「みんなが笑顔!八郎湖こども交流会」を実施しました!

2015年03月13日 | コンテンツ番号 6474

画像:みんなが笑顔!八郎湖こども交流会

ミジンコなどのプランクトンを顕微鏡で観察してみよう♪

八郎湖流域の子ども達が“みて”“ふれて”“たのしみながら”八郎湖に興味や関心を持ち、“わがみずうみ”であることの親しみを持つことを目的とした交流会を昨年度に続き開催しました。

今年は、自然豊かな八郎湖ってどんな姿?をキーワードに、生態系が豊かな世界をミクロな世界でのぞいてみました♪

写真:八郎湖こども交流会の様子1 写真:八郎湖こども交流会の様子2 写真:八郎湖こども交流会の様子3 写真:八郎湖こども交流会の様子4 写真:八郎湖こども交流会の様子5 写真:八郎湖こども交流会の様子6

  • 日時 平成24年8月6日(月)※夏休み期間中  午前9時~午後4時
  • 対象者 八郎湖流域小学校の4年・5年・6年生の希望者
  • 参加人数 72名

内容

1 お話し「八郎湖復活のカギをにぎるのはミジンコだ!!」

(潟上市昭和公民館)
講師 : 千葉県立中央博物館 生態学研究科 
上席研究員  林 紀男 氏 (秋田県八郎湖研究会植生分科会)

2 八郎湖を見に行こう♪

(潟上市天王大崎地内)

野外観察:八郎湖 植生再生地区

解説:NPO法人はちろうプロジェクト 副代表 谷口 吉光 氏

3 未来の八郎湖の姿をのぞきに行こう!!

(秋田市金足地内)

野外観察①:沢山の生き物が棲む自然豊かな湖沼(堤)の観察

  • 微生物採取講師 秋田県立大学 生物環境科学科 教授 尾崎 保夫 氏
  • 微生物採取講師 秋田県立大学 生物環境科学科 助教 岡野 邦宏 氏

野外観察②:八郎湖と自然豊かな湖沼(堤)の水のキレイさを比べてみよう♪

水質調査講師 秋田県生活環境部 環境管理課 八郎湖環境対策室 主幹 和田 佳久 氏

4 顕微鏡観察

(秋田県立大学 秋田キャンパス)

 講師:林 紀男 氏/岡野 邦宏 氏

5 お話し「水草の役割と八郎湖での水草再生の取り組み」

(秋田県立大学 秋田キャンパス)

講師:尾崎 保夫 氏

6 マイクロスコープ体験 (秋田県立大学 秋田キャンパス)

講師 秋田県立大学 生物環境科学科 准教授 佐藤 孝 氏

1 林先生のお話し:「八郎湖復活のカギをにぎるのはミジンコだ!!」

写真:林先生のお話1 写真:林先生のお話2 写真:林先生のお話3

千葉県立中央博物館の林先生のお話しは、動物プランクトンであるミジンコが、植物プランクトンのアオコを食べてくれる。そういった生物が生息するためには隠れ家となる水草の繁茂が必要となり、様々な生き物が棲めるように生態系が整っていることが大切です。という内容でした。イラストが沢山用いられ、子ども達も大変わかりやすく熱心にお話しを聞いていました。

2 野外観察:八郎湖を見に行こう♪ 

写真:八郎湖野外観察の様子1 写真:八郎湖野外観察の様子2 写真:八郎湖野外観察の様子3

ここは、生態系が豊かだった頃の八郎湖を取り戻そうと地域で活動する「潟船保存会」が粗朶消波堤を設置し、地域の方や流域の小学校と水草の植え付け会などを実施している場所です。

近年は植生が定着する傾向にあるほか、粗朶消波堤により守られているワカサギなどの小魚が増えてきています。

八郎湖の自然再生を願い地域で環境学習などを行っているNPO法人はちろうプロジェクト 副代表の谷口吉光氏が解説してくれました。(写真中央)

現地は「アオコ」が発生していました!以前来たことがある児童は色の変化に驚いていました。

写真;八郎湖のアオコ

3 野外観察:未来の八郎湖の姿をのぞきに行こう♪ 

待入堤は、生活雑排水が流入しないことから生態系が豊かで、微生物の隠れ家となる水草が豊富なところです。

ここでは、プランクトンネットを用いて微生物採取を行いました。「プランクトンネット」とは、微生物が採取できる編み目の細かい専用のネットで作られていて、なかなか手にする事ができない専門道具。今回は、2種類(柄付き:写真左/紐付き:写真右)のものを用意して尾崎先生(写真左)と岡野先生(写真右)に御指導いただきながら微生物採取を体験しました。

ネットで採取したものを容器に移すと、水中を動き回る微生物がた~くさん!! この時、子供達は「何かわからないけどたくさんいる!!」と驚いていました。写真中央は、「ミルソー水槽」といい小さな小魚や生物を肉眼で見ることができます。

今日は、様々な器具を用いて、沢山の種類の生き物が棲んでいることが確認できました。ここで採取した微生物をこのあと、場所を移動し顕微鏡観察してみます。

写真:子供達による微生物採取の様子 尾崎先生と 写真:子供達による微生物採取の様子2 ミルソー水槽 写真:子供達による微生物採取の様子 岡野先生と

水質調査では、“八郎湖”“自然豊かな堤”の水を比較してみました。

その方法は、水に含まれる有機物を科学的に分解するのに使われる酸素の量を目安に、水の汚れ度合いを測る「CODパックテスト」写真右と、写真左の満水にした筒をのぞき込み、十字が見える水位の高さまで水を抜き、その見えた高さを測定する「透視度」で比較しました。

CODパックテストは、測定結果が2つとも値の8以上を示し双方とも“汚れている”結果となり、この方法での汚れの差を判別することが叶わなかったものの、透視度計で測定した結果、“八郎湖の水”は6cmに対し、“堤(つつみ)の水”は測定可能最大高さの50cmでも確認でき、透明度において、堤の水がきれいであることが実証された結果となりました。

写真:CODパックテスト  写真:透視度を測る様子

お昼ご飯:初めて入ったよ♪秋田県立大学

お昼ご飯は、秋田県立大学のカフェテリアで食べました。
子ども達は食べるのも早いっ!!
午前中の疲れもみせず皆さん元気いっぱいでお昼ご飯を頂きました。

写真:秋田県立大学のカフェテリア1 写真:秋田県立大学のカフェテリア2

4 ミクロの世界をのぞいてみよう顕微鏡観察♪ 

いよいよ、顕微鏡観察です。
午前中に採取した、「アオコ」と「自然豊かな堤(つつみ)で取った微生物」を観察します。

はじめに、アオコの観察。
一般的にアオコとよばれるものは、植物プランクトンの一種であり、八郎湖でよく見られるものは「ミクロキスティス」と「アナベナ」の2種類であるとのことを教えてもらいました。

次に微生物の観察です。
テマリワムシなどの藍藻類やミジンコなど、沢山の種類の微生物を観察出来たほか、実際にピクピク動くミジンコを先生が「今、食べているところです」「今、肛門からうんこがでるところです。」などと、リアルタイムに解説していただき、児童はじめ引率やスタッフについた大人にも大変好評で飽きることなく取り組めている様子でした。

写真:顕微鏡観察の様子1  写真:顕微鏡観察の様子2  写真:顕微鏡観察の様子3

プレパラートの作り方や顕微鏡のピント合わせもお手のもの♪
写真:顕微鏡観察の様子4  写真:顕微鏡観察の様子5  写真:顕微鏡観察の様子6
子供達が見たものの中からは珍しい微生物も見つかり、交代で顕微鏡をのぞいていました。
写真:顕微鏡観察の様子7  写真:顕微鏡観察の様子8  写真:顕微鏡観察の様子9
実際に児童がのぞいた顕微鏡。 さらに倍率を高くすると、ピクピク動く心臓も確認できました♪
写真:顕微鏡写真 ミジンコ

5 マイクロスコープ体験 

顕微鏡で観察出来ない大きいものを100倍程度まで拡大できるスコープで観察しました。

はじめ、先生が解説したあと、4台の観察場所で子ども達が思い思いにフリーで観察し、「何だろこれ?」「虫が見えた!」などと歓声を上げていました。

写真:マイクロスコープ体験の様子1 写真:マイクロスコープ体験の様子2 写真:マイクロスコープ体験の様子3 写真:マイクロスコープ体験の様子4

6 尾崎先生のお話し:「水草の役割」と「八郎湖における水草再生の取り組み」 

昔八郎湖にあった水草の様子をはじめ、水草自体に水を浄化する力がある事を教えて下さいました。

  八郎湖の岸辺のように、干拓により石積み護岸になった八郎湖では、その波返しの力が強いため、生き物が棲めなくなり、植物も定着できなくなったことなどいった環境の変化を伝え、また、水田排水や生活排水で汚れた水の浄化が追いつかないことを教えて下さいました。そして、このような八郎湖を復活させるために、八郎湖に水草を増やし、水をきれいにすることを目的とした取り組みが行われていることを紹介して下さいました。

写真:尾崎先生のお話の様子1 写真:尾崎先生のお話の様子2 写真:尾崎先生のお話の様子3

 八郎湖の“今”の岸辺は、今日の午前中に児童達が目にした場所。そして、そこには粗朶で消波堤をつくり植生しています。そして、そこへ植え付けしている植物は、流域小学校のビオトープで繁茂した「マコモ」や「ヨシ」などの、昔から八郎湖にあった植物です。
 今日、これからの八郎湖における環境がどのように変化していくのか、みんなの目で確認していければいいなと思いました。

閉会式 

県立大学の大講義室にて閉会式を行い、9名の方々から感想発表してもらいまいた。

写真:閉会式の様子1 写真:閉会式の様子2 写真:閉会式の様子3 

  • 八郎湖のことがわからなかったけれど、今日一日で沢山のことを知ることが出来た。
  • 八郎湖は生き物がすみずらくなっていることをしった。
  • 八郎湖はアオコが出ていることや、水が汚れていることがわかった。
  • ミジンコがアオコを食べてくれることを初めて知って驚いた。
  • ミジンコがピクピク動く様子を観察することができてビックリした。
  • ミジンコにも大きさが違う、沢山の種類があることに驚いた。
  • 堤には沢山の生き物がいた。八郎湖もそうなれば良いと思った。
  • ミジンコを家で育ててみたい。
  • 家に帰ってからも微生物を探してみたい。

今回の交流会は、沢山の講師を迎え、アオコとミジンコそして水草との関わりをとおして、八郎湖の“今”に触れ、目指すべき“八郎湖の姿”も見ることができました。
八郎湖の水草は昔より少なくなり、昔のように戻るには、長い長い取り組みが必要となります。
今回のことを思い出し、どんな環境なら沢山のミジンコが棲めるのか、また、学校にビオトープがある方は、今どんな種類の微生物がいるんだろう?どうしたら種類も数も増えるかな?などを調べたりしながら、八郎湖が自然豊かになることをみんなで考えるきっかけになることを期待しています。 左の写真は、ミジンコを持ち帰りたい人用の数。「持ち帰りたい人、手を挙げて~」の声に、ほぼ全員が「はーい」と手を挙げたのが印象的でした。

写真:ミジンコ入りの筒が机の上に並んでいる