雄と雌があるくだもの

2015年01月07日 | コンテンツ番号 9137

植物は雄しべから出る花粉が、雌しべにつくことナ種子をつけ、子孫を残します。多くの植物は一つの花の中に雄しべと雌しべの両方を持っていますが、中にはそうでないものもあります。
果樹の中でも、いくつかの種類では、一つの樹に雌花(雌しべだけを持つ花)か、雄花(雄しべだけを持つ花)のどちらかしかつけることのできないもの(雌雄異株)や、同じ樹の中にに雄花と雌花が別々につくもの(雌雄同株)があります。

雌雄異株の果樹

雄花と雌花が別の樹につく、雌雄異株の果樹に代表されるのは、キウイフルーツとイチョウ(ギンナン)です。このような果樹では、雄の樹と雌の樹の両方を植えないと、実がなりません。
ちなみに、キウイフルーツの雌花は直径5cmくらいの大きな花です。雌花にも雄しべはたくさんつきますが、花粉の量がとても少なく、受精することができません。雄花は雌花より少し小さく、退化した雌しべのまわりにたくさんの黄色い雄しべがあります。

雌雄同株の果樹

一つの樹の中に、雄花と雌花が別々につくものには、クリ、クルミ、アケビやカキの一部の品種があります。
例えば、クリでは6月頃に開花期を迎えますが、この頃枝先に20cm位の穂がみられます。これは雄花の集まりで、その基の部分に1~3個の雌花がついています。この雄花でできた花粉が雌花まで風にとばされて受粉が行われます。

その他

健全な雌しべと雄しべを持っていても、受精能力のない花粉しか作れない花をつける果樹もあります。これは、リンゴやナシ、モモ、ブドウ、カンキツの一部の品種でみられます。
例えば、リンゴでは‘陸奥’や‘ジョナゴールド’といった品種がそれにあたります。これらは、染色体の数が普通の品種より多いため(三倍体品種)、正常な花粉を作ることができません。
また、ブドウやモモでは、多くの品種は一つの花に健全な雄しべと雌しべを持っていて、自家受粉で実をつけますが、中には花粉を持たない花しかつけない品種もあります。そのような品種を栽培する場合には、花粉を持つ花をつける品種をいっしょに植える必要があります。

アケビの花
アケビの花穂
(基部の大きな花が雌花、先端のたくさんの小さな花が雄花)