国の実施する主な職業能力評価制度についてご紹介します。

1 技能検定制度について

 技能検定は、労働者が有する技能を一定の基準によって検定し、公証する国家検定制度です。合格すると合格証書が交付され、「技能士」の称号が与えられます。
 技能検定は、労働者の技能習得意欲を増進させるとともに、労働者の雇用の安定、円滑な再就職、労働者の社会的な評価の向上等を目的として、職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)に基づいて実施されています。
 130職種が実施されており、そのうち都道府県が実施するもの(111職種)と、国が指定する試験機関が実施するもの(19職種)があります(令和2年4月1日現在)。

2 職業能力評価基準について(厚生労働省)

 職業能力評価基準は、仕事をこなすために必要な「知識」と「技術・技能」に加えて、「成果につながる職務行動例(職務遂行能力)」を、業種別、職種・職務別に整理したものです。
 これまでに、人事・経理等の業種横断的な事務系職種のほか、ものづくりからサービス産業まで幅広い業種において策定されています(令和2年4月1日現在 56業種)。

3 社内検定認定制度について(厚生労働省)

  社内検定認定制度は、事業主又は事業主団体等が、雇用する労働者を対象に自主的に行っている検定制度(社内検定)のうち、一定の基準を満たしており、技能振興上奨励すべきものを厚生労働大臣が認定する制度です。