【第9回ジバゼミ開催】「ゆらぎ」 ~株式会社 タカハシ ~

2019年03月13日 | コンテンツ番号 40750

つながる「ふるさと」、オガチの底ヂカラプロジェクト  趣旨

湯沢雄勝地域には川連漆器や稲庭うどん、清酒や味噌醤油など、秋田を代表する数多くの地場産業があります。また、国内外に誇るトップクラスの技術を有し、長年、地域とともにその歴史を刻んできた企業・事業所が多く存在しています。

このプロジェクトでは、湯沢雄勝の顔とも言える経営者らが、管内産業の魅力をより深く学び合うことで、地元企業や人物等の魅力を再認識するとともに、「ふるさと教育」を通して、地域の子どもたちや若者に、地元の良さや郷土への誇りを伝える土台を築くことを目指していきます。

ジバゼミ開催の概要 

ジバゼミ〖じばぜみ〗とは・・・

管内企業等や伝統産業の特長や強み、地域に根ざした事業展開の理由や意義等について学ぶ、交流勉強会のことです。

「社会科見学編」と「地場産業体験編」の二種類があります。

開催概要と講師

開催日】平成31年3月7日
【講師】株式会社タカハシ 代表取締役 高橋 文柄 氏
【会社沿革】
  株式会社 タカハシ(大正13年創業) 
    初 代     仕立て業 ⇨ 県認可西馬音内洋裁学校開設(閉業)
    2代目    総合衣料店、寝装具店、ブティック経営
    現3代目   ブティック多店舗化 盛岡、東京他  メーカー設立(閉業)
                飲食店開設  食品加工業へ
         世界初の慶熟浄穣(けいじゅくじょうじょう)技術開発 

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 株式会社タカハシ 代表取締役 高橋文柄 氏 

大震災をきっかけに・・・。 

大正13年創業、90余年の歴史をもち、地元では、ブティック経営で有名な「アザレアグループ」として知られている、株式会社タカハシ。
実は、いま新たに、食品加工分野に取り組んでいます。

この取組の契機となったのが、2011年の東日本大震災。
大震災を機に、自身の内面に向き合った高橋社長。「日々、売上の多寡に一喜一憂する繰り返し。それを未だに乗り越えられない自分」に気付いたとおっしゃいます。

「自分の心次第で、考え方や人生は変わる」とし、「心のありようを何とかしたい」と、その答えを求めて全国各地に出向いた高橋社長。
高名なお坊さんをはじめとして、いろんな方の話を聴いてみたものの、何となくしっくりこないまま日々過ぎていきました。

 

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 (写真)開放的な自然食堂パドマーニーの店内

断食との出会い訪れた転機と決断

そんな中、長野のあるお寺の断食講座に参加してみたところ、実はこのお寺の断食、通常は、ダイエットやデトックスなど、体によい作用を求めるところ、参加していたお坊さんたちの目的が全く違っていることを知ります。

彼らの断食の目的は、「食の煩悩をいかに手放すか」。
高橋社長も次第にこのコツを会得し、ついには、自分が抱えている煩悩や欲求が、細かく霧のように、極言するならば素粒子レベルで消えていくことを感じられるようになったそうです。

最初は、心の垢を削ぎ落とすために始めた断食ですが、体を削ぎ落とすのが楽しくなり過ぎ、やがて、どんどん体は痩せていき、仕事でメーカー関係者など人に会う度に「大丈夫か」と心配される始末。

家庭でも、15キロの米を担いで体がふらつき、奥様や娘さんたちにからかわれたそうで、今では少々自重し、食事量はいくらか戻しているそうです。

 自らの体質変化で得た「ミッション」

 体の削ぎ落としが、ある域に達した頃、実は、見事に変化していたものがありました。それは、自分の五感です。

五感がより鋭敏になった高橋社長が特に変化を感じたのは、食品添加物や糖分の多いもの、人工甘味料入りの食物などを摂ったときだそうで、摂取後、体が重く感じられるようになりました。

この体質変化を、マクロビオテックの権威として知られる、ある著名な先生に報告したところ、「あなたは素晴らしい体を手に入れたのだから、これを人の役に立てなさい」とのミッションのようなお告げが。

この言葉が背中を押した格好で、新たに始めた取組の一つが、由利本荘市で展開中の自然食堂「パドマーニー」。社長曰く「この食堂は、実験的な感覚がある」そうで、目下進化の最中です。

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慶熟素材をふんだんに使った、自然食堂パドマーニー「本日のランチメニュー」(写真上の発芽玄米と小豆のご飯、そして味噌汁は、なんとお替わり自由!)

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新鮮野菜とフルーツのエキスがたっぷり含まれた、デトックスウォーターも!

 安全な食を通して、世界中の人々に活力とゆとりをもたらしたい

人類が農作物の品種改良を重ねてきた結果、近年、食物の抗酸化力はもちろん、栄養価もガクンと落ちているそうです。また、加工食品の多くは調理加工中に細胞が壊れ酸化が進みます。酸化した食材はいたずらに腸や腎臓肝臓を動かしてしまい、有効な生体エネルギーがとりこめないまま、体も疲れ、病気も増えてしまうことを、高橋社長は危惧しています。
こうして「できるだけ体が喜ぶ食品加工ができないか」と行きついたのが、現在進めている「慶熟(けいじゅく)」の研究。自然の恵みを、あまり手を加えずに、食品の旨味と甘みと鮮度を最大化して頂くもので、温度や湿度、含水率、気圧などを組み合わせ、食品固有の酵素を活かし、生体エネルギーを最大引き出すというものです。
高橋社長の取組に賛同する県内外の大学教授らがメンバーの共同研究チーム「TEAM慶熟」が既に立ち上がっているほか、各方面の第一線で活躍されている方々が協力者となっています。

食物の中でも、特に抗酸化力に優れている小豆を用い、慶熟技術を活かした餡づくりを試行中の高橋社長。
小豆は、よりエネルギーのある“原種“に近い種を取り寄せ、この種を用いた県内栽培農家を増やしていきたい考えです。
最近では、小安峡温泉の源泉の湯温の高さにも目を付け、地球環境に負荷をかけずに、なおかつ、菌が活性化する温度帯と酵素が死滅する温度帯のスキマを狙って、慶熟させたコメなどを一定量保管できる室(ムロ)が作れないかと、こちらも新たに研究素材に加わりました。

慶熟の技術で品質価値を高めることはもちろん、世界中の人々の健康増進が図られると同時に、バッファ(ゆとり)が生まれ、より活力ある社会が生まれてほしい。高橋社長のミッション遂行は、果てしなく続きます。

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  「慶熟浄醸技術による餡とコーヒー」

参加者の感想

○「安全な食」に対する追及力、探究力、研究熱心さが全て行動力につながっている

○ 必要な人とつながる力

○ 自然の力、野菜の力を活かし、あまり手を加えない、「からだに良い食」への強いこだわり

○ 東日本大震災から得たという社長の哲学と、食への想いの強さ

○ すべてのことが人の笑顔、幸せ、生きることへの想いから始まっている

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   株式会社タカハシが持つ力とは、何か。参加者全員で意見交換しました。  

ジバゼミレポート

 第9回ジバゼミレポート   

   プロジェクト早わかり


 つながるふるさと、オガチの底ヂカラプロジェクト実施要領

第一回実行委員会(キックオフイベント)の模様はこちら 

ジバゼミレポート1「相川ファーム編」はこちら

ジバゼミレポート2「秋田研磨工業編」はこちら 

ジバゼミレポート3「和賀組編」はこちら

ジバゼミレポート4「秋田県漆器工業協同組合編」はこちら

ジバゼミレポート5「高茂合名会社ヤマモ味噌醤油醸造元編」はこちら

ジバゼミレポート6「秋田木工編」はこちら 

ジバゼミレポート7「木村酒造編」はこちら 

ジバゼミレポート8「小安峡温泉 湯の宿 元湯くらぶ」

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