初めて本格的にICT技術を学ぶ方でも、スムーズに修得できるように配慮したカリキュラムにしています。

1年次の概要

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1年次には、学科と実技が5割ずつの同じ割合で授業が行われます。特に入校してから初めて行う実技はWindows OSの使い方やキーボード入力の練習から始めます。また、学科は、ICTの知識で必要となる2進数、ハードウェア・ソフトウェアのICT用語などの基礎的な部分から授業に入ります。

入校して3か月後の7月末には、資格試験である「基本情報技術者試験」の午前試験が免除になるIPAの修了試験が控えてますので、それに対応できるように考慮しています。これと並行して、10月中旬の「基本情報技術者試験」の午後試験に向けてアルゴリズム、ソフトウェア開発などの実習も行っていきます。

11月からは、本格的にJava言語を使ってシステム開発技術を学びます。また、就職活動の準備として履歴書の書き方やSPIなどの適性試験、面接試験などに向けた対策をしていきます。

2年次の概要

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2年次は、1年次に修得したICT技術をさらに応用した実習を行います。実習時間は全体の8割以上を占めます。グループで実際のシステムを構築する実習や個々に自由テーマを決めて2年間の集大成となるシステムを構築する卒業制作の実習もあります。

また、1年次に基本情報技術者試験に合格した生徒はさらに上位試験の応用情報技術者試験に挑戦するなど個々のレベルに合わせて資格の受験を行っています。

企業ニーズに即したカリキュラム

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システム メニュー画面

情報システム科では、昨年度からAI(機械学習)を実習授業に追加するなど積極的にIT・ICT業界の現在ニーズに 即した技術をカリキュラムに取り入れています。 また、今、注目されている技術のRPAIoTをテーマに新たに教材を開発し、カリキュラムに取り入れました。

「空気環境測定システム(IoT)」教材

情報システム科2年次の後半にシステムを構築する実習教材です。 温度・湿度センサーを装備したエッジデバイスからの情報を、ネットワークを通して管理するシステムです。 様々な技術が使われていますが、初心者でも1年生から段階的にスキルアップすることで構築できます。

主な機能としては、次の通りです。動画と合わせてご覧ください。

  1. 計測した温度、湿度の数値から「やや暑い」や「快い」などの体感を表示
  2. スマートフォンやPCなどからエッジデバイスに対して計測の実行や停止をコントロール
  3. エッジデバイスが正常に動作しているかを監視
  4. 温度、湿度の変化をグラフに表示

カリキュラム

教科科目や時間数、内容は次の表【令和5年度・2023年度版】のとおりです。

1年次

学 科


教科 訓練
時間
教科科目の内容

社会 25 校行事、就職指導
体育 77 各種球技、校内体育大会、レクリエーション
102  


情報工学概論 38 ITの構成と機能、IT戦略、ITマネジメント
情報処理システム概論 50 情報処理システム概説、事務処理システム、 データベース
情報システムセキュリティ概論 63 情報セキュリティ管理、情報セキュリティ対策、 情報保護、情報倫理
経営管理 52 販売管理、生産管理、労務管理、 財務管理、事務管理、セルフマネジメント、講話
ハードウェア概論 50 コンピュータの構成要素と役割、 データの内部表現と演算、インタフェース
情報数学 51 線形代数、確率統計、集合論、 命題論理、シミュレーション、情報の符号化
プログラミング論 75 構造化設計、データ構造とアルゴリズム
プログラミング言語 42 プログラミング言語の種類と特徴
オペレーティングシステム 54 オペレーティングシステムの機能、 言語プロセッサ
ネットワーク概論 63 プロトコル、ネットワーク(LAN、WAN) 、TCP/IP、インターネット(Webブラウザ、クラウドなど)
安全衛生 30 産業安全、労働衛生、安全衛生管理、 関係法規、VDT作業
568  

システム工学 63 システム分析、コード設計、 入出力設計、プログラム設計、運用設計、プロジェクトマネジメント
63  
学科計 733

実 技


教科 訓練
時間
教科科目の内容


情報処理システム操作基本実習 117 OSの操作、ビジネスソフトの操作、 データベース操作
プログラミング基本実習 141 プログラミング言語の種類と特徴、文法、 プログラミング演習
ネットワーク基本実習 50 ネットワーク設定、ネットワークセキュリティ
308  

プログラム設計実習 307 データ構造の設計、制御構造の設計、 構造化設計、オブジェクト指向設計、インタフェース設計
システム設計実習 66 要求分析、機能分析、コード設計、 構造設計、テスト設計、画面設計、ファイル設計、 データベース設計、モジュール設計、運用設計
373  
実技計 681
合 計 1,414

 

2年次

学 科


教科 訓練
時間
教科科目の内容

社会 20 校行事、就職指導
体育 82 各種球技、校内体育大会、 レクリエーション
102  


プログラミング言語 30 プログラミング言語の種類と特徴
30  

システム工学 65 システム分析、コード設計、 入出力設計、プログラム設計、運用設計、プロジェクトマネジメント
生産管理 64 生産計画、品質管理、 工程管理、在庫管理、原価管理
129  
学科計 261

実 技


教科 訓練
時間
教科科目の内容


プログラミング基本実習 214 プログラミング言語の種類と特徴、 文法、プログラミング演習
安全衛生作業法 30 安全衛生作業
244  

プログラム設計実習 291 データ構造の設計、制御構造の設計、 構造化設計、オブジェクト指向設計、 インタフェース設計、AI機械学習、 IoT技術
システム設計実習 427 要求分析、機能分析、コード設計、 構造設計、テスト設計、画面設計、ファイル設計、データベース設計、 モジュール設計、運用設計、RPA
業務分析実習 65 入出力分析、処理内容、 データフロー図(DFD)、UML
ネットワーク構築実習 126 LANの構築、各種サーバの構築
909  
実技計 1,153
合 計 1,414

IoTとは

IoT(アイオーティ)とは「Internet of Things」の略称で「モノのインターネット」という意味です。 モノとは、具体的にセンサー機器や車、家電製品などです。 IT用語ではこれらをエッジデバイスと呼びます。 これらのモノが、インターネット(ネットワーク)を通じて スマートフォンやタブレット端末、PCに接続されて情報をやり取りして、 モノをコントロールできます。

一例として、IoTに対応している自動車について説明します。 インターネットにつながっていればどこからでもスマートフォンから コントロールできます。施錠されているかどうかの確認やエアコンの スイッチを自動車に乗って直接操作しなくてもどこからでも 場所を問わずスマートフォンから操作できます。

RPAとは

RPAはロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)のことです。 通常、人間が行う事務的な作業などを、ルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術をPCに組み込んで代行・代替させる技術です。 一般に利用されているRPAの機能は、人がPC上で日常的に行っている作業を、人が実行するのと同じ操作をPCに自動的にさせるというものです。

リンク

このページに関するお問い合わせ

産業労働部 秋田技術専門校
TEL:018-895-7166
FAX:018-895-7061
E-mail:ts-akita@pref.akita.lg.jp