くだもの物語(うめ)

2015年01月07日 | コンテンツ番号 9145

梅

画像:臥竜梅
松島・瑞巌寺の臥竜梅

「花」といえば…梅?桜?

春の花、といえばいろいろあるでしょうが、真っ先に桜を想像する人が多いのでは?でも、万葉の昔は「花」といえば「梅」だったそう。それの証拠として、万葉集には約4500首の歌が詠まれ、150種を越える植物が登場しますが、最も多く詠まれている花は萩で137首、ついで梅119首、桜は少なく42首とされています。「梅」の完全勝利(?)ですね。

画像:紅梅

梅のルーツ

あまりになじみ深くて「日本の花」というイメージが強い梅ですが、元々は中国原産で、はじめは観賞用としてのみ用いられました。しかし次第にその果実も梅干し等に利用されはじめ、味加減をしめす「塩梅(あんばい)」という言葉のように日本人の食生活にも浸透していきました。

梅の効能

梅干しは酸っぱいものですが、その酸味の正体はクエン酸です。これは食欲増進、疲労回復、整腸作用などの機能性を持つほか、カルシウムの吸収促進、物を腐りにくくする作用などの働きを持ちます。
日本人の生活と切っては切れない関係を結んできた梅干し、昔の人は知らず知らずのうちにその特性を見極めていたのでしょうね。

画像:白梅

実がならない…それは梅の木のせいではありません

庭先果樹としても梅の人気は高いようですが、「うちの梅、花は咲くけど実がならなくて…」と悩んでいる方いませんか?実は梅の中には一本だけでは実を結ばない種類もあるのです。このような種類では別の種類の梅から花粉をもらわなければいけません。違う品種をもう一本植えれば、悩みは即解決です。

「大屋梅」知っていますか?

ところで、当試験場から車で約10分、かまくらで有名な秋田県横手市の大屋地区では、「大屋梅」と呼ばれる梅の古木を地区の各所で見ることが出来ます。屋敷梅として大切に育てられた木の中には樹齢400年にもなるものがあり、市の天然記念物にも指定されています。この由来は1200年前、奥羽鎮守将軍・小野春風に随行した2人の武将が、この地に住み着くときに持ち込んだものと伝えられています。何ともロマンあふれる話ではないでしょうか?

画像:大屋梅
大屋梅の古木