ビターピット対策

2015年01月07日 | コンテンツ番号 9111

ビターピットとは?

果実中の石灰(カルシウム)の不足による生理(栄養)障害です。

写真:ビターピットのりんご1 写真:ビターピットのりんご2
果実の赤道部から下の方にかけて2~10mmの斑点ができます。
皮をむくとコルク状の斑点が現れます。
「つがる」、「ジョナゴールド」、「王林」に多く発生して、樹上にあるうちはもちろん貯蔵中でも発生します

ビターピットの発生しやすい土壌状態は?

土壌中の石灰の不足

石灰飽和度が10%以下で発生しやすい

不適切な養分比率

苦土やカリに対して石灰含量が相対的に少ない場合発生しやすい

発生をおさえるために~基本は土壌改良~

養分の少ない土壌では

苦土石灰などの補給で土壌改善

バランスの悪い土壌では

石灰資材として苦土を含まないものを利用

窒素肥料を多肥している場合は

窒素施肥量を0~4kg/10aにして、樹勢を安定させる

果実に供給されたカルシウムの大部分は樹体に貯蔵されていたカルシウムです。
つまり、その年に吸収されたカルシウムはほとんど果実に供給されません。
→土壌に石灰を施用してもすぐにはビターピットの発生をおさえられない。
土壌改良とともにカルシウムの果面散布を実施

カルシウム剤の散布方法は?

カルシウム剤 使用濃度及び回数
カルシウム剤の散布方法
セルバイン 落花10日後から800倍で3回、その後400倍で2回
スイカル 落花10日後から1000倍で3回、その後500倍で2回
カルハード 6月下旬から9月下旬までの間に1000倍で3~5回

注意

  • 高温乾燥時には薬害を発生する可能性があるので散布は控えましょう。
  • 一般防除薬剤との混用が可能ですが、カルシウム剤を含めて4剤以上の混用は避けて下さい

多発条件

  1. 幼果期の肥大がおう盛な場合
  2. 7・8月の降雨量が少なく、8・9月の降水量が多い場合

このような条件下で、散布回数が5回未満の場合、多発する可能性が高くなるので9月中にカルシウム剤の散布をしましょう。