「管内経営者と平鹿地域振興局との意見交換会」を開催しました
2021年02月04日 | コンテンツ番号 55243
新型コロナウイルス感染拡大に伴う社会の変化により、新たな生活様式への転換が求められているなか、時代の変化に適応した雇用・ワークスタイル等の取り組みについて、管内の経営者が業種を超えて情報交換を行い、様々な課題の洗い出しや新たな支援等を模索することを目的に、意見交換会を開催しました。
〇日 時:令和3年1月28日(木)午後2時~午後4時
〇会 場:横手セントラルホテル 2階 芙蓉の間
〇参加者:管内経営者4名(五十音順)
(医療・福祉)社会福祉法人相和会 理事長 萱森 眞雄 氏
(サービス業)株式会社デジタル・ウント・メア 代表取締役会長 戸田 和彦 氏
(卸売業)横手ヤクルト販売株式会社 常務取締役 三浦 富夫 氏
(建設業)株式会社吉田建設 常務取締役 吉田 昌平 氏
秋田県平鹿地域振興局 局長 髙野 尚紀
なお、当日急遽欠席となった1社(製造業)については、事務局より取組状況等を紹介。
意見交換に先立ち、事務局から平鹿管内の雇用情勢、高校生の進路状況及び若者の地元定着に向けた県の取り組み内容について情報提供した後、髙野平鹿地域振興局長の進行により、(1)人材確保について(2)働きやすい職場環境づくりについて意見交換を行いました。
(主な発言内容は次のとおり)
(1)人材確保について
〇取組内容の紹介
・「TVCM、ホームページのリュニューアル、SNS・Facebook・Twitterなどでの情報発信」
・「各学校を訪問し、事業内容を時間をかけて丁寧に説明している」
・「長年、指定校求人により生徒を採用しているので、指定校との信頼のパイプが出来ている」
・「各種セミナー等に積極的に参加し、職場体験やインターンシップも積極的に受け入れしている」
・「無資格でも入社後は会社負担で資格が取得できる」
・「採用者には、新卒者7万円、それ以外でも5万円の支度金を支給している」
・「通勤圏外からの社員には手当を支給している」
〇意見等
・「人材確保のため有料の求人紹介会社も利用している。年収の2~3割手数料を取られるため出費が大きいが、県外からの有資
格者確保には有効」
・「夜勤者対応のための固定時間勤務制、土曜日だけなど保育所での固定日勤務制、家庭の事情に対応するための中抜け制度など
も検討している」
・「育成期間を省いて即戦力者を確保するため、既卒者や退職者などの人材を求めている」
・「基本的に中途採用は行っていない。新卒者を育成するのは社員で、それによりお互いの資質アップを望んでいることから、新
卒採用には力を入れている」
・「2025年問題、2040年問題で職員が20万人不足すると言われており、外国人に頼らざるを得ない時が来ると思う」
〇ポイント
・各社とも、ソーシャルメディアを活用した自社の情報発信、高校などへの説明、見学会、ハローワークへの求人など多様な方法
を使っている。
・一方、有資格者の中途採用は、地域では難しく、有料求人紹介会社を使って確保している。新卒者を育て上げる方法と、即戦力
として中途採用する方法と会社によって多様な採用方法がある。
(2)働きやすい職場環境づくり
〇取組内容の紹介
・「ペーパーレス化などによる業務の省力化、ロボット化」
・「年次有給休暇を半日単位で認めるようにした。代替え休日については、分単位での取得を認めている」
・「退職金制度の充実、65歳定年や70歳までの再雇用制度を実施している」
・「会社独自のカレンダーを作成して、年間休日数を事前に社員に示している」
〇意見等
・「リモート化はIT企業なのでコロナ前から完成していたが、土日と平日の差別が付きにくく、また逆にいろいろと労力を要す
ることなどから、現在は希望者のみ実施している」
・「リモート会議では、ただ顔が映っているだけでなく、意見をチャット入力するため技術も必要」
・「休日出勤すると代休が与えられているが、忙しくて取得できない場合は手当を支給している。特に若い社員に多く、そういっ
た中で週休二日制を進めていいものか不安もある」
・「年間休日は125日あって、完全週休二日制である。それでも、もっと休みが欲しいと言われている。ストレスが多い仕事も
影響しているかもしれない」
・「社員の困っていること、悩みなど、早期に把握するため、定期的にあえて対面式の面談を行うことが必要」
〇ポイント
・休暇の取得方法は各社とも工夫している。
・リモート会議で議論を交わすには、実はチャット能力が必要となる。
・社員間のコミュニケーションは大変重要で、不満や悩みを発見するには面談が有効。