職員に対する年度始めの知事あいさつ要旨(平成25年4月1日)

2013年04月03日 | コンテンツ番号 7098

4月1日(月) 県正庁

 皆さんこんにちは。
 年度始めの挨拶ということでありますが、通常であれば私の改選期でありましたので、当選すれば、4月7日の後の、4月の9日か10日ぐらいの年度始めの挨拶ということでありましたけれども、こういうような状況になりました。ということで、まだ2期目には入っておりませんけども、今日から新しい年度でございますので、私から皆さんに年度始めということで幾つか思うところをお話させていただきます。

はじめに

 まず、それぞれ新しいポストに就かれた方は、一刻も早く業務に慣れていただきたいと思います。いずれ毎年お話してますけれども、人事異動、あるいは年度替わり、あるいは年度替わりのときの組織の改正等々は、いずれその組織全体をハード・ソフト含めて最適条件をリセットするという、そういう意味合いがございますので、異動した方、異動しない方も含めて、新たな気持ちでスタートをしていただきたいと思います。
 また、引き継ぎの最中だと思います。ともすれば、役所の場合、引き継ぎがなかなかおろそかになって後の人が苦労する、あるいは恥をかくということもございますので、重要なことも含めて、管理職の人は重要なことですけども、割合と一般職員のささいなことの事務引き継ぎがうまくいってないということで県民の皆さんに御迷惑をかけることもありますので、そういう点、皆さん方ひとつ全体を見回してきっちりした引き継ぎをしてスピーディーに次のステップに入るようにしていただきたいと思います。

平成25年度にあたって

 今年は、大きな機構改革はございませんでした。そういう中で、25年度のこれから見通した場合どういう状況に世の中がなるのかと。それに対しまして我々がどういう状況で対応していくのかということがこれからの大きな仕事であります。
 まず国の状況を見ますと、アベノミクスと言われて大分景気のいい話がございますけれども、しかし、これからが多分本番でございます。地方へ景気上昇の波が果たして押し寄せるのか、そして景気上昇がいわゆるマネーゲームに終わらずに実態経済のところでどう動くのかという、そういう問題がございます。もう一つは周辺の諸国とも関係して、いわゆる若干の国際緊張、こういう状況もございます。これも我々のところにダイレクトに響いてくるものも幾つかあるわけでございます。こういう状況について注意深くこれから見極めなきゃならないという、そういう状況だと思います。
 また、特に本県のような場合、TPPの問題がどういう状況になるのか、こういうことについても非常に注意深く、かつアンテナを高くして、国は国でありますけれども我々自治体としてもそれに対してどう対応していくのかという、そういう大きな問題もございます。
 そういう中で、ちょっと早いんでありますけれども、今回の2期目に当たっての私の公約といいますか、政策集をまとめたわけであります。これは既に各部局の企画方にやっておりますので、まずは十分読んでいただきたいと思います。もう基礎データは皆様方からいただきましたので、そこら辺は分かると思いますけれども、それを踏まえて私がかなりいろんな方面から私自身が打ったものもございます。そういうもので基本的なところはほとんど私自身が全部打っておりますので、十分皆さんこれについてはまずは意義を解釈して、それをどのように前に進めるのかをひとつ知恵を絞っていただきたいと思います。
 そういうことで、今回の25年度、いずれ前のプランも残っており、その最終年度であります。当然これを先に進めるために後期の新しいプランを作らなきゃならない。
その際に、非常に今回の私も政策集を作るときに悩みました。ただ、あれに非常に大きな、いわゆる「日本への貢献、秋田の自立を目指して」なんて書いてますけれども、結局は今の状況を見ますと、いわゆるその活力というものは自分で生み出さなきゃならない、よそを頼らない、頼られないというそういう状況でございます。
 ご承知のとおり雇用についても、どちらかと言いますと今までは雇用というと市町村も県もどこへ行っても「工場誘致」。「工場誘致」という言葉はもう死語であります。誘致は産業誘致であります。日本全国、これは成熟社会の原理原則でありますけれども、最終的にはものづくりの分野は減っていきます。いわゆるサービス経済化になります。そういう中で、日本として、ものづくりの極めて特殊なもの、高度なもの、そして例えば6次産業のようにその地域に根差したもの、そういうものがまずは中心となって、そしてそれを取り巻く様々なソフト、これが非常に大きな産業になっていくわけであります。本県の場合は、それにさらにその前の段階で、いわば資源はたくさんあるわけであります。全ての資源を持っています。問題はその全ての資源を、どちらかというと資源というとものづくりということに直結しておりましたけども、もうそうじゃないです。ものづくりの部分もありますけれども、これはサービス経済化の全ての全産業にその資源が及ぶという、そういう考え方を持つ必要があると思います。そういうことで我々としては、この産業・経済・雇用というものの考え方も、よそを頼らず、まずは自分のところで興していく、そして様々な情報の中でまた新しいものの芽を、それを芽吹きさせる、そして場合によっては様々な誘致の可能性のあるものは連れてくるという、そういうことではなかろうかと思います。
 そういう意味で、中小企業、地場産業、あるいは秋田の農業資源、林業資源、水産資源、あるいは人材、空気、水、全て資源であります。当然、文化・スポーツもそうであります。そういうことを踏まえて、ひとつそういうところを真ん中に置きながら、それに付随させながら様々な活性化策を進めていくという、そのためには、いわゆる産業基盤の整備にしても、産業基盤というか様々な公共基盤の整備にしても、常にやはりそういう産業・経済・雇用というものを考えていかなきゃならない。そういう中で高齢化対策も医療福祉もあります。まちづくりもあります。そういう様々な施策が、この産業・経済・雇用を中心に置いて、その周辺としてやはりそういうものを構築していかなきゃならないという、そういう概念であります。そういう意味では、例えば施策事業レベルで今回唱えております、いわゆる総合的な雪対策、あるいは高齢化時代を、あるいは過疎を踏まえた支え合いのネットワークづくり、こういうのもひとつの大きなこれからの秋田を踏まえた場合の状況変化にそれを踏まえながらの対策であります。いずれにしても、今刻一刻と変化しつつある外の状況を踏まえながら、自分たちのこの郷土がどういう方向に向かっていかなきゃならいのか。そして必然的にどういう形の政策をとらなきゃならないのか。また、いかんともし難いものもあります。これは例えば福祉医療というよりも年金だとか、社会保障関係については、これは国が行うわけでありますので、これはコントロールできるものではございませんけれども、いずれにしても様々な形で論理的にも物理的にもやはり如何ともし難いものがございます。それはそれとして正面から受け止めて、それではその如何ともし難い状況についてどうやって対応していくのかということは相当深堀りをして考えないと、これからはなかなかうまくいかないと思います。
 そういうことで皆様方に対しては、特に政策立案、あるいは予算編成、こういうものについて相当深掘りをして、時々やはり政策のための政策、事業のための事業、そうじゃなくて、やはり社会情勢を見据えた場合に何が真実なのか、そして論理的に、私いつも言うんですけど、論理的で物理的でないものはですね、あり得ないわけであります、この世。論理的でもないし物理的でも可能でないものを幾らやってもですね、これは無駄であります。これは、ともすれば論理的でなくて物理的な裏付けのないものについて、人間はそれに夢を見ます。これは無駄な夢であります。私は無駄な夢は見ない。ただただバラ色のことを言ったってですね、戦争に勝てない。戦争というとちょっと語弊ありますけども。戦に勝つにはバラ色では勝てないんです。戦っていうのは、どういう状況でも裏から表から斜めから上から下から、あらゆる隙を突くというのが戦争であります。戦であります。政策も同じであります。あらゆる隙を突いていく。そして実態に迫っていくということが必要ではないかと思いますので、いわゆる何となくウキウキした政策というのはもう必要ございません。そういう意味で根っこをちゃんと張った政策立案がこれから求められるということで、新しい計画にはそこら辺は相当頭の切り替えが必要なのかなというそういう感じがしないでもありません。
 そんなことでちょっときついことを話しましたけども、やはり皆さん方のそれぞれの常々の能力というのは、私はすばらしいものだと思います。是非ともそれを発揮しながら横の連携をうまくとりながら、ひとつ新しい25年度を進んでいただきたいと思います。
 あとは、若い方々が今日入ってまいりました。最近の若い方々に対する若干の教育が必要だと思います。先ほど言いましたとおりですね、最近非常に若い方々は能力はあります。勉強もできます。ただ、シャバの経済が分かんない。シャバの仕組みが分かんない。どうもそんな感じがいたします。最近特に様々なネットをのぞくとですね、大学生レベルでもほとんど知能指数は中学生。この程度のことが分かんないのかということを堂々としゃべっています。余りにも知的レベルが低い。ということはですね、やはりその殻に閉じこもった勉強だけしてるんですね。そういう意味では若干私もですね、若い世代の新規採用職員から、去年かな、いろいろ聞くんですよね。どういう夢があるかって。夢がですね、何と、ディズニーランドを秋田につくれば活性化するんだっていうね、まあそのとおりでしょうけどもですね、まだですね県庁に入った若いやつがね、これから知事が何千人の工場を連れてくるとすぐ雇用が生まれる、その程度のレベルなんだな、実は。今の大学生っていうのは。勉強はできますよ。そこがですね、昔と違う。昔はですね、シャバの原理は中学生で分かってたんです。皆さん方のころは。今の若い人は分かんないですよ。それを何とか教育してください。でないと使い物にならない。もうほとんどシャバじゃあ使い物にならない。むしろ民間の方が遥かに、勉強は少しぐらいできなくてもですね、民間でそれこそ鍛えられた連中の方が遥かにそういうことは現実に即した考え方します。
 これも非常に厳しい話ですけども、ひとつそういうことで緊張感を持って、いわゆる新しい年度、相当踏ん張らなきゃ駄目です。私もそういう状況で、かなりきついことも言います。そして相当ですね、やっぱり発想の転換も必要です。情報の発信の仕方ひとつで世の中変わるんです。そういう意味で、それぞれここにいる幹部の皆さんは組織を引き締めて、しかし仲良くですね、健康を維持しながら、そして中の融和を維持しながらひとつ今年、ある意味ではリラックスしながらも緊張感を持って進んでいただければ幸いでございます。
 いずれ新しい仕事に入る人は若干の不安もあると思いますけれども、全てこれまでの経験で十分これはあっという間にそれに慣れると思いますし、また新しい自分なりのやり方ができるようになると思います。そういうことで、今年1年、またいろんなことがあると思います。むしろ秋田よりもですね、日本、オールジャパンでいろんなことがありそうな予感もします。そういう状況の中でありますけれども、我々としてはこの秋田をきちっと守って維持して発展させていくという、ある意味では独立国ぐらいのつもりで頑張っていきたいと思いますので、ひとつよろしく皆さんの力をお貸しいただきたいと思います。
 余り長くしゃべると微に入り細に入りになりますので、この程度でやめますけれども、いずれまた2期目でありますので、もう4年間ひとつよろしくお付き合いをいただきたいと思います。お願いします。ありがとうございました。