• 知事発表
    1. 台湾・台北市(国際チャーター便の誘致促進・旅行エージェントへのプロモーション)への海外出張について
  • 幹事社質問事項
    1. 再生可能エネルギーへの取組みについて
    2. 県の観光振興策について
  • その他質問事項
    1. 靖国神社・護国神社への参拝等について
    2. 来年度当初予算の概算要求について
    3. プロ野球公式戦について

時間:13:00~13:24 場所:プレゼン室

(幹事社)
 知事の方から発表がありますので、お願いいたします。

(知事)
 来週からお盆が始まりますけど、お盆の後でございます。8月の19日から22日まで台湾の台北市に行ってまいります。今回の訪問ですけれども、台湾から本県への誘客を促進するため、航空会社、あるいは旅行会社に対しまして、秋以降のチャーター便の運航や送客を要請するということでございます。
 また、台湾政府の観光局等を訪問したり、あと、台湾のいろんな旅行関係のPRを、PRというんですか紹介記事を出している雑誌社の幹部に会ったりということで、いずれ行ってまいります。
今回は湯沢市、由利本荘市、北秋田市の各市長さんも一緒に行くことになっております。状況からすると、秋田に台湾のチャーター便を中心にかなりの観光客が入り込んでおりました。ただ東日本大震災でこれが大幅に落ち込みまして、かなり苦戦をして、その後、昨年も私も直接行ってある程度回復をいたしましたけれども、まだ最盛期までには至っていないということでございます。 
ちょうど冬のときに台湾のお客様は大変多いんであります。冬の商品、あるいは冬のチャーター便の運航計画を作るのがこの秋になりますので、今の時期に行くということでございます。
 私からは以上でございます。

(幹事社)
 トップセールスに関しまして質問のある社の方、いらっしゃるでしょうか。

(記者)
 すいません、トップセールスですけど、目標としてどれくらいまで回復したいというのはありますか。

(知事)
 実際にこの数字を見ますと、例えばチャーター便の数は(東日本大)震災前は20便から30便あったんでありますが、震災によってピタッと途絶えまして、昨年は20便です。今年秋まで決まっているのが、今のところ来たのも含めて8便。今年度の3月までの便はこれから決定いたします。昨年も夏に行って、秋から3月までの冬季が大体16便ぐらい飛んでもらいました。これが最盛期には20便ぐらい飛んでおります。実はですね、定期便が仙台とありますので、チャーター便の全体としてはどうしても減る傾向にあるんですね。やはりですから、今まで航空会社に行くとチャーター便が中心でしたけども、今度は旅行会社もある程度、その定期便で来た人を秋田に来てもらうということもございますので、今のところ、例えば22年は1万2千人ぐらい(秋田県に)来ているんですよね、宿泊者だけで1万2千人ぐらい。これが23年度は例の(東日本大震災により)まず3千人ぐらいになって、ようやく昨年が6千人台になったということで、まだ半分ちょっとしかいってませんので、我々としてはできるだけ1万人ぐらいのオーダーを確保したいと思っていますけれども、なかなかそう簡単には、やっぱりチャーター便、どうしてもこれは仙台空港で止められますので、それからこっちに引っ張るとなりますと、非常にいろんなあちらの方のPRもしなきゃならないということで、今回その旅行については秋田の特集記事をあちらのそういう旅行関係の本や雑誌にも載せてもらうということで、また新しい取り組みもこれからしようと思っています。

(幹事社)
 ほかにいらっしゃるでしょうか。
 それでは、幹事社から二つ質問させていただきます。
 先週も質問があったかと思うんですけれども、新エネルギー源の話なんですけれども、洋上風車の研究会が発足したりですとか、再生可能エネルギーの話が再び大きくなっていますけれども、県のエネルギー政策の今後の展望についてお聞かせください。
 それともう一つ、竿燈まつりが始まっておりますけれども、秋田デスティネーションキャンペーンまで2ヵ月を切ったということで、県の観光政策の今後の推進についてお聞かせ願えればと思います。

(知事)
 最初、エネルギーですけれども、いずれにしても秋田はその再生可能エネルギーというんですか、新エネルギーがすべてほぼ揃っているという状況でございます。そういう中で風力、太陽光、地熱、そういうものについて今進みつつありますが、まず地下資源関係では、それこそシェールオイルがいよいよ商業生産されるという、また、男鹿市の福米沢では新たなシェールオイルの採掘試験が始まる予定ということで期待が高まっております。
 そういう中で、もう一つの地熱については、先週お話したとおり湯沢地区で、(国立・)国定公園内での調査が開始されていると。
 また、太陽光については県内のメガソーラーの第1号が先般稼働を始めたと。これは地元の方がその架台の特許申請まで至ったという副次的効果も出てきております。
また、風力発電についても、今順調に様々な計画が進んでおりますが、今度は洋上という状況にも至ります。
 こういう中で、特に風力については洋上も含めて、問い合わせ、あるいは秋田県内での発電所設置の意向をお示しになるところが、地元企業も含めて今かなりの数に上っております。我々としてはこういうものを、いかにうまく取り込みながら、かつ地元経済にいかに大きな波及をさせるかという視点で、これについて対応しております。また、それぞれの進出のパターンが違いますので、一定のルールを作るというよりは個別にお話を伺いながら我々としてはこれに対応しているという状況でございます。
 そういう中で、これはまだまだ可能性の段階ですけれども、一部この秋田もその風力発電の関連工場を状況によっては日本海側のどっかに造りたいという話なども出てきております。当然これは、みな競争であります。
 秋田から日本海側、みな競争でありますので、我々としてはやはりこの風力発電については相当いろいろなところがこれに対して進出するという、当然それに付随してそういう事業所といいますか、単に発電所じゃなくて、そのモノを作るところの話もやはり必然的に出てきている状況でございますので、そういう点にも注目をいたしております。
 また、国の基幹送電線網の日本海側への敷設については、やはり将来の利用見込みがきちっと立つことという状況で来年の予算が今、国では組みつつありますが、当然我々としてはそれに手を挙げるためには、秋田としてそれを十分活用するというビジョンを国に示す必要もございます。今、来年度予算の要望等々かかっておりますので、我々としてもいろいろな事業、その事業者からの話を総括的に聞きながら、それを国に対して今、予算の要望をしようという段階でございます。
 また、いずれにしてもバイオマス等についても、やはり様々な話も出てきておりまして、いずれただ、今のところはまだあくまでも打診というか、あるいはそういう話を我々聞きつけていろいろと入っていっているという状況でございますが、トータルとすると、かなりいろいろな面で我々の取り組み方如何によっては、秋田がエネルギーの基地になると。
 また、我々も努力しながら先程お話した地域産業だとか雇用に結びつく方策も出てくるのかなと思っております。
 ただ一つだけ、非常にこれからきちっと丁寧にやらなきゃならないのは、やはりどうしても企業はスピード感ということを期待いたします。ただ、やはり環境アセス、あるいは地域に対するいろんな理解等々、こういうものもこれは当然必要でございますので、そういう体制も含めて我々としてはできるだけ早くそれぞれの地域において一定の方向を明確にしながら地域の協力を仰ぐべくいろんな説明もしていかなきゃならないという、非常にそういう意味では今、佳境に入っているという状況でございます。
 あと観光でございますが、今日は観光について、ちょうど今日先程、JR東日本の冨田社長さんがおいでになりました。(冨田)社長さんと地元紙の社長さんと3人で鼎談をいたしておりまして、いよいよもう10月といってもすぐでございます。デスティネーションキャンペーンというのは10月ですけれども、秋田に旅行においでになる方は、ちょうど今が楽しい時期ですね。皆さんもご承知のとおり、どっか遊びに行くというと、今頃からいろんな資料を見たりパンフレットを見たり、WEBを見たりして、どういうコースにしようか、どこに泊まろうか、そういうところがもうまさに今なんですね。ですから、10月以降においでになった方々にきちっとした観光をしていただくための努力は必要ですけども、今やはりいろんな情報発信を、そのいろんな多方面からして、是非ともワクワクしながら秋田に対する旅行プランを作ってもらうという、今がそういう時期でございますので、我々としてはそれこそその前段として様々な情報提供を今努めております。
 また当然、直前の9月の末には、首都圏におきましていろいろな有楽町でふるさとの秋田まつりだとか、秋田の食彩フェア、これは美彩館、あるいはJRの上野で産直市だとかですね、山手線にラッピング電車を走らすだとか、あとそれぞれ市町村もいろんな取り組みをしております。
 また特におもてなし運動ということで、現在480団体、約3万6千人の方が登録してございます。これについてもそれこそ、別にデスティネーションキャンペーンだけじゃないんですけれども、外から来たお客さんに爽やかに過ごしていただきたいということで、おもてなしの分野についても今回のDCでは非常に重視しているところでございます。そういう中で若干でありますが盛り上りも出てきております。
 また、いろいろな最近の観光の調査ものでも、割とこう、いい結果が出ておりますので、課題はたくさんございますが、一つ一つ課題を解決していきたいと思っております。
 また、私事ですけれども、いろいろ個人的に雑誌の記事だったり、たまたまうちの生まれ(佐竹家)にちなんで、何となくこう、書きやすかったり、テレビに出しやすかったりするようですけども、私も別に目立ちたがり屋ではありませんけど、私で済むことであれば別に出演料はいりませんので、とにかく何にでも出て秋田をPRしようということで、お盆の最中もテレビの録画だとか、その後もいろんなことが出てきます。これは乞うご期待というのもございますので、そのときになったらまた発表したいと思います。

(幹事社)
 今回のこれらの二つの質問について質問のある社、いらっしゃるでしょうか。
 それでは、ないようですので、それ以外の質問事項ありましたらお願いいたします。

(記者)
 終戦の日が近づいてきましたが、知事は秋田県護国神社に参拝する予定はございますでしょうか。行政のトップとしての戦没者の慰霊追悼について、どのようなお考えをお持ちなのか、あるいは個人的に靖国神社や護国神社に参拝されたことはございますでしょうか。靖国神社、護国神社に対して、どのような思いをお持ちでしょうか。

(知事)
 私も戦後の生まれですので、ちょっといろいろな意味で、なかなかそういうことに対して、的確な答えが出てこないかもしれませんけども、いずれちょっと私の場合は特殊かもしれません。護国神社も靖国神社も参拝したことは1回もございません。お盆になると、私としてはうちの一つの家という形で、八幡太郎義家の八幡神社というのが私の屋敷内にございますので、一族でそれにきちっとお参りをするというのが私のうちの昔からのしきたりでございます。八幡神社そのものは八幡太郎義家、文武の神様でございますが、諸々、実は知事公社にも小さなあれ(神棚)を持ってきておりまして、多分全国の知事さんの中で、私ほど仏様と神様を拝む人はいないと思いますが、朝必ず八幡様に、まずは一族の繁栄と家族の平穏と健康、そしてうちの猫ちゃんの安全ということが一つ、もう一つは秋田県民の皆さんの幸せと秋田県が発展しますようにという、その二つを必ず拝んでおります。 
 ですから私にとって神様に手を合わすというのは365日、出張の先でも私のこちらの方を向いてちょっとはやりますし、家族もみなそういう習慣がついていますので、何となくそれが普通だという状況でございます。
 あと靖国神社、あるいは護国神社について、あのやはりこれ、いろんな問題はあるかもしれませんけれども、日本人の基本的な心情として、実は、私公式参拝だとか非公式参拝という、実は前にも言ったことがあるんですけれども、参拝というのはあくまでも個人の心の問題なんですね。心の集合体としてのものがあるわけじゃなくて、それぞれ個人の行為でございますので、私はこれに対していいの悪いのということはないんじゃないかと思います。参拝をされたい方はされればいいし、したくなかったらしなくていいという、それに対してとやく言うという気持ちはございません。

(記者)
 あの、知事として戦没者の慰霊追悼については、どのようなお気持ちをお持ちでしょうか。

(知事)
 毎年10月に慰霊祭もやっておりまして、当然その手を合わせるか合わせないかは別にして、やはり戦没者の方々に対してはいろんな考えがございますが、私はいずれにしても戦没者の方々というのは、非常に自分の身を犠牲にして、一つの国に(命を)捧げたという、これがいいかどうかは別にして、これはいろんな論評がありますけれども、私はその方々の御霊が安らかにということは、私は日本全国の国民が当然思ってしかるべきことではないかと思います。ですから当然そういう気持ちは私もございます。それが神社に行って拝むか拝まないかというそういうことではなくて、常に私自身は自分の八幡様を拝みながらも、例えば秋田県民の幸せだとかを祈っておりますので、そういう中の一環として、当然お亡くなりになった戦没者の方々に対する礼も心の中で尽くしているつもりでございます。

(記者)
 さきの大戦に対する知事の歴史認識をお尋ねしたいんですが、全く間違った戦争だとお思いなのか、やむを得ない面があった、正しい面もあったというふうにお思いでしょうか。

(知事)
 これはですね、一概に決められない問題だと思います。やはり過去にあった歴史というものを否定するということはできないし、そのときの状況にならないと、その場にいた人の気持ち、あるいはその状況にならないと、後で我々が一定のそれに対する評価はいいでしょうけれども、これが絶対正しいだとか絶対悪だということはないんじゃないかと思います。
 また、戦争そのものを、やはりこういう言い方をするとあれですけれども、「勝てば官軍負ければ賊軍」という、そういう形になる場合が往々にしてございます。ですから、これを単純にいいか悪いかと決める資格もないし、そうは思っておりません。
 ただ、今を生きる者として、これからやはりいろいろな面でもこれは戦争が起きれば必ず多くの犠牲が出ます。ですから我々としては、いかにこれから過去に学びながら、過去を否定せずに、むしろ前向き志向で、いかにこの戦争というものをなくすのかということに尽力するのが政治の務めではないかと思っています。

(記者)
 ありがとうございました。

(記者)
 すいません、国の方で今、概算要求の検討が進められているかと思うんですけれども、県としまして種々予算に盛り込んで欲しい要望はあるかと思うんですけれども、今回の来年度当初予算の関係で特にこう県の方から要望したいことの柱のような部分というのは何かおありなんでしょうか。

(知事)
 一つはですね、高速交通体系について、いよいよ日沿道の山形県境部分が事業化調査に至っていますけれども、これについてやはり本格的な事業はこれからでございますので、あるいは雄勝と、山形県境の中央道、あそこの計画段階評価から具体的な調査に対する予算、もう事業化しておりますが、二ツ井の空港のところについてもですね、我々の希望では、是非とも平成20年台にすべて完成させて欲しいということを言っていますので、それに必要な予算の確保、ですから高速交通体系の確保、これが一つ大きな予算事項の要望でございます。
 もう一つは、TPPがあるなしにかかわらず農業政策について、所得補償の問題の改正、あるいは6次産業化を含めた規模拡大に対するかなりの重点的な政策が国では検討されておるようでございますので、農業関係について、これからより競争力が高く付加価値の高い農業ができるようなハード・ソフト両面の支援策についての予算的な充実、この農業政策が2番目でございます。
3番目として、先程言った青森から秋田に至るいわゆる風力発電等々の本格導入に関する基幹送電線網については北海道もやっておりますので、これも大分各県ともいろんな地域がそれこそ競争もあるようでございまして、我々は先程言ったとおり秋田のビジョンを明確にしながら、これについて是非青森から秋田に至るルートを採択して欲しいと。
 あとは、四つ目として、これはどこの県でも同じですが、いわゆる地方交付税、本年度は例の給与のカット等ということもございましたので、正常な形で地方交付税の措置をしてもらいたいという、この四つあたりが本当の大きい柱であります。
 あとはいろんな事業レベルのことが数十項目ありますが、概ねこの四つが非常に大きな柱になります。

(記者)
 話が大きく変わってしまうんですけれども、弊社のイベントで大変恐縮なんですが、今月の10日・11日にプロ野球の公式戦がありまして、知事もバッターボックスに立たれると。ピッチャーが昨日の会見で壇蜜さんということが決まったわけなんですけれども、昨日の会見の中で壇蜜さんが、コントロールが不安で、もしかしたら知事にボールを当ててしまうかもというようなメッセージといいますかそういった話をされていたんですけれども、知事はどういったこう対応をされる予定でいらっしゃいますか。

(知事)
 また鼻の下がながくなる、、、。まずあの記事が載った途端に、みんな何ていうか、秋田弁でね、“なに知事、おめばりいいごど”って、「お前だけいいごとして」って、別にそういうつもりはございませんが、大変私も壇蜜さんに投げてもらうと、少々当たっても大丈夫、我慢します。楽しくて、今から大変ウキウキしています。

(記者)
 わかりました。ありがとうございます。

(記者)
 先程の靖国の関係なんですけれども、これまで参拝したことないということでしたけれども、今後、予定はありますか、ありませんか。

(知事)
 私はですね、八幡神社の方が古いですからね。もう1千年もの歴史を誇っていますので、しかもやはりそういう意味では、あんまりあっちこっちの神社に参拝するという話でもないし、私自身は特に靖国に行ってということは考えてもございません。ただ当然自分のうちの神社に拝むときには、やはり日本の繁栄と安定と、平和ということは、そういう心も込めてやっておりますので、そういう過去の様々な犠牲になった方々に対する哀悼の念も、その中で私のところの神社に拝む中でその心を入れているつもりでございます。

(記者)
 確認ですけども、公舎に持ってきておられるのは、神棚みたいなものですか。

(知事)
 はい。

(記者)
 自宅の八幡神社の神棚を持ってこられて。

(知事)
 御本尊はその中にありますけれども、当然うちにも神棚ございますので、それはこっちにもちょっと分社して持ってきております。八幡太郎義家は御先祖様でございますので、そういうことでございます。これは近いうちにここの某新聞社の週刊誌に、この御先祖様の御本尊のことは載るはずでございます、お盆の特集で。週刊何とかっていうとこ。これはお盆特集に、御本尊が載ります、八幡太郎義家の。

(記者)
 すいません、確認なんですが、八幡神社があるのは角館の御実家のことですよね。

(知事)
 はい。

(記者)
 わかりました。

(知事)
 ですから、お盆にまた帰りますので、そちらの御本尊にも当然きちっと拝むわけであります。

(幹事社)
 以上でよろしいでしょうか。
 これで知事会見を終わりにします。お疲れさまでした。

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