県は、11月30日に首都圏等のごみ焼却施設から排出された焼却灰の受入れを再開している小坂町のグリーンフィル小坂(株)及び昨年7月まで処理を行っていた大館市のエコシステム秋田(株)、エコシステム花岡(株)において、放射能の状況を監視するため、立入調査を実施しましたので、その結果について、次のとおりお知らせします。

敷地境界の空間放射線量

3施設の敷地境界における空間放射線量の測定結果は以下のとおりであり、これまで実施した測定結果(別添資料参照)と同レベルで、いずれも秋田県における地上高さ1mにおける空間放射線量のレベル(0.03~0.09マイクロシーベルト/時)と同レベルとなっている。

表:敷地境界の空間放射線量測定結果

放流水の放射性物質濃度 

エコシステム秋田及びエコシステム花岡については、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。

グリーンフィル小坂については、放射性ヨウ素は検出されなかったが、放射性セシウムが2.5ベクレル/リットル検出された。この数値は、これまで実施した測定結果(1.2~4.2ベクレル/リットル)と同レベルとなっている。

なお、公共水域中の放射性物質の濃度基準※2であるセシウム134で60ベクレル/リットル、セシウム137で90ベクレル/リットルに比べて大幅に低い数値となっている。

表:放流水の放射性物質濃度測定結果

排水汚泥の放射性物質濃度

エコシステム秋田及びエコシステム花岡については、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。

グリーンフィル小坂については、放射性ヨウ素は検出されなかったが、放射性セシウムが10ベクレル/キログラム検出された。この数値は、これまで実施した測定結果(8.2~19ベクレル/キログラム)と同レベルとなっている。

なお、国が脱水汚泥等を利用した副次産物の利用について求めているクリアランスレベル(100ベクレル/キログラム※3)に比べて大幅に低い数値となっている。

表:排水汚泥の放射性物質濃度測定結果

地下水の放射性物質濃度

エコシステム花岡及びグリーンフィル小坂について、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。

表:地下水の放射性物質濃度測定結果

河川水

グリーンフィル小坂の放流地点の下流にある小坂川の山崎橋で採取した河川水について、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。

表:河川水の放射性物質濃度測定結果

参考事項

処理業者によるモニタリング結果