リンゴの無袋栽培

2015年01月07日 | コンテンツ番号 9132

おいしい!秋田の「無袋リンゴ」

有袋(袋かけ)栽培と無袋栽培

リンゴなどの果樹園を見たとき、樹に紙の袋がたくさんぶら下がっているのを見たことはないでしょうか?
この袋はいろいろな種類がありますが、収穫近くまで果実を包んでいます。袋をかけて果物を作ることを「有袋栽培」といい、逆に果実に袋をかけないことを「無袋栽培」と言っています。
それでは、なぜ果実に袋をかけるのでしょうか?どちらのリンゴがおいしいのでしょうか?

写真:有袋栽培のリンゴ
有袋栽培のリンゴの樹
写真:無袋栽培のリンゴ
無袋栽培で育てたおいしい‘ふじ’

有袋栽培のはじまり

袋かけ(有袋栽培)は、明治時代の中頃に岩手県の生産者がはじめたといわれています。このときは、果実を食べる害虫を防ぐために、袋かけを行っていました。
しかしその後、袋をかけることで、果実につく病気も防げることや、果実表面の障害が少なくなって、外観が美しく仕上がることもわかってきました。 このため、ほとんどの病気や害虫が農薬で防げるようになったあとも、外観のきれいな果実を作るために、有袋栽培が続けられました。

無袋リンゴはおいしい

しかし、有袋栽培には欠点もありました。
その一つは、果実の味が無袋栽培のものより劣ってしまうことです。例えば、有袋栽培で作った果実の糖度は、無袋栽培のものより1.0~1.5度も低くなったという調査結果があります。また、ビタミンCが減少することも知られています。つまり、リンゴは無袋栽培のものが、おいしくて栄養価も高いのです。
最近では、スーパーマーケットなどで「サンふじ」、「サンつがる」などの名前を見ることがあります。これらは同じ「ふじ」や「つがる」の中でも、無袋栽培で作ったことをアピールした商品です。「サン(=太陽)」という言葉は、袋をかけずに太陽の光をたっぷり受けて育った果実の証明です。

秋田のリンゴと無袋栽培

秋田県でも昭和40年代始めまでは、ほとんどのリンゴ園で有袋栽培が行われていました。しかし、味が悪くなることに加えて、袋かけの作業が大変なため、無袋栽培の方法がいろいろ検討され、その技術が確立されました。 そのため秋田県内では、ほとんどの園地で無袋栽培が行われています。他の産地と比べても、秋田県ほど無袋栽培の比率が高い県は無いと言っていいでしょう。
つまり、無袋栽培で、太陽の光をたっぷり浴びて育った秋田のリンゴは、日本一おいしいリンゴなのです。