くだもの物語(マルメロ)

2015年01月07日 | コンテンツ番号 9119

「マルメロ」と「カリン」~似ているようで違う2つのくだもの~

「マルメロ」と「カリン」は形も似ているため、混同されることがありますが、れっきとした別の植物です。
どちらのくだものも生では食べられませんが、大変香りが良いので、「香りを楽しむくだもの」として活用されています。秋田県のマルメロ主産地は森吉町で、全国でも生産量はトップクラスです。

マルメロとは・・・

写真:マルメロの果実
マルメロの果実
注)保護毛は取り除いてあります
写真:マルメロの花
マルメロの花

バラ科キドニア属の植物
原産地は中央アジア(トルコ、イラン)、日本には17世紀に渡来しました。
「在来種」「スミルナ」「かおり」などの品種があります。

カリンとは・・・

写真:カリンの果実
カリンの果実
写真:カリンの花
カリンのつぼみ

バラ科カリン属の植物で、原産地は中国です。
日本への渡来時期は不明ですが、マルメロより古い時代に伝わったといわれています。
マルメロと異なり、品種として名前を持つものはありません。

マルメロとカリンの見分け方

果実では・・・

マルメロの果実の表面には細かい毛がありますが、カリンは無毛です。
カリンの果実は楕円形のものが多く、マルメロの主な品種はリンゴに近い球形をしています。

花では・・・

カリンの方がやや早く開花し、花弁の色もやや赤味が強い特徴がありますが、花の形がほとんど同じなので見分けは難しいでしょう。

葉では・・・

カリンの葉の縁にはギザギザがありますが、マルメロは滑らかです。

樹の大きさでは・・・

カリンの樹はマルメロにくらべて大きくなりやすく、8mほどになることもあります。
また、カリンの樹の表面は、マルメロと対照的に樹皮が目立たず、滑らかなことも特徴です。

果実の食べ方

どちらも果実酒にして香りを楽しんだり、シロップや砂糖、ハチミツに漬けて柔らかくなった果肉を食べたりします。
また、マルメロ、カリンともにその加工品は、咳やたんを静め、のどの調子を整える効果があるとされています。