摘果剤の上手な使用方法

2015年01月07日 | コンテンツ番号 9107

摘果剤の上手な使用方法

リンゴの摘果剤は、現在「ミクロデナポン水和剤85」が使用できます(表1)。この剤は、散布後の気温が高いほど効果が発現しやすいという特徴があります。散布タイミングは品種によって異なるので、事前に目通りの高さの中心果の横径を測定し、表2の基準に達した時に散布します。 

表1:ミクロデナポン水和剤85の使用基準     表2:品種別の中心果横径による基準

写真:中心果の横径を測定する様子
中心果の横径を測定して散布日を決定します。

散布のコツ

過剰落果に注意!!

摘果剤の効果は品種によって差があります。‘つがる’は過剰落果するので散布を避けましょう。また、樹勢の強い若木や結実初期の高接ぎ樹も過剰落果のおそれがありますので散布を行わないようにしましょう。

散布は午前中に

朝方と夕方の散布では朝方の散布の方が効果が高いようです。一日の最高気温になる前の午前中に散布を行うようにしましょう

気温の高い日に散布を!

摘果剤は気温が高いほど効果が出やすくなります。中心果の横径が基準に達しても、気温が低い場合は2~3日後の天気予報を確認し、気温の高い日をねらって散布しましょう。

濃度よりも散布量

摘果効果は、薬剤の濃度よりも散布量が影響します。‘ふじ’などの落ちにくい品種についても、定められた濃度で散布直後に薬液が葉からしたたるようたっぷり散布しましょう。

散布園の摘果は摘果剤の効果が現れてから

摘果剤の効果は散布後10~14日で現れます。それまでは散布していない園地の摘果を行い、摘果剤の効果が出てから仕上げ摘果を行うようにしましょう。

写真:摘果剤の効果
摘果剤の効果 (側果の成長が止まり中心果だけが肥大しています)

新品種への散布について

‘シナノスイート’、‘シナノゴールド’は落ちにくい品種です。散布する場合は満開後2週間頃、‘ふじ’と同時期に散布します(長野県)。‘トキ’、早生ふじ系統は満開後2週間頃、‘ふじ’と同時期の散布で、摘果効果が期待できます(青森県)。