ワカメの種糸を漁業者の皆さんにお渡ししました

2014年11月11日 | コンテンツ番号 8938

水産振興センターで生産したワカメの種糸を11月4日から漁業者の皆さんにお渡ししています。種糸はこのあと、漁業者の方々により、海中での養殖に用いられます。

ワカメの種糸とは、直径1mm程度の細い糸に小さなワカメ(幼芽)がたくさん付いたものです。この種糸を太いロープに巻いて、水深1~2mの海中に沈めておくことでワカメが生長します。ワカメの種糸は手作業で巻いていましたが、秋田県では「海藻種糸巻付器(特許第5370095号・特許第5370977号)」を使って、種糸を巻き付けたパイプをロープに通してスライドさせるだけで巻くことができるように、技術開発をしました。

水産振興センターでは通常養殖されている三陸を由来とする「ナンブ系ワカメ」の他に、秋田の海に昔から生えている天然ワカメ(「ボタメ系ワカメ」)を選抜育種したワカメ(秋田オリジナルワカメ)の種糸の生産も行っています。

水産振興センターで行っている選抜育種の方法は、天然ワカメの中から大きなものを選んで交配してできた種を養殖し、さらに、その中の大きなものを交配してその種を養殖します。これを繰り返すことで、大きくなる性質を持つワカメにしていきます。

秋田オリジナルワカメはナンブ系ワカメに比べて柔らかく、特にネカブは粘りも強く甘みもあり美味しいのですが、ナンブ系ワカメに比べて小さいのが欠点になっています。現在、選抜育種は6代目となり、当初の天然ワカメよりも2倍程度まで(5代目時点)大きくなりました。

今は数mmと小さなワカメですが、今後、海の中で大きく育ち、来年の春先にはみなさんの食卓にお届けできると思います。スーパーなどでお見かけの際はぜひ秋田産ワカメをお試し下さい。

写真:種糸垂下 写真:種糸水中
種糸巻付器を糸で水中に吊してワカメ種苗を育てます
写真:種糸1 写真:種糸2
茶色に見えるのはワカメ幼芽です。
写真:巻き付け器
ロープに種糸巻付器を通して、スライドさせると、簡単に種糸をロープに巻くことができます。