師走に入り、ご自分の身や周りの出来事も含め、この1年を振り返る方が多いのではないかと思いますが、今年は悲喜こもごも、あまりに多くの出来事がこの1年に集中し、逆に戸惑い気味になる向きもあるのではないでしょうか。

 今年のお正月に入った途端に、ロシアのウクライナへの侵略の可能性のニュースが流れ、2月にはついに戦火が開かれ、いまだに平和の足音が聞こえない中、世界的な燃料や食料の高騰につながり、我々の暮らしや産業界など各方面に深刻な影響を及ぼしています。
 また、新型コロナウイルスも変異を続け、ワクチン接種や治療薬の開発も進んでいますが、秋以降急激に感染拡大が広がってきました。
 経済活動の停滞による深刻な影響や現在の変異株の性質から、かつてのように行動制限には無理が多すぎ、感染症法上の位置付けも含め、この後どのように付き合って行くべきかという議論が進行中です。
 加えて、地球温暖化の影響による災害の激甚化が進み、世界的にはオーストラリアやアメリカなどの史上空前規模の森林火災、本県でも夏に県北を中心に観測史上最大となるような大雨により、農林業や鉄道などが甚大な被害を受けました。
 一方で、県内では好ましい出来事も、目にすることが多かった年でもあります。
 9月の秋田芸術劇場ミルハスのオープンにより、著名な芸能人によるコンサートや本格的なオーケストラ演奏、国際シンポジウムなど、大規模イベントの開催が続き、秋田市中心街区の賑わいが少しづつ戻る傾向が見られ、宿泊・飲食業にも好影響が及んでいます。
 11月には「サキホコレ」の本格発売が開始されましたが、出だしは好調で、引き続き秋田のトップブランド米としての地位向上が期待されます。
 また、本県沖の洋上風力発電の本格的進展は、関連産業の集積による様々な方面での大きな経済効果や若者の雇用の場となるとともに、日本の地球温暖化対策に大きな役割を果たすことになります。
 加えて、優美な西馬音内の盆踊りとユニークさも加わった毛馬内の盆踊りが、「風流踊」としてユネスコの無形文化遺産に登録され、本県の民族文化がさらに厚みを増しました。
 国内に目を転じれば、残念ながら8強には至らなかったものの、サッカーワールドカップの日本チームの快進撃は、サッカーファンに限らず多くの人に感動と勇気を与え、アメリカ大リーグの大谷選手など、スポーツ分野での日本人選手の素晴らしい世界的な活躍は、少子化の中にあっても日本の若者の可能性は無限だということを示すもので、希望を抱きながら年を越すことができるのではないでしょうか。ガンバレ日本!

 

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