を会場に循環器病予防タウンミーティング「みんなで考えよう!心不全患者さんの自宅や施設での療養について」を開催しました。

前半は、平鹿総合病院医師 武田智先生による心不全の基礎知識の解説、同院看護主任で心臓リハビリテーション指導士、心不全療養指導士の鍛冶優子さんによる生活指導の要点の検討、同院管理栄養士 佐藤梨都子さんによる食事の留意点の説明の講演を行いました。

後半は「心不全患者さんを再入院させないための在宅・施設での療養について」をテーマに、参加者によるグループワークを行い、受診の目安や生活上の制限と満足感のバランスなどについて活発な意見交換が行われました。

平鹿地域の高齢者福祉施設等で働くケアマネジャーや看護師、栄養士、生活相談員の方々19名にご参加いただき、参加者からは「心不全の気をつける点や他の施設の取組が分かった」「参加したことで医療機関の方とのつながりができ、良かった」などの感想をいただきました。

実施主体

JA秋田厚生連 平鹿総合病院

平鹿総合病院医師 武田先生による講演の様子