秋田淡水魚研究会とトヨタ自動車株式会社が連携し、『AQUA SOCIAL FES!!2012』が開催されました。

2015年03月16日 | コンテンツ番号 6483

八郎湖は、アオコの発生や外来魚による食害など様々な課題を抱えています。

秋田地域振興局では、それらの課題を解決するためには、地域の人々が主体となった、息の長い活動が重要であると考え、「環八郎湖・水の郷創出プロジェクト」と題し、地域活動の掘り起こしや活動への支援、八郎湖の環境に関する普及啓発などに取り組んでいます。

今回は、秋田淡水魚研究会(杉山秀樹代表)とトヨタ自動車株式会社が連携し、開催した「AQUA SOCIAL FES!!2012」の様子をご紹介します。

「AQUA SOCIAL FES!!2012」とは、トヨタ自動車株式会社が全国50カ所で、海や川などをきれいにしたり、水辺の自然を守る取り組みを行っている事業です。

第1回ブラックバスを捕まえて食べよう

5月20日、八郎湖においてブラックバスの駆除が行われました。

当日は晴天にも恵まれ、県内全域から80人もの参加者が集合場所である、うたせ館に集まりました。

写真:うたせ館に集合1 写真:うたせ館に集合2

受付で専用のビブス・タオル・軍手などをもらって、みんなやる気が上がります。

写真:秋田淡水魚研究会の杉山代表の挨拶の様子
秋田淡水魚研究会の杉山代表挨拶。

八郎湖ではS58年にオオクチバスが発見されました。その後、ドジョウ・タナゴなどの在来種の姿を見ることが少なくなる等、八郎湖の生態系が大きく変わりつつあります。これは、小魚を捕食するブラックバスが原因の一つとして考えられています。

昔の資源豊かな八郎湖を取り戻すため、駆除はとても大切なことだと説明されました。

写真:地引き網によるブラックバス駆除の様子1
地曳き網を使用して駆除開始です。
写真:地引き網によるブラックバス駆除の様子2
参加者の大人も子どもも力を合わせて曳きました。

今回は、地曳き網・投網・刺し網という3種類の網を使って、合計7匹(雄3匹、雌4匹)のブラックバスを捕まえました。

大きい物では、体長40センチ、重さ1.5㎏を超える大物も!

また、ブラックバスの他にも鯰(ナマズ)、鯉、鮒やワカサギなどのたくさんの在来種の魚もいました。

写真:ブラックバスの解剖1 写真:ブラックバスの解剖2

ブラックバスを捕まえた後は、解剖をして胃の中を確かめます。

やはり、在来種のワカサギが数匹食べられていました!!

今回はありませんでしたが、ブラックバスはその大きな口でカエルや小鳥、ネズミなども食べてしまうそうです。

写真:ブラックバスの解剖3 写真:ブラックバスの解剖4

測定が終わった後は、お待ちかねのブラックバスの試食タイム!!

ブラックバスの「マリネ」・「フライ」・「あま煮」・「田楽」の4種類が用意されました。

写真:ブラックバスの試食1 写真:ブラックバスの試食2

今回参加したほとんどの皆さんは、ブラックバスを食べたことがないようで、どんな味がするのか気になっている様子。

実際に口にしてみると、会場内から「おいしい~!!」、「生臭さもなく、淡泊でイメージと全然違う。」などの声が上がりました。

今回駆除されたブラックバスは粉末にし、肥料として野菜栽培などにも使われます。

このようなブラックバスの駆除の流れは徐々にではありますが、広がっているようです。

写真:うたせ館前での集合写真

第2回ブラックバスの稚魚すくい

前回のイベントから、3週間後。

ブラックバスは産卵期を迎え、稚魚が増える時期になりました。

今回は地曳き網・刺し網を使い、ブラックバスの稚魚を駆除する「稚魚すくい」が、前回と同じく秋田淡水魚研究会とトヨタ自動車株式会社が連携し、6月10日に行われました。

この日の朝はあいにくの小雨模様。それでも、県内外から60人の参加者が集まりました。

ブラックバスを稚魚の段階ですくうことで、効率的な駆除ができます。

写真:うたせ館前に集合

また、会場には八郎湖に住む魚が入れられた水槽が置いてあり、参加者は興味津々に見ていました。

写真:八郎湖に住む魚が入った水槽 写真:八郎湖に住む魚が入った水槽2

最初に使うのは、地曳き網です。

大人も子ども一緒になって引き上げます。

しかし、目的のブラックバスはかかりませんでしたが、在来種のワカサギなどが捕れ、観察をしました。

写真:地引き網を引く人たち 写真:捕れた魚の観察をする人たち

続いて使うのが、刺し網です。

竹を使って水面を叩いて、ブラックバスを追い詰めます。

網を上げると、大小様々な大きさのブラックバスがいましたが、残念ながら稚魚は捕れませんでした。

写真:刺し網によるブラックバス捕獲の様子 写真:刺し網によるブラックバス捕獲の様子2

今回は、雌は1匹だけしか捕れませんでした。

しかし、解剖してみると、その卵巣からはたくさんの卵が!!!

秋田淡水魚研究会の杉山代表は「ブラックバスは1度に何万個の卵を産む。産卵する前に捕まえる事ができて本当に良かった。」と話していました。

その後、ブラックバスの「フライ」と「唐揚げ」をおいしくいただきました。

参考までに・・・

写真:ブラックバスの稚魚
今回は捕れませんでしたが、これがブラックバスの稚魚です。体に黒い横の線が入っているのが特徴。
水草が茂っている場所に稚魚は多くいます。

今回の2回のイベントを通して、八郎湖周辺の方を始め、多くの方の八郎湖の生態系を守ろうとする意識がより一層高まればと思います。