松倉頭首工(大仙市)

2014年04月08日 | コンテンツ番号 3982

写真:頭首工全景

河川にあるこのような施設、「何だ?」と思ったことはありませんか?
橋みたいだけど建物みたいなのもついてるし、ちょっと変わってますよね。

・・・実はこれ、水田に水を引くための取水施設なのです。

写真は大仙市松倉にある施設「松倉頭首工」で、玉川の水を約1,400ヘクタールの水田に供給しています。
オレンジ色のものが水門で、上に乗っている建物は機械室です。水色の橋みたいなものは管理用通路なので、残念ですが一般の人は通行できません。写真:ゲート
近づいてみると結構迫力がありますね。
機械室の中には水門を上げるための機械が入っています。
ここの水門は太いワイヤーで吊り上げる形なので、巻上げ機や操作盤などが入っています。

写真:機械室

水が必要なときは水門を降ろして河川の水を堰上げします。
右側の茶色い部屋がついているのが取水水門で、ここを開いて用水路に水を入れます。

写真:取水口

松倉地区の幹線用水路は東西に約13.6kmもあります。また、写真奥に(ちっちゃく)見える分水用の水門などで枝分かれして、水田の隅々まで水を流します。
施設の通常の維持管理は地元の方が行っています。写真:用水路
このような大切な施設ですが、松倉頭首工は建設から約35年経っていて、あちこち老朽化してきています。
農業農村整備事業では、施設がこわれないように塗装をぬり替えたり、古くなった部品を交換しています。農業を支える施設がこれからも長い間活躍できますように。写真:実りイメージ