DVは大人だけの問題ではありません。社会に出る前の高校生や大学生のカップル間でも、親密な関係になると大人のDVと同様のことが起きています。そのことを「デートDV」と呼びます。
デートDVは、若者が、親世代やテレビドラマ、ゲームなどの男女のあり方から、知らず知らずのうちに女性を見下した見方・考え方を学んでしまい、相手を思い通りに動かしたり相手の人格や意見を尊重しないで自分の考えや価値観を押しつけたりする「力と支配の関係」になっていることが根底になって起こります。
どんな理由があろうと暴力を受けていい人などいません。ほんとうの愛情関係とは、加害者にも被害者にもならない、平等な関係であることをしっかりと自覚することが大切です。
●デートDVは親密な間柄で起こる暴力です
【身体的暴力】・顔や頭、足やおしり等を殴る、蹴る。
・あざがつくほど強く腕をつかむ。頬をつねる。
・髪や耳などを引っ張る。
・殴ろうとしておどす。 など。
【言葉の暴力】・「お前はバカだ」
・「何でそんなこともできないんだ」
・「そんなこともわからないのか」「デブ」「ブス」
・「お前は俺の言うことを聞いていればいいんだ」
・相手がいやがる呼び方をする。 など。
【精神的暴力】 ・嫉妬する。何を言っても無視する。
・ 携帯電話の履歴を勝手に見たり、無断で削除したりする。
・相手が望んでいないのに頻繁に電話をかけたり、メールを送る。
・ 自分以外の異性と会うことを制限する。
・ 相手の行動をいつもチェックする。 など。
【性的暴力】 ・キスやセックスを強要する。
・相手が望んでいないのにアダルトビデオやいやらしい雑誌を見せる。
・避妊に協力しない。 など。
●デートDV傾向チェックリスト
特定の交際相手がいない人は「もし交際相手がいたら自分はこうする(こう考える)」という設定で答えてください。
また、「被害者は女の子 加害者は男の子」とは限らず、逆の場合も考えられます。その場合は、男女を読み替えてください。
いずれにしても、非暴力の感性を磨き、小さな暴力の芽に「NO!」と言えることが大切なのです。
| 女の子用 |
①他の男子と仲良くしていることを彼氏に責められても、私が悪いのだから仕方がない。
( YES NO )
②私が何か失敗した時に、彼氏から「だからおまえはダメなんだ!」「お前なんかにできるはずがないんだ!」と言葉で非難されるのは仕方ない。
( YES NO )
③彼氏のことは最優先であり、彼氏との約束は変更したり破ったりしてはいけない。
( YES NO )
④彼氏が私に無断で私の携帯を見たり、データを消去したりと、自分の物のように
使っても注意すべきではない。
( YES NO )
⑤私が失敗した時には、周囲に人がいてもその人たちの前で非難されても仕方がない。
( YES NO )
⑥彼に貸したお金は催促すべきではない。
( YES NO )
⑦私は彼氏の言うことをきくべきであり、彼氏のためなら何でもすべきだと思う。
( YES NO )
⑧彼氏に対し「私のような女性と付き合ってくれるのはこの人しかいない」と思う。
( YES NO )
| 男の子用 |
①彼女が他の男子と仲良くしていると、彼女に暴力(身体的…言語的・精神的…性的)をふるいたくなる。
( YES NO )
②彼女が何か失敗すると「だからお前はダメなんだ!」「お前なんかにできるはず
ないんだ!」と言葉で非難する。
( YES NO )
③彼女が自分と会うことより他の用事を優先したら腹が立つ。
( YES NO )
④彼女に無断で彼女の携帯を見たり、データを消去したりと自分の物のように使う。
( YES NO )
⑤彼女に対してむかついた時は、周囲に人がいてもその人たちの前で非難する。
( YES NO )
⑥彼女から借りたお金は返さなくてもいいと思う。
( YES NO )
⑦彼女は自分の言うことをきくべきだと思う。
( YES NO )
⑧彼女に対し「俺以外にお前と付き合ってくれるような男はいないぞ」という。
( YES NO )
※どんな人でも一つくらいYesがあることでしょう。これからでもそれを変えていくことはできるのです。
●引用・参考文献
「若者のためのデートDV防止プログラム」(山口のり子著 梨の木舎)
「これって暴力?」((財)女性のためのアジア平和国民基金)
●DV行動変革プログラム/デートDV防止プログラム アウェア 代表 山口のり子
●暴力を受けると・・・
~ 心 ~
●最初は信じられなくて、ぼう然とする。
●いつまでも気持ちが落ち込んだまま。
●周りの人が信用できなくなる。
●外へ出たり学校へ行くのがこわい。
●友だちと遊んでいても楽しめない。
●自分のせいでイヤなことが起きたと思う。
●イヤなできごとが急に思い出される。
●「たいしたことない」と忘れようとする。
●自分は生きている価値がないと思う。
●ひとりぼっちだと思う。
●自分は何もできないダメな人間だと思う。
●なげやりな気持ちになる。
~ からだ ~
●ケガや痛み、出血などがある。
●(性暴力の場合)妊娠や性感染症の可能性がある。
●よく眠れなかったり寝過ぎてしまったりする。
●頭やおなかが痛い。
●吐き気がしたり、肩こりがひどい。
●からだがふるえたり、冷や汗がでる。
●こわい夢を見る。
●心臓がドキドキして、息苦しくなる。
●ちょっとした物音や人影に驚く。
●いつもイライラして、泣いたり、急に怒ったりする。
●生理が不順だったり、しばらくなかったりする。
~人間関係~
●だれも私のことを大切に思っていないと思う。
●親や友だちなんて、いらないと思う。
●親や友だちにかまってもらえるなら、自分ががまんしてもいい。
●ひとりでいるより、どんな人でもいいから誰かといるほうがいい。
●誘われると嫌われたくなくて、ついセックスしてしまう。
●愛されるために、女の子はやせて美人でないといけないと思う。
あなたはひとりじゃない!
だれかに相談してみよう
「こんなこと、恥ずかしくてだれにも言えない」
悩んでいるのはあなただけではありません。同じように、暴力の被害にあって悩んでいる人は、ほかにもたくさんいます。恥ずかしいことではないのです。
ほんのちょっと、勇気をだして。
「だれも、私の気持ちなんかわかってくれない」
いいえ、あなたはひとりではありません。あなたの言葉に耳を傾け、あなたの話をちゃんと理解してくれる人が必ずいます。
最初の一歩を踏み出せすのはたいへんだけれど、それがあなたの傷をいやす一歩になります。
「きっと、自分が悪かったんだから・・・」
そんなふうに自分で自分を責める必要は全然ありません。どういう状況であれ、悪いのはあなたを傷つけた暴力。あなたの気持ちをふみにじった相手に、責任があります。
大切な自分を取り戻すために、あなたの気持ちをわかってもらうために、だれかに相談してみてください。
●悩みを聞いてもらえる相談先
◇ハーモニー相談室(中央男女共同参画センター)
TEL:018-836-7846
相談受付 ◎ 月~土 10:00~17:00
◇女性ダイヤル相談(女性相談所)
TEL:018-835-9052
相談受付 ◎ 月~金 8:30~21:00
土日・祝日 9:00~18:00
DVホットライン(県内限定)
0120-783-251(なやみにぶんのいち)
◇レディース通話110番(県警察本部)
フリーダイヤル:0120-028-110
相談受付 ◎ 8:30~17:00 女性警察官対応(夜間・休日は当直対応)
◇子ども・家庭110番「電話相談よい子に」
フリーダイヤル:0120-42-4152
相談受付 ◎ 月~金 8:30~17:15
◇人権・いじめホットライン
TEL:018-862-6533
相談受付 ◎ 月~金 8:30~17:15
お問い合わせ
生活環境部 男女共同参画課
TEL:018-860-1555
FAX:018-860-3895
E-mail:persons@pref.akita.lg.jp