野そ対策

2015年01月07日 | コンテンツ番号 9099

 

野ネズミ防止対策

果実の収穫が終わり、冬へ向けての作業として重要なのが野ネズミ防止対策です。
果樹園に生息し樹木に大きな被害を与える野ネズミは、主にハタネズミです。

ハタネズミ

  • 大きさ・・・体長:11~13cm、尾長:体長の0.3倍
  • 生活・・・トンネル生活が中心。トンネルの中にワラや枯れ草を集めて巣を作ります。
  • 繁殖期・・・春(4~6月)と秋(9~10月)。1回に出産する数は、3~6匹です。各繁殖期 には、3~4回生みます。

野ネズミの被害

画像:野ネズミの穴
野ネズミが出入りする穴

野ネズミの好む園地

  • 草生、敷草、敷ワラなどを行っている園地
  • 水田転換園
  • 山林および原野に隣接した園地
  • 新しく山林や原野を造成した園地

被害を受ける時期

冬から早春にかけて食害されます。
特に早春の樹のまわりが融け始めた頃に多いです。

画像:若木の食害
若木の食害
画像:根の食害
根の食害

狙われやすい樹

特に、苗木や若木が狙われやすいです。
わい性台樹は、成木になっても食害をうけます。
消雪後は根も食害をうけることがあります。
食害の程度が激しいと樹木が枯死してしまうこともあります。

防止方法

野ネズミを殺さず、被害を回避、忌避する方法

園地をいつも清潔にしておきましょう!

樹園地内で野菜など栽培した場合は、積雪前にきれいに残さを処分します。

巣が作りにくい環境にしましょう!

収穫後、根元のまわり約2mの範囲の敷きワラや草などを除去し、清掃します。

幹を保護しましょう!

樹幹を被服する方法

根雪前に、金網、ビニール(厚さ0.1mm以上)、杉葉、合成樹脂のプロテクターなどで、地上約1mのところまで被服します。

画像:プロテクターで食害防止
合成樹脂プロテクターで保護
忌避剤による方法

 ①樹幹に忌避剤を塗る方法
  アンレス、キヒゲンの10倍液を、地上1mのところまで塗ります。
  ただし、これらの薬剤は、りんご樹に対してのみ使用可能ですので注意してください。

 ②樹の周囲に忌避剤を散粒する方法
  ネマモール粒剤30はりんご樹、フジワン粒剤はりんご、おうとう樹に対してのみ使用可能ですので注意してください。  

    ネマモール粒剤30
        樹幹下半径約50cmの範囲に100g/樹を散粒し、表土と混ぜた後、鎮圧します。
    フジワン粒剤
        樹幹下半径約50cmの範囲に200g/樹を散粒し、土壌と混ぜます。

根雪前に中、小枝程度の粗せん定を行ない、そのまま園地に残して餌にしましょう!

2月上旬以降、幹の周りの雪がゆるんだら、これを踏み固めましょう!

野ネズミの園内発生密度を低くする方法

殺そ剤による駆除

使用時期

11月上旬頃と春の消雪後

使用方法

リン化亜鉛剤またはヤソヂオンを園内、園周囲のそ穴にを投入します。投入量は、各剤のラベル記載に従ってください。

殺そ剤の特徴
  1. リン化亜鉛剤:即効性で、食べた後短時間で死にます。野ネズミが 死ぬと体内で無毒となります。人畜に対する毒性は少ないです。
  2. ヤソヂオン:連続して食べないと、効果があがりません。体内に蓄積されて血液が凝固するのを妨げる作用があり、内出血して死にます。 

ポイント

  • 薬剤を投入する日の前日に、全園のそ穴を踏み固め、翌日開いた穴に投入すると、経済的で効果があります。
  • 水田、畑地、樹園地を含めた集団で実施すると非常に効果的です。
  • 樹体保護の対策と、駆除を併せて行うことが、樹園地内の被害軽減につながります。
  • ワナを利用した駆除
    リンゴの果実を餌にした捕殺器(パチンコ)を野ネズミが出入りする穴の近くにセットし、リンゴ箱で出入りする穴と捕殺器を覆う方法も効果があります。

来年の春、野ネズミに食害されて悔しい思いをしないよう、しっかりと野そ対策に努めていきましょう!!

○忌避剤による方法

 ①樹幹に忌避剤を塗る方法
  アンレス、キヒゲンの10倍液を、地上1mのところまで塗ります。
  ただし、これらの薬剤は、りんご樹に対してのみ使用可能ですので注意してください。

 ②樹の周囲に忌避剤を散粒する方法
  ネマモール粒剤30はりんご樹、フジワン粒剤はりんご、おうとう樹に対してのみ使用可能ですので注意してください。  

 

○樹幹を被服する方法
  根雪前に、金網、ビニール(厚さ0.1mm以上)、杉葉、合成樹脂のプロテクターなどで、地上約1mのところまで被服します。

忌避剤による方法
①樹幹に忌避剤を塗る方法