職員への知事年頭あいさつ要旨(平成26年1月6日)

2014年01月07日 | コンテンツ番号 7804

職員の皆様、明けましておめでとうございます。

今年は9連休、いつもの年よりも三日間多くお休みがあったわけであります。ただ、職員の中では危機管理、あるいは経営相談等々、全部休めなかった人もいたと思いますけれども、大半の職員の皆さんはいつもより長い休みで、いろんなところへ行ったり、あるいは家族、友人との交流をしたり、中には食って寝てごろごろという人もいたと思います。あるいは御家族に連れ回わされて財布が大分軽くなって逆に疲れが残ったという人もいるんじゃないかと思いますが、いずれ今年と来年のお正月、確か9連休のはずであります。

雪の方は昨年に比べ大分少なめで、ただ、横手周辺は大分降っているようですけれども、秋田市周辺は大分去年とは違って、昨日穂積市長さんに会ったら大分ゆっくり今年は寝むれたということを聞いております。

ただ、私の経験からすると、ちょうどこういうような年で、昭和48年、あの年は今頃ちょうどこんな状態でありましたが、1月の末から2月にかけて約1週間ぶっ通しで降って、多分戦後最大の秋田の降雪量になったわけでございますので、今後も油断は大敵だと思います。

また、雪下ろし等の事故が相変わらず続いておりますので、こういう点についても十分これからも注意を払っていかなきゃならないと思っています。

街の様子でございますが、11月の有効求人倍率が16年ぶりに0.8を超えております。いろんな経済指標が出ておりますが、大分景気の方もようやく少し好況感が出ているような感じがいたします。

年末年始、デパート等の売り上げがどうなのかわかりませんけれども、人出は大分多かったようであります。

また、忘年会も大分賑やかにやられたという話を聞いております。

また、神社が思いのほか非常に初詣客が多いという、最近はどうも神社は多いようであります。

そういう中で今日が仕事始めでございます。まずは新たな気持ちで、この一年、健康に留意しながら仕事を進めていただくということが私からの望みであります。

《平成26年度の各部局の重点事項》

気が付く範囲内でざっと各部局を少し簡単に、重点といいますか今年の大きな課題、あるいは仕事をずっとなぞってみます。

総務部

まず総務部ですが、これから国の予算も決まりまして、今後本格的な予算づくりの作業に入るわけでございます。

また、消費税の改定がございますので、税務関係の方については、そういう関係も含めてこの後の税制改正等々の準備があるわけでございます。

さらに引き続き、地域防災計画の最終的な見直しのまとめが入ってきます。あるいは、新行革大綱もこれから作るということでございます。

企画振興部

企画振興部につきましては、まさに県の全体のプランニングであります「ふるさとあきた元気創造プラン」の最終取りまとめ、議会等いろいろ、あるいは様々な審議会等の意見を踏まえ、最終のまとめでございますので、ひとつ十分これについては、さらに掘り下げて検討しながら最後の成案にしていただきたいと思います。

また、人口減少社会への対応策の道筋、なかなかこれは正解がありませんけれども、やはりこれからのいろんな状況を踏まえて、こういうものについての対応を後世にきちっと、時を失することなくやることはやらなきゃなりませんので、これについてはひとつお願いしたいと思います。

さらに少子化対策も、いろんなことをやっていますけれども、今のやり方がすべてではございません。やはりいろんな考え、あるいはいろんな状況変化を捉えながら、やはり的確な対応をとるように常に頭を回していただきながら進んでいただきたいと思います。

さらに、「未来づくり協働プログラム」も、来年あたりが最終でございますので、これに取り組んでいただきたいと思います。

観光文化スポーツ部

観光文化スポーツ部は、最初にDCの総括を踏まえた今後の観光戦略の構築、いろんな反省点もございますし、また、状況変化によりまして、またいろんな新しいファクターを入れなきゃならないものもございます。ひとつこの点についてもお願いしたいと思いますし、東アジアからの誘客促進も、もう各県がまさに大競争状態でございます。イメージアップ戦略の第二幕とも絡め合いながら、これも私も先頭に立ってやりますので、よろしくお願いしたいと思いますし、いよいよ国文祭の本番への対応と東京オリンピック・パラリンピックを見据えたスポーツ分野におきます対応についてもいろんなことが出てきますので、よろしくお願いしたいと思います。

さらに、全国ブランドクラスの食品開発と、販売戦略の構築、これがある意味では秋田は、いま一つ脱皮していないという点もございますので、ひとつよそを十分踏まえながらこれについていろいろな切り口から攻めていきたいと思います。

健康福祉部

健康福祉部でございますが、ようやく仙北、湖東組合総合病院、オープニングになるわけでございます。引き続きの医師充足対策等を含め、抜かりなくやっていただきたいと思います。

さらに、がん検診はコール・リコールの全市町村の本格運用が始まりますし、また、地域の実態に即した地域包括ケアシステムの構築も大きな仕事であります。

さらに、自殺予防対策関係は、今のところ昨年の統計は出ていませんけれども、若干下がってはいるようですけれども、これでよしということはないわけでございますので、これについても引き続き取り組んでいかなければならないと思っております。

さらに、いろんな施策の充実は当然ですけれども、やはりその根底のところの減塩だとか、ロコモティブシンドローム予防等、総合的な健康づくり、健康の維持、これが一番の基本になりますので、こういう点についてはやはりすべての政策の基盤として捉えてやっていかなければならないと思っております。

生活環境部

生活環境部関係は、引き続き省エネの推進と再生可能エネルギーの導入の促進、さらに男女共同参画の分野でございますが、やはり現場サイドでどうしてもこれは一般の女性の方々からは、やや遊離していると。どうも異質な世界に見られているんですね。普通の生活の中で、やはり男女共同参画という意識を持っていかなきゃならない。ここら辺が、今もう一つブレイクスルーする必要があるんじゃないかなと思っています。

あと、喫緊の課題でございますけれども、阿仁熊牧場のオープン。ああいう大変大きな事件、あるいは課題でありましたけれども、これはやはり大きくきちっとこの結末をプラスにすべく、このオープンを我々としては重点的にこれを捉えていきたいと思いますし、また活用策もこれからいろんな知恵を絞っていかなきゃならないと思っております。

また、常々問題になっております八郎湖の環境対策、第二期の湖沼水質保全計画策定についても長年の課題でございますので、今いろんなことをやっておりますけれども、さらに深堀をしてこの計画を作っていかなきゃならないと思っています。

また、能代産廃も新たな局面を迎えてございますので、こういう点についても今後しっかり取り組んでいただきたいと思います。

農林水産部

次に農林水産部関係でございますが、まさにこれは今年一年の県政の非常に大きな問題でございます。やはり現場に即した国への政策提言等、コメ政策の見直しへの対応をしっかりと進めなきゃなりませんので、これについては様々な力を動員し、秋田県農業の今後の道筋をきっちりつけるために、いろんな切り口で努力をしなきゃならないと思っています。

ただ、やはりこのコメ政策、我々こういう農業政策をやっておりますと非常に重要な問題として捉えなきゃならないし、そういう捉え方をしますけれども、一般の方からするとほとんど興味がない、ここがやはり消費者との乖離というのは非常に多いということは言えると思います。ここら辺が日本、秋田のみならず日本の農業の問題として、ほとんどの一般の方は自分のことではないという、そこをどう理解を得てやるのかということが、この農業問題の長い歴史の中でこういう形になったということはいなめないと思いますので、そこら辺についても、一般の消費者の方々の理解を得ながら、あるいは応援を得るという意味でいろんなものの進め方が必要というふうに思っております。

また当然、これは抵抗がありますけれども、やはり米についての限界というのは、これはあります。これを否定すると農業政策はうまくいきません。やはり米に対する限界というものを踏まえながら、メガ団地構想、枝豆やネギ、アスパラなどのブランド化の推進や複合化をより一層進めていかなきゃならないと思っています。

しかしながら、米そのものの価値は下がるわけでございません。需要はこれからも様々な意味で大きくそれがなくなるということはないわけでございます。やはり我々として次世代の県産ブランドとなります、コシヒカリを超える良食味米の開発という大きな仕事がこれから待っておりますので、これについても総力を挙げてほしいと思います。

また、特に私どもの方の農産物の分野では、やはり県外への販売戦略というものが、かなり大きく遅れている。あるいは、ものの発想、“販売戦略とは何ぞや”というそこら辺が、これは我々役所だけではなく、農業団体、農家も含めて、ものを売るということはどういう手法なのかという、そこの情報量が余りにも少ない。それとリアルタイムな世の中の農産物の販売の状況、これをしっかりと見据えてかからなきゃならないなと思ってございます。

もう一つは、やはり6次産業化も同じであります。“6次産業化というのは何ぞや”、単に活路を求めて、付加価値を高めるという、そういう発想だけでは6次産業化は成り立たないと思います。消費者が望む6次産業化のアウトプットは何なのか、ここであります。自分たちの発想で、自分たちの価値観でやったものは、すべて失敗します。やはり川下、消費者が何を望んでいるのか、何が、何をもってそういう市場をつくっていくのかという、そういう発想も必要だと思います。

もう一つ、農林部の特に林業関係では、新たな林業研修施設、この創設が待っておりますので、やはりいい形のその林業研修機能の構築に向けてひとつ力を注いでいただきたいと思います。

産業労働部

産労部関係、中小企業振興条例がいよいよ佳境に入ってまいりました。これも議会、あるいはいろんな民間の皆さんから御意見を伺ってございますので、こういう点についてひとつ十分捉えながらも、我々としてはいろんなこれからの施策を展望しながらひとつ最後のまとめをお願いしたいと思います。

また、新エネルギー関係は、基盤が大分固まってきております。いろんな外的な環境も整いつつありますので、一層これについてはきちっとした形で推進していかなきゃならないと思っていますし、また、自動車や航空機産業への参入促進、これも徐々にではありますけども広がってきております。こういう点について拡大しながら、さらに質・量とも増やしていくということが必要だと思っております。

また、これは観光とも若干関係ありますけれども、県内金融機関だとか海外政府等との連携によります海外展開、あるいは海外からの逆の投資、あるいは観光客の呼び込み、こういうものについてもいろんなところとの連携の中で、やはり全県的な形でやっていかなきゃならないと思っています。

もう一つは経済対策についてでありますが、いずれ経済雇用対策につきましては、緊急的な対応から、やはり持続的な対応といいますか、そういうふうに少しずつ変わってきているんじゃないかと思います。消費税の改定への対応もございますので、県内状況を常にリアルタイムで踏まえながら手を打っていっていただきたいと思っております。

建設部

建設部関係でございますけれども、やはり日沿道の北部、山形県境の事業は、これは何としてもスピードアップしたいと。また、中央道の山形県境の早期事業化、これはそう遠くない時期にできると思いますけれども、これについても引き続き道筋をできるだけ早くつけたいと思っております。

あと、秋田国際コンテナターミナル、これは予想以上にコンテナも増えてございます。他の港との競争もございます。これに打ち勝つために、やはりこの国際コンテナターミナルの整備については、手を抜かずにやっていこうと思っていますので、よろしく対応をお願いします。

また、成瀬ダムの事業推進、鳥海ダムもいよいよ本格的に入りますので、これについて地元との調整を十分やっていただきたいと思います。

さらに、土砂災害対策の強化、あるいは社会資本の老朽化対策についても、これは重点事項として取り組んでいかなきゃならないと思ってございます。

教育庁

教育庁関係でございますが、少人数学級の拡大、英語コミュニケーション能力等の向上とグローバル人材の育成、こういう新しいといいますか、基礎的なものと新しいものを取り混ぜながら、やはり秋田の教育力をより高めていくということに力を注ぎたいと思います。

また、高等学校関係は、再編整備と秋田地区の中・高一貫校、中・高一貫校は新しい課題でございますけれども、いい形でスタートできればと思っています。

さらに、県内の中で、特に高卒者の求人関係が地域によって非常に大きなばらつきがございます。これについては先に産労部、また、教育委員会にもお願いしましたけれども、自分の狭い地域で職がないということで県外に仕方なく職を求めるという、これ一番私はまずいことだと思っています。例えば自分の地域になくても、同じ県内であれば広域的な就職あっ旋によりまして受け皿がある場合もございます。例えば県南がなくても県北であれば、やはりそういう狭い地域ではなくてオール秋田全体での高校生の県内就職の促進、こういう視点も必要でございます。こういう点がこれからひとつ産労部との連携の中でやっていただきたいと思います。

あと、増田の重要伝統的建造物群保存地区の整備、あるいは北海道・東北の縄文文化遺跡の世界遺産登録等々、文化的な取り組みについても、これから新しいファクターと、これまでの流れの中で、より力を注いでいただきたい、この二つがございます。

いずれそれぞれこうやって挙げるのは非常に簡単でございますけれども、それぞれの中に課題もたくさんございます。また、客観情勢も非常に厳しいものもございますので、そう簡単に運ばないものばかりでございます。

そうはいいましても、やはりやることはやらなきゃなりません。物事これ平穏無事安定してみんなが幸せ、こんな世の中は人類が始まって以来、歴史が始まって以来なかったんです。これからもないでしょう。これは、それを望むことは必要ですけれども、どんなときでもやはり世の中は動きます。良きにつけ悪しきにつけ動きます。むしろ乱世を楽しむ。それがこれからの我々、一つの大きな心構えだと思います。物事が、企業であれ、人であれ、様々な組織であれ、世の中が動いたときに、どう対応するかで、それが次にどう繋がっていくか、これが決まります。戦国時代に、やはりよく動いて、戦略・戦術に富んだところは残ったわけであります。また、明治維新の時もそうであります。あの状態から様々な形で世の中を捉えたところが、あるいは捉えた人が、その後大きな企業になっております。また、昭和20年の敗戦、あの混乱の中でやはり新しいものがドンドン生まれてきております。これは、あの混乱の中で次はどうなるのか、そこを見据えた人、団体、企業が伸びております。ですから、物事は発展する、あるいは伸びる、今までの殻を破るというのは、安定したときにはできません。いろいろと世の中が、悪くてもいいんです。悪い世の中でゴチャゴチャになってるときでも動くと、ちゃんときちっと対応したところだけが生き延びます。ですから、やはりそういう意味で、これからいろんな議論がありますけれども、そういうところを楽しむというと非常に県民の皆さんに叱られるかもしれませんけれども、そういうところを踏まえて、こういうときこそチャンスだということでひとついろんな面で取り組んでいただきたいと思います。

また、これから予算査定もございますが、根底から研究・調査・分析をして臨んでいただきたいなと思ってございます。私、特に海外も含め県外への出張が多いわけでございまして、またその道の方と多く接触する機会がございます。いろんなお話を聞いて、情報を仕入れる機会がたくさんあるわけでございます。ときどき、秋田県が行っている施策事業が、オールジャパン、あるいはグローバルな視点から考察しますと、果たして今行っていることが世にマッチしているのか、あるいは大枚な経費をかけるに値するのか、あるいは同じ金を使うならもっと成果が上がる別の方法があるのではないかと、ちょっと思うところがままあります。いずれ予算査定の前でありますけれども、私もこの九日間、そんなにボケッとしていたわけでございませんで、東京出張もございまして、とにかくいろんなところをいつも見て歩きます。細かく見て歩いています。そういうことで、一般質問等の検討の際にもいつも言っていますが、物事の根底まで掘り下げて臨むということが必要でございます。そういうことで、査定においては、ものによっては相当突っ込んだ議論をさせていただきたいと思います。もう一度、単なる前例踏襲ではないか、あるいは目的のための手段として別の切り口があるのではないか等、しっかり考察して査定に当たっていただきたいと思います。査定は削るばかりではございませんので、あえて成果を確かなものにするため、あるいはなるほどとうなるような事業構成には、場合によっては増額をする場合もございます。めったにそういうことはないと思いますけれども、“おおこれはもうちょっとつけたい”という一番いい例が、いわゆる義平福でございます。あのときに担当部局に対して、どうせだったら一等賞を獲る目標にして、もうちょっと予算を増やすということで、あれがたまたまうまくいったということでしょうけども、いずれ何とか予算を増やしたいと思うようなそういうことをひとつ考えていただきたいと思います。

もう一つ、特に施策事業レベルのセクションの統括でございます。課長さんクラスの方は自分のセクションに関することについては広く深く知識と情報を仕入れまして、戦略・戦術を明確に開陳できるようにしていただきたいと思います。余りに世の中の変化のスピードが速い、なかなか発想が追いつかない、あるいは発想の幅が驚くほど広がってきております。ですから、だからこそであります。大事なことは人任せにせずに、やはり自分で調べ、自分で考えて、自分で納得するという、こういうことが必要ではないかと思います。当然これは若い職員の方も、あるいは部局長さん方も、自分のテリトリーだけはやっぱりプロにならなきゃ駄目ですね。やはりそういう点で、事を成すときは広く深くしつこく、こういう点でひとつ仕事に臨んでいただければ、いろんな面について、より効果が上がるんじゃないかと思います。

いずれ今年も国政の方もどうなるのか、東京都知事選挙もございます。いずれにしても、いろんな面で揺れ動くことは確かであります。アベノミクスの成果も大分上がってきまして、全体的に景気の方は好況感がある程度増していきますけれども、4月の消費税でどうなるのか、一時やはり腰折れは覚悟しなきゃならない。しかし、それをいつの段階で通常ベースに戻るのかということが、やはり国政の上でも非常に大きな課題でありましょうし、我々もそれを踏まえどんなふうになるのかという点を踏まえながら、これをどう扱うのかということであります。

もう一つは、御承知のとおり国政レベルで対外関係での様々な変化がございます。そういうことについて、国は国でありますが、自治体は自治体として、我々として何をすべきか、そういうことも考えて、非常に難しい局面もこれから出てきます。そういう点でひとつ皆さん方にはいろんな面でこれからも適切に判断しながら一緒にものを考えて、これから秋田県政を前に進めたいと思いますので、健康に留意しながら大いに張り切っていただきたいと思います。

今年は、甲午ですね。甲午というのは、甲ですので、殻という意味ですけれども、幾つか非常にいい意味で捉える場合と悪い意味と二つあるんですね。ですから、どうなるのかでありますが、これはやはり自分たちがそれを創っていくということが現代では大切でございますので、どうなるのかは自分たちがどうなるのかでなくて、どうするのかという、そういう発想で積極的に事に臨んでいただきたいと思います。

今年一年また皆さんと一緒に一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします。