摘果作業

2015年01月07日 | コンテンツ番号 9102

摘果

早期摘果で果実促進

りんごの果実肥大は、開花後約1か月の間は細胞の数の増加、その後、収穫期までは細胞の肥大によって起こります。

このため、開花後1か月の間に果実への養分分配量が少なかったり、天候不順で細胞分裂が抑制されたりすると、果実の細胞数が少なくなり、小玉果となる可能性が高くなります。

早期摘果で果実の養分競合を減少させ、細胞分裂を活発にすることが大玉生産につながります。

図:果実肥大の過程

残す果実は?

中心果を残す

側果は中心果と比較して玉伸びも劣り、ツルサビや裂果などの障害も多くなります。特に「つがる」や「千秋」の側果はサビが出やすいので、できるだけ中心果を残すようにします。

果形が良く、肥大の進んだ果実を残す

幼果期の果形や肥大は収穫時の果形や果重と関係が深いことが知られています。原則的には中心果を残しますが、果形や肥大が劣る場合には側果での対応もあり得ます。

葉数の多い果そうの果実を残す

果実への光合成転流物質生産には果そう葉が重要な役割を果たしていることから、果そう葉の多い果実を残します。

摘果程度と時期

仕上げ摘果は落花後25日頃までには終えましょう。この時の摘果は最終着果量の10~15%多めに残します。

「つがる」は他の品種に比べて早期落果の危険性が高いので、早めに摘果して下さい。

「ふじ」は隔年結果を起こしやすい品種なので、摘果の遅れや過着果のないようにして下さい。

適正着果量は第1表に示すとおりですが、次のようなことに注意して下さい。

樹勢や樹の生育状況によっても着果量は加減する

樹勢が弱い樹では着果量を減らし、樹勢回復につとめ、強い樹では多めに着果させ樹勢を安定させる。

光環境を考慮する

光環境の良い枝では標準着果量よりやや多めに、光環境の悪い枝ではやや少なめに着果させるが、樹冠内部の光環境の悪い枝では弱小芽が多く、生産される果実が着色不良、小玉果となりやすいので注意する。

着果基準 品種
第1表 着果基準
3~4頂芽1果 つがる、王林など
4~5頂芽1果 ふじ、千秋、ジョナゴールドなど