目が逆位のヒラメ

2013年07月03日 | コンテンツ番号 7322

先日、地元紙にも掲載されましたが、平成25年6月21日に、目の位置が通常とは反対側にある逆位(ぎゃくい)のヒラメ(写真1、2)が獲れました。漁獲されたのは、秋田市の下浜沖水深75m付近で、にかほ市の金浦漁港に水揚げされました。

漁獲したのは、漁師歴35年を超えるベテランの小型底びき網漁業者のMさんですが、Mさんも「目が反対にあるヒラメは初めて見た」とのことでした。

しかも、当センターへの第一報は、まだ沖合で操業している最中にもかかわらず、漁協を経由して連絡していただいたもので、Mさんの驚いた様子が伝わってくるようでした。

さっそく、Mさんからヒラメを譲り受けて、良く観察してみてみると、確かに眼の位置は通常とは違っています。さらに、無眼側(裏側)には、いくつかの斑紋(色素異常)が認められました(写真3)。この斑紋は、放流用の人工種苗に良く見られるものですが、実は、逆位は人工種苗に比較的多く出現することが知られています。ヒラメの栽培漁業を行っている(財)秋田県栽培漁業協会の技術員に伺ったところでも、今回のヒラメは人工種苗である可能性が高いとの判断でした。

なお、逆位のヒラメが獲れたことは、当センターの記録に残るものでは過去に1例だけありますが、この時は天然のヒラメと判断されています(水産振興センターホームページの「各種情報」、「珍しい魚」のコーナー)。

今回の事例は、秋田沖で人工種苗と考えられる逆位ヒラメが初めて漁獲された貴重な情報として記録に留めておきたいと考えています。

写真:逆位のヒラメ
写真1 漁獲された逆位のヒラメ
全長485mm、体長410mm、体重1,221g、オス
写真:正面から撮影
写真2 正面から見た頭部(通常、目の位置は向かって左側にあります)
写真:裏側
写真3 無眼側(裏側)の色素異常・・・赤円内