平成26年度日本水産学会東北支部大会が開催されました

2014年11月11日 | コンテンツ番号 8939

平成26年11月7~8日に、秋田市のアキタスクエアにおいて、平成26年度日本水産学会東北支部大会が開催されました。大会初日は午後からミニシンポジウムが開催され、翌日には22題の一般研究発表が行われました。当日参加を含めて60名近い大勢の研究者が参加し、これからの漁業とそれを支える研究の在り方について熱心な討議が行われました。

初日のミニシンポジウムは「東北沿岸の磯根漁業の再生に向けた新たな取り組みと研究の現状」がテーマでした。そこでは東日本大震災から3年半を経て進められてきた茨城県を含む東北太平洋沿岸でのアワビ、ウニなど重要資源の増産や資源管理の在り方や磯焼け対策の最新の知見が紹介されました。また、それに日本海側からは山形県での藻場造成の取り組みや、本県からはイワガキ資源再生の事例が紹介され、今後の収益性の高い持続的な磯根漁業の復興・再生の進むべき道が話し合われました。

総合討論では限られた時間ではありましたが、これまで水産資源の放流や人工構造物の設置に偏りがちだった取り組みに加えて、漁場環境の特徴(生物・物理的環境)をより詳しく調査し、人工的手法だけでなく、生物本来の特性を一層高めることで水産資源を維持増大させる必要性が指摘されました。

続く2日目の一般研究発表は、内水面、魚類資源、栽培漁業、養殖技術、貝毒、環境など広範囲な内容でした。本県関係では、秋田県立大学からガザミに共生するフジツボに関する新たな知見、水産振興センターからは、アユの人工産卵場造成のための科学的指針や寄生虫を指標としたハタハタの系群判別の可能性ならびにイワガキ食害生物であるレイシの基礎的生態に関して報告がなされました。

本大会で得られた新たな知見を参考としながら、当センターでは今後とも研究の推進と秋田県漁業の持続的に資する取り組みを続けてまいります。

ミニシンポジウム参加者
ミニシンポジウム参加者
ミニシンポジウムでの総合討論
ミニシンポジウムでの総合討論