職員に対する年度始の知事あいさつ要旨(平成26年4月1日)

2014年04月03日 | コンテンツ番号 8120

4月1日(火) 県正庁

 平成26年度の年度始めに当たりまして、私から幾つかお話をさせていただきます。
 まず、ちょっといつもの年と違う切り口でいきます。今日は大変天気がよくて、何となく春の訪れを体温でも感じるようですが、私も役人生活等々長く続けておりますけれども、何となくこの4月は、いわば緊張感がないですね。いや、皆さん方が悪いという意味じゃない。これは、実は消費税が今日から上がって、様々な国政上も、あるいは国際情勢も緊迫している状況ですけれども、国会の状況がそれにも関わらず、与党と野党の丁々発止が何にもないです。どうもそれがここ我々に伝染してきている。いつもの年だと、予算がぎりぎりに成立、あるいは成立しない。いろんな問題で国会がバタバタと与野党でやっていますけれども、何か締まりがない。やっぱりどんな仕事でも締まりがない時は、一番これは注意しなきゃならない、気をつけなきゃならないという状態です。それについて皆さん方がどう思うか別にして、まずは4月1日、世の中がどんどん変わっていますので、緊張感をもう一回持ち直すようにしてください。これはやや冗談ですけれども、私はいつもうちに帰ると結構緊張します。やはりかみさんという押さえがあるからです。あるいは反対勢力がいるから。全部、全てが自分の思うようにいくような状態は、必ずこれは危機であります。ですから皆さん方も今日からいろんな仕事に入りますけれども、ぜひともそういう意味で緊張感を持って、様々に身をしっかり、足下を固めていただきたいと思います。特に部局長さん、課長さん、それぞれの職責で、人事異動で代わった方はまた別の仕事、あるいは昇格した方はいろんな意味で責任が一つ重くなりますので、その点を自覚して早くその状態に自分の心身とも持っていっていただくことを期待いたします。

平成26年度の各部局の重点事項

 さて、今年は第2期の元気創造プランのスタートの年度、大変大切な年度であります。様々な客観情勢が変化している中で、この秋田をどうやってこれから維持していくか、その維持の中に、さらにものによっては前進させるのか、あるいは何とか後退を食い止めるのか、いろんな意味で様々な課題がもう山積しております。
 以下、それでは各部局ごとのおさらいをしてみたいと思います。

総務部

 総務部は、新しい行財政改革大綱、あるいは議会でも今特別委員会が設置されておりますけれども、第三セクターの問題、あるいは新しい防災計画ができましたけれども、計画の中にあるものをどう具現化していくか、そういう大きな問題を抱えております。
 また、総務部は全体の統括として、いろんな問題が昨年度もございましたけれども、そういう意味で各部局をきっちり締めていくという役割もありますので、しっかりやっていただきたいと思います。

企画振興部

 企画振興部は、まさに第2期ふるさと秋田元気創造プランの推進の要であります。
常々それぞれの部局の状況を見ながら、プラン等の整合性、あるいは効率的な進行管理に努めていっていただきたいと思いますし、少子化対策等これまで続けてきたものについても、3年、4年経ちましたので区切りがある程度あります。そういう区切りをもって、また反復、フィードバックしながら一つでも前進ができるようにしていただきたいと思います。
 さらに、市町村協働プログラムもこれはまだ残りがあります。地域振興局の体制も変わったところもございますので、市町村、振興局と調整しながら、進行を管理し、あるいは新しいものに当たっていただきたいと思います。
 さらに企画振興部を中心にした移住促進策。移住というのは言葉としてどうかは別にいたしまして、そんなに人数が多く移住することは考えられませんけれども、一つは、これは小さな芽でもいろんな面で秋田のイメージ、秋田のあり方を問う、そういう仕事でもございます。これは数字の上では小さいことではありますけれども、少子化対策とともに、プラスになるということは、1は2を、2は3を、3は4になるということです。それがドンドンネズミ算式に増えていくという可能性がございますので、ひとつ頑張っていただきたいと思います。

観光文化スポーツ部

 観光文化スポーツ部でございますけれども、いずれ今年国文祭を控えておりますが、DCの様々な検証で明らかになった点、短期間にこれを改善することが難しいものもございますけれども、まずは当面の対応をしっかりすることと、中長期的な対応についてどうするのかということ、さらに東アジアからの観光誘客の拡大等々についても体制を今整備しておりますので、これから本腰を入れてかかるということでございます。
 食品の関係、新しいシステムにしましたけれども、いずれ食品というのは非常に広い分野を包括します。ある意味で食品というのは人間の生活の全てであります。広い視野、さらには着実な様々な観察眼をもって進めていただきたいと思います。
 また、スポーツについてはいろんな面がございますけれども、いずれ強くあればいいわけですが、なかなかそう簡単にはいきません。ただ、最終の目的は、スポーツ立県だからスポーツが強いのは当たり前、そういうわけじゃないですね。やっぱり最後は、このスポーツというものをいかに秋田の県民の皆さんが楽しんでいただくか、そしてそれにいそしんでいただいて健康づくりをする。さらにプロのレベルの高いスポーツに接しながらやる気を起こすと、そういうことであろうと思います。これもいろんな切り口がございますけれども、ひとつしっかり取り組んでいただきたいと思います。

健康福祉部

 仙北、そして湖東の総合病院が、いよいよ今月、来月オープンでございます。一段落ですが、いずれ医師の偏在、医師不足は、これはそう簡単にはいきませんけれども、とにかくやるだけのことをやっていかなきゃならないということでございます。がん対策もそうであります。また、今年から総合的な健康づくりの推進、これも進めることにしておりますけれども、いずれこの健康管理というものはこれも人間の生活の全てですので、いろんな切り口で臨んでいただきたいと思います。

生活環境部

 生活環境部に移りますけれども、八郎湖の第2期の計画。少し改善したところもございますけれども、まだまだ抜本的なものには至っておりません。ある意味では永遠の課題になりつつあります。この点についても国との調整の上、しっかり取り組んでいただきたいと思います。さらに能代産廃の問題についても、これもなかなかそう簡単にはいかない大変苦労の多い仕事ですが抜かりのないようにしていただきたいと思います。
 最近電力事情がよくなりますと、省エネ、あるいは省電力、これを人間はすぐ忘れるんですね。ですから、できるだけの省エネ、省電力というのは、これもしっかりやっていかなければ、日本の貿易収支の問題にもからみますので、その点についてもしっかりやっていただきたいと思います。
 また、阿仁熊牧場のオープンですけれども、大変痛ましい犠牲はありましたが、それをきっちり悼みながらも、これはいい話題として情報発信できるように頑張っていただきたいと思います。

農林水産部

 農林水産部、今年は正念場です。いずれ4年後に、多分減反の廃止、これは避けられない、この4年半の間にどうこれに対応するか、これが多分秋田の農業100年の体系に影響いたします。様々な切り口がございますけれども、とにかく農業者が希望を失わないように我々も最大限努力しますので、何とか農林水産部一丸となって頑張っていただきたいと思います。
 また、新しい米の品種の開発、さらには林業関係の新しい研修センター、こういう構想もございますし、それこそ盛りだくさんの政策を抱えておりますので、職員総力を決して、これに取り組んでいただきたいと思います。

産業労働部

 産業労働部ですけれども、ご承知のとおり中小企業振興条例がいよいよスタートします。条例ができたけれどもあとは何だと言われないように、条例の趣旨を十分踏まえながら、それぞれ個別の対策、あるいは総合的対策に、臨機応変に。経済は生き物です。消費税も上がりました。とにかく機動的に様々な施策に対応しながら、県内の中小企業に安心感が広まるようにしていただきたいと思います。
 当然、自動車関連産業、航空機産業、あるいは新エネルギー産業、こういう観点についても大変動きが早いわけですので、これについてそれぞれ関係機関一丸となって取り組んでいただきたいと思います。さらには、観光文化スポーツ部、農林水産部との関係もございますが、食品産業についてもよろしくお願いいたします。

建設部

 建設部については、ミッシングリンクの早期解消ということでようやくその姿が見えてまいりましたけれども、なお今後の課題もございますので、これについてしっかり取り組もうということでございます。また、今後の中長期的な展望でございますが、大曲鷹巣道路、盛岡秋田道路、これも秋田県の将来の交通基盤の要になるはずであります。そう簡単にはいきませんけれども、私も一生懸命取り組みますので頑張っていただきたいと思います。
 さらには、秋田港の国際コンテナターミナル、これも思い切った予算をつけております。ソフト対策と同時にハードの方も抜かりなくお願いいたします。さらに、いよいよ成瀬ダムの本体、そして鳥海ダムの本格着手であります。地元との調整を抜かりなくしていただきたいと思います。
 また、雪については、今年は県道が中心でありましたけれども、どういうふうな降り方をするのか毎年予測がつきません。市町村とともに除雪体制については夏の間にしっかりと検証しながら、また来シーズンに備えていただきたいと思います。

教育庁

 最後に教育庁でございます。中3までの少人数学習を拡充いたしました。これについては、この後も拡充の予定でありますけれども、しっかりと成果が出るようにお願いしたいと思います。また、グローバル人材の育成ということで、小・中・高を通じた英語コミュニケーション能力の向上、大学との連携等々、少しずつ成果が現れてきております。何とかこの成果を、この後続けて、それこそ東京オリンピックにおいては秋田の高校生はみんな英語が話せるとなると世の中が変わります。ぜひとも頑張っていただきたいと思います。
 さらに、増田の伝建群、あるいは北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産に向けた取組等々についても、地道ではありますけれども隣県と調整しながら進めていただきたいと思います。

 以上、少し各部局の重要な問題についてお話しました。いずれ仕事の上で、先ほども言った基本的な緊張感はそれとして、時代認識というものが必要であろうと思います。ここ1年でも様々なことが変化しましたけれども、多分今年度もいろんなことがあると思います。今日、新規採用の職員にもお話しました。人間の歴史の中で、これ平穏無事安泰なんていうのはあり得ないのであります。むしろ我々はいつも乱世の中でやるのが役人であります。役人というのは役に立つ人です。ぜひとも秋田県民にとって、秋田県庁の役人は役に立つ人、乱世の時ほど役に立つ人が本当に役に立つ人です。客観情勢を十分踏まえながらも、自らの頭で考え、自らの汗を出して県政を担っていただきたいと思います。
 もう一つ特にお話したいのは、何事にも思慮深さが必要かと思います。別に思慮深さというのは、グズグズ考えるという意味ではありません。昨年度もいろんなことがありました。いろいろとご批判を受けること、あるいは陳謝せざるを得なかったこともございます。少しの思慮深さがあれば、こういうことは防げるのであります。何をするにしてもまずはちょっと考えてみる。すぐその行動に出るというのはいいのですけれども、アクションというのは必ず脳みそから発します。脳みそからダイレクトに発するのじゃなくて、その時に必ず反復して、いわゆる脳味噌の中で思慮深さ、この回路を回すと、“あっこれはいいんだ”と、“これは待てよ”と、必ずそうなります。ですから何事にも思慮深さが必要だと思います。特に課長さん方、自分の分野の勉強はしっかりしてください。そしてまた、部下を掌握するためには部下に対して思慮深さを身につけるように常々の教育が必要であろうと思います。
 勉強してというのは、一般質問の答弁等々の検討会で、やはり言葉は表面的な言葉が多くて、その裏に何があるのか。私はいつもどういう再質問が来るか分かるんです。それを想定して書きます。それに対して二つ三つ、再々再々ぐらいまではちゃんと答えは書いてあります、頭の中に。そのためには十分相当深く広くあらゆる情報を体系的に自分の知識として持っておかなきゃならない。別にこれ抗弁するんじゃないでしょう。正確にものを答えるという意味からの思慮深さ、あるいは特に現場での様々な知識の習得、あるいは専門知識の積み重ねをよろしくお願いしたいと思います。
 また、部局長さん方には、全体のまとめでありますけれども、各部局のそれぞれのセクションがどういう動きをしているのか、そして今どういう状態にあるのか、十分これを見ながら全体を調整し、コントロールしてください。そしてまた、私ども、知事、副知事、部局長会議のときに全体の中でこれまた県政全体としてのバランス、あるいは進行管理をしなければなりませんので、いろんな重要事項については、部局長さん方はそれぞれ課長さんから上がってくる情報のみならず自分の情報として常に身近なものにしていただきたいと思います。

 いずれ健康維持ということで、我々職員もがん検診を含め率先して検診を受けながら、この年度、いい体調のもとで仕事をみんなができれば幸いでございます。今年がまたどういう状況になるのか、先ほども言ったように分かりませんけれども、どんな状況になろうとも前に進むしかございませんので、それぞれ部下を掌握しながら県政発展、最終的な目標は県民の皆様の幸せのために頑張りましょう。