秋田地域振興局農林部農村整備課では、昨年度から課内で他課員担当の現場や事業完了地区を見学する現場研修を実施しています。今年度は9月2日(金)に研修を行い、秋田管内のほ場整備事業を契機に設立し、現在営農を行っている2法人を見学しました。

(農)平沢ファーム(秋田市 雄和)

担い手不足に悩む中、後世に農地を託したいという地区共通の課題解決に向け、地区一帯となって法人化に進み、「みんなのファーム」という目標を掲げ、農業が好きな人と一緒に運営していきたいと設立したそうです。農業試験場で研修を経た新規就農者の雇用を行うことで、技術力の伝承をしつつ、地区の営農の持続的な発展に繋げていきたいとの事でした。

(農)アグリあいかわ(秋田市 雄和)

ほ場整備事業の実施を契機に地区の先駆者で集まり法人を設立し、廃校となった小学校の一部を活用することで出費を抑え、施設機械等への設備投資を計画的に行っているそうです。現在、乾燥機に余裕があるため、大豆の面積拡大を目指していきたいとの事でした。

農村整備課では、農業の生産基盤となる農地や用水路、ため池などの整備事業を計画から工事まで行っていますが、事業完了後の法人による営農の様子を見る機会はなかなかありません。今後はこれまで以上に事業終了後の営農の様子をイメージしながら地域の実情に寄り添い事業を進めていきます。