一時収束してきたと思われた新型コロナウイルスの感染が再び大都市部を中心に急増し、さらに全国的に拡大傾向を見せております。

 幸い本県においては、県民の皆さまのご理解・ご協力のおかげで、7月の感染確認者は2名と全国で最も少なくなっています。

 しかし、最近の県内のPCR検査の状況を見れば、首都圏などとの往来に伴う事例や、他都道府県に居住する家族や友人・知人と接触した後に、接触相手が感染者であったと判明したことによる検査などが増加しています。

 幸い現在まで、これらの県民の方々の感染は確認されていませんが、夏休みやお盆の帰省シーズンを迎え、県外居住の方々との接触機会が増えることにより、今後予断を許さない状況にあります。

 現時点において、県内経済は少し持ち直したとはいえ、依然として宿泊・飲食業を中心に幅広い業種においても影響が広がり厳しい状況ではありますが、県内において感染者が今後急増した場合には、さらに多くの分野において経済活動が滞り、一層厳しくなるものと推察されます。

 要は、県内経済を低水準ながら維持しつつ持ち直すためには、検査・医療体制の整備は確実に行いつつも、基本原則として県内の感染者を増やさないことにつきるものと考えます。

 特に本県は高齢県で、高齢者の感染は治療方法が確立していない現時点では、医療体制の整備だけでは対応が難しく、直ちに命にかかわることにもつながります。

 したがって、ワクチンの開発や治療方法の確立までは、県内における感染拡大の防止こそが、県民の命を守り、県内経済を維持し続ける最大の手法と考えます。

 そこで、県民の皆さまには、首都圏、愛知など中京圏、大阪など関西圏、福岡など北九州圏、さらに観光客の流入により急激に感染拡大が進む沖縄県などを中心に、県外との往来については、必要最低限、すなわちどうしても欠かせない業務など、真にやむを得ない場合を除き、控えていただくことを強くお願いします。

 また、やむを得ない事情で往来があった場合においても、感染拡大地域での飲食や行動に最大限の注意を払い、その後のご自身の健康観察や周辺の方々との接触に十分ご留意されるようお願いいたします。

 また、首都圏等からの帰省者が居住地に帰ってから感染していたことが判明した事例もあることから、この夏は学生や親類の帰省、友人・知人の県内訪問については、是非とも控えていただくよう、県内のご家族から今一度呼びかけしていただくようお願いいたします。

 いずれ、県内においては市中感染事例は、現時点までは発生していないものと推察されますが、いわゆる3密を避ける、手洗いをこまめに行う、マスクを付ける、さらには声を大きく発する集まりや、飲食店や集会所でのカラオケ等を行わないことなど、基本的な感染防止策の徹底はもちろんでありますが、原理原則としての最大の防御策は、感染確率を可能な限り抑える、すなわち感染拡大地域やそこの居住者との様々な接触機会を極限まで減らすことにあることをご理解の上、県民の皆さまにはよろしくご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます。

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