平成31年1月23日(水)三種町琴丘総合体育館にて「2018水土里の語り部交流会inやまもと」が開催されました。

本交流会は水土里の歴史、文化、そして今日まで受け継がれてきた先人達の思いを次世代へ語り継いでいくことを目的として、平成23年に美郷町を皮切りに全県各地で開催され、今年度で8回目を迎えます。

初の開催地となる三種町においては、能代山本地域の世界遺産「白神山地」に代表される豊かな自然・水、そして江戸時代より行われた疎水事業によって開削された農業用水の隧道(ずいどう)など地域共有の財産が多く存在しています。

このような地域資源の歴史について語り合い、地域活動報告を聴くことで先人達の農業や水に対する思いを学ぶ会とすることができました。

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 基調講演では、あきた森づくり活動サポートセンターふるさと水と土指導員の菅原徳蔵氏から「桃源郷のふるさと」をテーマに、能代市丑首頭(うしくびとう)村や八峰町の手這(てはい)坂、藤里町にある岩堰、三種町の森岳歌舞伎など農業農村にまつわる講演をしていただきました。

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 続いて、特定非営利活動法人 常盤ときめき隊の小林甚一理事長より、「学校は地域の宝、地域は学校の宝」と題して、常盤小学校や轟保育園などと連携し、農作業を通じて地域の良さを再発見する活動報告をしていただきました。

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 水土里ネット能代地区の菅原理央氏からは、「農業用施設の維持管理と地域との交流」と題して、素波里(すばり)頭首工や大野分水工等の土地改良施設の維持管理方法や施設見学会等の様子について紹介していただきました。

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 株式会社真瀬ファームの山本優人氏からは、「真瀬渓谷山腹水路の保全と中山間地域(八森)の農業」と題して、天保3年(1832年)に先人が作った赤岩堰が現在でも大切に受け継がれ利用されていることや営農条件が厳しい中山間地域における真瀬地区での取り組みについて 活動報告をしていただきました。

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 水土里ネット浜口の前理事長の三浦政夫氏からは、「砂丘地でのメロン栽培・複合経営への歩み」と題して、八竜メロンが確立されるまでの苦難のヒストリーについて、語っていただきました。

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 語りフォーラムでは、特定非営利活動法人 秋田県南NPOセンターの奥ちひろ氏がコーディネーター役を務め、「能代・山本の水物語を次世代に継げる」をテーマに活発な議論が行われました。

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 当日は、300名を超える参加者が集い、地元の琴丘小学校の児童たちも学習に訪れ、大変意義深い交流会となりました。

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リンク 水土里ネットあきた http://www.akita-midori.net/info/?p=5700

 

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