知事発表事項

  1. あきたビューティフルサンデーについて

幹事社質問事項

  1. 第2期ふるさと秋田元気創造プランの推進について
    1. 今後の農業政策
    2. 今後の観光振興策

その他

  1. シェールオイルの商業生産開始について
  2. 日豪経済連携協定(EPA)について
  3. 消費税増税における影響について
  • 時間 13:59~14:30
  • 場所 プレゼン室

(幹事社)
 よろしくお願いいたします。
 まず、知事の方から発表事項があるということなのでお願いいたします。

(知事)
 私から、雪も消えて、街の中も大分きれいというか、様子が変わってきましたけれども、4月は秋田クリーン強調月間という、これは、雪消えと同時にごみも目立ちますので、毎年ですけれども、4月の第2日曜日、今度の13日、これを「秋田ビューティフルサンデー」ということで、町内会やいろんなボランティア、自宅周辺、あるいは各地域でクリーンアップ活動、ごみ拾い、あるいは公共の場の清掃ということで、4月13日に一斉のクリーンアップを行うのは秋田市など八つの市町村です。その後も4月中に大体、雪がまだちゃんと解けていないところもありますので、内陸部なんかはもうちょっと遅くなりますけれども、いずれ4月中に多くの自治体で一斉にクリーンアップが開催されます。これ毎年のことです。
 ただ、特に去年もDC(デスティネーションキャンペーン)、今年は国文祭がありますので、各自治会も大分そういうところを意識して、春のこのクリーンアップ、私の町内なんかは年に何回やっているかな、4回ぐらいやっているか、大体秋も必ずあるんです。そういうことで、是非とも県民の皆様がそれぞれ各市町村毎にやられますので参加していただきたいと思います。
 特にDCもそうでしたけども、観光客、あるいはお客様からは、秋田市、あるいは秋田県の印象というのは、ごみがないという、非常に街がきれいだという評判もございますので、何とかこれを維持していきたいということで、県民の皆様にご協力をお願いしたいということでございます。
 私からは以上です。

(幹事社)
 発表事項に関して質問のある社さん、ありますでしょうか。

(知事)
 もちろん私も、何十年間、毎年出ていますから。

(幹事社)
 では、幹事社質問の方に移らせていただきます。
 第二期ふるさと秋田元気創造プランを推進する上での今後の取り組みについて二つほどお聞きしたいと思います。
 一つ目、農業についてですが、今月発足しました農地中間管理機構ですけれども、県農業の発展に向けて大きな役割を担うものだと思うんですが、この農地中間管理機構について知事が今後どのように活用したいと思われているかお聞かせください。

(知事)
 農地の集積化ですけれども、現在66%です。秋田県は米産県ということもあって、割と全国では集約化が進んでいると。また、秋田は山がたくさんありますけれども、ただ、割と秋田は平場農村、山間へき地というんですか、へき地というと言葉がいいのか悪いのか、辺地というんですけど、法律的には。割と少ないです。秋田はどちらかというと平らなんです。そういう意味で大分集約化は進んでいまして66%。これを29年度に74%、32年度には80%ということで、国が目標にしています平成35年度の数字を前倒しできるんじゃないかということで管理機構の皆さんには頑張っていただきたいと思います。管理機構、農業団体、あるいは市町村とも十分連携していまして、市町村の職員等々も入っておりますので、そういうことで何とかまずは集約化を進めたいと。
 また問題は、いわゆる平場農村が多いと言っても一部やはり山間地がありますので、こういうところをどうするのかであります。これはやっぱりなかなか田んぼにできないところもございまして、集約化というところについても限界があります。ですから、全体として米の過剰基調というのはこれから続きますので、やはり米の分野をある程度圧縮していかなきゃならない。その場合はやはりいい田んぼを残すという、また、なかなか米として生産性が上がらない農地は、いろんな畑作、花き等々、こういうものについて考えていかなきゃならないと。
 特に山間地は、そうは言っても野菜等をやるにしても大量にはできませんので、やはりブランドもの、あるいはレアもの、よく最近、首都圏の有名飲食店、あるいはホテル等々の高級飲食店では、そこの何とか村の何とかの沢、そこでしかできない、そこの何とかっていう、それはそこしか出さないですね。ただ、当然高いですから、一人前2万、3万取るところですけれども、そういうところは非常にそういうものが出回っています。ですから、単にレアものというだけじゃなくて、末端消費と結びついた形でやらなきゃならないし、いろんなイメージ、そこの出し方、非常に難しい状況です。ですから、今までの農業の販売政策とはまた違った形も必要ですので、そういうところはいろんな使い分けをしていかなきゃならないと。
 いずれにしても、集約化はしますけれども、さらにそれでもやはり飼料用米がどうなるのかという、まだ不安要素がございます。問題はこの飼料米が目論見通りにいくのかどうか、ここら辺は相当注意深く、当然需要があればそれに対応して、きっちり一次確保、あるいはその二次加工に回すところまでの流通ルートの確立、あるいは現地での保管体制等々いろんなことは最大限努力をしなきゃなりませんけれども、絶対量として果たしてどうなのかというのは、まだちょっとわかりません。
 ですからそこら辺は注意深くやりながら、今回のこの米政策は、どちらかというと国は、田んぼは田んぼとしてある程度残すということではございますけれども、やはりトータルとしてそのコストパフォーマンスがどうなのか、優位性があるものはどうなのかということで、そこら辺非常にフレキシブルにやらなきゃならないし、そこの指導、あるいは情報収集、それにもっていくためのいろんな県の単独の政策、これも今まで以上に注意深くやらなきゃならないということで、農林水産部には本当にここ4年間は頑張ってもらわなきゃならないし、県全体としてもそれについて常にフィードバックしながら、当面の最大のポイントとしてこの農業政策は扱っていきたいと思っております。

(幹事社)
 すいません、もう一つお伺いしたいんですが、観光についてですけれども、今年の秋には国民文化祭もありまして、秋田を全国に発信することの重要性というのが増していくかと思うんですけれども、去年DCもありましたけれども、その検証も踏まえて今後秋田をどのようにPRしていきたいと思われていますでしょうか。

(知事)
 ある意味でこのDCとこの国文祭は、またパターンが違うんです。DCは観光という目標で、国文祭は、いわゆる国文祭のメインテーマがあって、それぞれ参加あるいは見学するという観光とは別の主目的があって、そういう際にせっかくですから秋田の観光を楽しんで、我々からするとお金を落としていってもらうということです。ですから、ちょっとDCとは趣が違って、秋田に来るという目標はDC以上にあるんです。DCは観光ですから、選ぶか選ばないかですけれども、国文祭の全国的な例えば踊りだとかお華、こういうところの師匠が、(国民文化祭を)秋田でやりますと必ず見に来るという、この目標は必ずあるんです。ですから、ある程度の人数の方は必ずいらっしゃいますけれども、問題はそこにどう我々が付加価値をつけるかという問題です。それで、またこの方々がどちらかというと中高年、ご婦人層が多いわけであります。ですから、それにあわせた観光のコース、あるいはいろんな物産の品揃え、あるいは誘導の手法、こういうことはこれまでの蓄積も踏まえて工夫しなきゃならないのではないかと。
 また、文化でありますからいろんな文化活動に勤しんでいらっしゃる方でございますし、時期も10月でございますので、10月から11月、美味しいものもたくさんある時期であります。また、特にこういう方々は、やはり文化的な要素の持つ観光資源というもの、これが多分非常に大きい目標だと思います。ですから、これ、いい悪い別ですよ。あまりその国文祭に来られる中高年の方々が、例えばお茶やお華をやる方が、無理してトレッキングするという、登山だとかそっちの方にはいかないでしょう。そこら辺のもっていき方が非常に大切です。
 文化的な要素がありますので、最近、増田の蔵が非常に流行っていますけれども、角館、あるいはそういう小さないろんな地域の文化資源との組み合わせもやっていかなきゃならないのかと思います。
 また、ちょうど秋ですから、ちょっと寒くなりますので、紅葉と温泉、これも集中的に売り込むことによって、中年の方々は大変温泉がお好きですので、そういうことも頭に入れてかからなきゃならないと思います。
 いずれDCの全体からする観光は、これはどこも同じですけれども、昨日も、どっかのマスコミで書いていました、佐渡。佐渡が非常に落ち込んでいる。いずれ全国の観光地と言われるところはおしなべて落ちています。ですから観光の対象が観光地ではなくなっています。最近ある方に聞いたら、秋田県の最大の観光地は、「ぽぽろーど(秋田駅東西連絡自由通路)」だって言うんです。その大屋根から西武の裏、何かやっている、それで何でも買えると。周りに行くと、ラーメンから高級な会席料理まで何でも食ベられる。最大の観光地は東京の銀座っていうんです。最大の夢は、東京の一流ホテルに泊まって美味しいレストランで食べる、これが最大の観光です。地方へ行ってもその傾向が出てきています。景色だとかそういう自然的なものについては、これは付録になっています。私もいつも言っていますけれども、観光に関わる方々は、やっぱり意識改革も必要です。それが自分たちのところにないのかというと、意外と田舎の酒屋さんの酒蔵を開放したら非常に人が来るだとか、あるいは小さな神社でも、昔からの歴史的なものをきっちり情報発信しますと、そういうところに人が来るだとか、やはり観光の中身が全く違ってきているという、それを認識しないことにはどうしようもない。
 また、宿の形態は、なかなかそう簡単にいかないですけれども、個人客、少人数客に合わせた様々な対応、例えば部屋が大部屋でもそこら辺の気の遣い方、あるいはお料理も、ベースのお料理は10品ありますと7品ぐらいまでは共通ですけれども、あと3品ぐらいは十から選ぶとか、そこに泊まったらみんな同じもの食わせるんじゃなくて、それぞれコースがあって選択肢があるというところが意外と流行ったりする。いずれ単にいろんな方がうちの方は観光振興やると、何ですかって聞いたら、ただ泊めて、飯食わせて、これは観光じゃないですね。ですから、やはり何を見て、何を楽しんで、食べさせるものはうちの方は田舎料理。田舎料理は誰も食べません。田舎料理の中の、これはうちの方は日本で一番美味しいだとか、これは非常に丁寧に作った何とかだとか、それ非常に素朴なものでも、ですからそこら辺の動向、これ我々も口酸っぱくしてしゃべっていますけれども、やはりその経験、そういう場を踏んでないとどうしようもないということで、なかなかこれ難しいですけれども、いずれそういうところは我々最大限情報発信して、いろんなお手伝いを重ねながら、何とか今あるものを別の切り口で売っていくという、また別のサービスをするというところが必要かなという感じです。
 海外から来られる方なんかは、この間は黄さんも秋田・台湾経済交流特別顧問ということで、あの方は非常に秋田がお好きで温泉が大好きです。秋田に来るたびに温泉に行きますけれども、やはりそのサービスの仕方によって非常に喜びます。国文祭に来られる方々は、割とお金を使う方が多いです。ですから、ある意味でレベルがちょっと高く、高いって言っても値段を高くという意味じゃなくて、それにあわせてやらないと大変難しいかなということで、うちの方の観光振興の関係も各観光連盟と各観光協会、市町村の、一生懸命やっていますけれども、やっぱりこれは慣れで、仙北の観光協会はやっぱり役員の方々が日本全国、あと海外も体験しているんです。自分で体験しているから分かるんです。やはり観光に携わる観光協会の方々は、できるだけ名誉職じゃなくて、自分で日本全国、あるいは海外も含めて、実際見て、食べて、体験して、日本の観光、世界の観光はどうなのか、どういう方々がどういうものを好むのかということ、これをやってもらわなきゃ困る、余り言うとまた叱られますけれども、いろんな団体の方々は名誉職じゃ務まらない。観光協会の会長さんは、観光の一番の知識を持ってもらいたい、それが最大の要因です。ですから我々もこれからの観光というのは、単に観光施設を造ればいいというものじゃなくて、ノウハウも含めて相当勉強しなきゃならないという、観光産業というのは最も難しい産業の一つという捉え方で望まなきゃならないと思っております。
 それにあわせて「サザエさん」は、今やっていますけれども、ああいういろんなネタをどうやって使って秋田の情報発信をしていくのか。イメージアップ戦略(あきたびじょん)もやりましたけれども、1回だけではすぐ忘れられます、今は。半年でもう頭の中から出ていきます。ですから、情報発信はもう365日、常にいろんな手法で、いろいろ変えながらやらなきゃならない。こういう事業はこれで終わりということはないですね。永遠に続きます、情報発信は。ですから、そこも我々一生懸命やっていきたいと思っています。このぐらいで。

(幹事社)
 関連で質問のある社さん、ありますでしょうか。
 では、ほかに質問のある社さんありましたらお願いします。

(記者)
 この後3時から会見がありますけど、シェールオイルの商業生産開始についてという発表があります。これについて知事の方から。

(知事)
 事前に本当の概略の概略、説明を受けていますけれども、いずれ商業生産に入るということと、もう一つの場所での試掘、我々としては、商業生産に入るということは、どのぐらい続くかわかりませんけれども、いずれ秋田のエネルギー資源の多様化に非常にプラスということで、これが何箇所か複数となってきますと、一定の雇用効果、あるいは周辺のメンテナンスも含めて産業として、これまでも秋田は基盤がございますので、そういうことで地元の経済にもプラスになるという面もございますので、大いに歓迎しております。

(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。
 すいません、では私からお伺いしたいんですけれども、日本とオーストラリアの間の経済連携協定(EPA)についてですが、今日夕方にもオーストラリア産の牛肉の関税が引き下げられるということで合意する見通しになっています。秋田県でも畜産振興というのは重要施策として進められていると思うんですけれども、知事の受け止めと今後の対応についてもしお考えのことありましたらお聞かせください。

(知事)
 オージービーフは今までも入ってきていまして、割と日本では牛肉としては一般的に使っています。ある程度安いというか、そういうステーキは大体オージービーフ。
 私思うに、日本のサシの入ったいわゆる霜降り、あれとダイレクトには市場が、あるいは好みが違いますのでぶつからないですけれども、やはり牛の赤身の肉は逆に言うと健康志向の中で割合女性に好まれるんです。焼き方によっては非常に美味しいということで、私は逆に牛だけではなく、逆にその霜降りの高級な牛肉とは余りバッティングしないと思いますけれども、ある程度その赤身の部分が広がってきますと、逆に豚とか鳥、こっちとの競争が出てくるのかなと。今まで牛肉というと、どちらかというと高い、脂っこいという、それから、お年寄りが牛肉というとちょっと敬遠して豚・鳥にいっていますけれども、ある程度オージービーフの(値段が)安くなると、面白いことに料理やってるとわかるんですけれど、安くなっていっぱい使うとメニューのバリエーションが広がってくるんです。そうしますと、今まで豚でやっていたけれども牛でやってみようかとか、あるいは料理の仕方では非常に美味しいという形になりますから。変な話、カレーには霜降りは入れない。あの霜降りの牛肉でやったら食われたもんじゃない、ドロドロして、脂っこくて。カレーには赤肉なんです。ただ、通常は豚を使っているんです。ただ、安くなると牛を使ってみようってなります。ですから、そこら辺の豚とか鳥との競合、オーストラリアはオージービーフ、牛の独特のにおいを消そうとしているんです。できるだけ本来の牛の特徴を消そうという育て方をしているんです。ですから、日本人がそういう意味でそこの部分は相当ある程度影響が出てくるのかなと。
 秋田で競合となりますと、やはり鹿角の短角ですけれども、あれは同じ赤肉でも更に高級ですけれども、やはりそういう意味で畜産全体としてある程度の影響は、どのぐらいの関税になるのかわかりませんけれども、出てくるのかなという感じがします。

(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。

(記者)
 今、EPAについて畜産の観点からのお話だったんですが、一方で自動車の関税撤廃ということもあるんですけども、それに関連して秋田への影響といいますか、考えられる影響というのはいかがでしょうか。

(知事)
 車は今非常に好調です。多分4月から消費税の関係で、9月頃まではちょっと落ち込む、これディーラーすべてそれはもう織り込み済みですけれども、この夏から非常に新車が、国産もかなり出てきます。かなりその売れ筋の新車が各メーカーから出てきますので、そういう意味ではちょうどいい状況です。これに輸出がドライブかかると、やはりそういう意味では秋田も自動車産業は結構あります。ですから、ちょうど今日のオイルシールのあそこも車です(自動車部品をつくっている)ので、県内のトヨタの関係のみならず相当車の関係は、間接的にもやっているところが多いですから、そういう意味でそっちの方は非常にいいプラスの要素が出てくるだろうと思います。

(記者)
 車の件はあれですが、消費税(増税が)導入されて1週間、部署からいろんな情報も上がってきているかと思いますけれども、現時点で景気動向や増税に関する影響はどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 今のところ、若干建設業の方の人手が足りないせいかもわかりませんけれども、ちょっとリフォームだとか、住宅関係は多分3月までの成約分、ある程度のところで落ち込んでいくだろうと。小売関係が割とその前の消費税(増税)のときのようにあまり極端な深刻さはないみたいです。それは誰でも高くなって困るとは言うんですけれども、極端なことはまだ聞こえてきていません。ただ全体的に、特に高齢者の方は消費税ばかりじゃなくて、介護保険料だとか、それに健康保険、むしろ消費税よりも医療費の負担のアップ、ああいうところの方がどうも効いてきているのかなと。お年寄りになりますと、ものはそう買わないですけれども、むしろ医療費だとか介護保険料、ここら辺は全部一斉に(アップと)なっていますので、そういう意味ではやはり年金生活者の方々というのはかなり防衛的な動きになるかなという感じです。

(幹事社)
 ほかにございますでしょうか。
 では、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。

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