「佐竹家譜」

佐竹家譜

(AS288-1-1~AS288-1-23/AS286-6/AS288-8-1~AS288-8-6/AS288-21-0-1~AS288-21-0-7)

 第1世義光から第30世義厚までの佐竹家歴代伝記。それぞれ「義重家譜」「義格家譜」など藩主名を付した史料名となっている。「佐竹家譜」は秋田県立秋田図書館が付けた総称。「義宣家譜」以外は48冊を所蔵し、「義宣家譜」全12冊のうち6冊分の写本を所蔵。東京大学史料編纂所所蔵の「義宣家譜」12冊を含めた『佐竹家譜』が原武男氏の校訂により刊行(全3巻)

「秋田藩家蔵文書」

秋田藩家蔵文書

(A280-2-1~A280-2-40/A280-69-1~A280-69-61)

 藩主を始め藩士各家に伝えられてきた文書・記録・系図・典籍等を調査し、また旧縁の地にある関係史料の調査を実施し、これらの諸史料を臨写した編纂史料。元禄期に始まる佐竹家譜編纂事業における副次的史料といわれる。鎌倉・室町期から戦国・江戸初期にかけての書状・判物・朱印状などを大量に含み、当時の情勢を知る上で全国的にも貴重な史料。目録とあわせて現存61冊を所蔵。

「国典類抄」

国典類抄

(AS209-164~AS209-178-32)

 初代秋田藩主佐竹義宣から8代義敦までの治世を記録した 編纂物。文化8年(1811)9代藩主義和の下命により編纂が始められ、文政2年(1819)までに完成。内容は「吉・凶・軍・賓・嘉・雑」の六部立て。秋田藩政を研究するうえで最も基本となる史料。現存する471冊を所蔵。秋田県立秋田図書館により翻刻刊行(全19巻)。平成7年秋田県有形文化財指定。

関連リンク

『国典類抄』翻刻本データ・索引の閲覧について 

 「御亀鑑」

御亀鑑

(AS289-18-1~AS289-18-79)

  9代秋田藩主佐竹義和の一代記で、『国典類抄』続編の性格と考えられているが、「義和公譜」の引証本として作成されたと思われる。江府編・秋府編に分かれる。江府編は安永4年(1775)元旦の江戸藩邸における出生から文化12年(1815)12月まで(義和は7月8日死去)41年間の編年体の記録。秋府編は天明5年(1785)6月の家督相続以後、国元秋田における動静や事蹟を記録。全115冊を所蔵。昭和63年度から秋田県立秋田図書館、平成5年度からは当館が翻刻編集し、平成7年2月、全7巻の翻刻刊行を完了。

「北家御日記」

北家御日記

(AK212-1-1~AK212-1-765)

 角館の所預であった佐竹北家による延宝2年(1674)から明治27年(1894)まで220年間の記録。内容は一族の動静、他家との交際、諸行事、北家家臣・組下給人に対する指示、所預としての公的行事、久保田や江戸での御用記録など公私両面にわたる。藩政の展開を知る上で貴重な史料。現存する765冊を所蔵。昭和42年秋田県有形文化財指定。 

「梅津政景日記」

梅津政景日記

(A312-130-1~A312-130-121)

 秋田藩政初期に院内銀山奉行・惣山奉行・久保田町奉行・勘定奉行・家老等を歴任した梅津政景が記した日記。秋田藩成立期の事情を、行財政・民政・軍事等の多方面から窺い知ることができる貴重な記録。とくに鉱山・林業経営と城下町久保田の構築に関する記事が多い。自筆原本24冊・写本1冊を所蔵。昭和41年秋田県有形文化財指定。『大日本古記録』所収。

「渋江和光日記」

  [130KB]

(A289-319-01~A289-319-98)

 秋田藩の御相手番を勤めた渋江和光の著した日記。全98冊からなり、文化11年(1814)から天保10年(1839)まで、26年間の出来事がつづられる。
 御相手番は、家老に次ぐ地位で、和光は文化4年から延べ23年間この役職を勤めた。
 日記が記述された期間は、秋田藩九代藩主佐竹義和が死去、あとを継いだ義厚はわずか4歳という政情定まらぬ時期と重なり、家老や寺社・勘定などの各奉行・御側御用人・「同役」と呼ばれる御相手番らとのやり取りから秋田藩政の内情が読み取れる上でも貴重な史料といえる。
  平成17年3月、全12巻の翻刻刊行を完了した。

「町触控」

町触控

(A317-57-1-1~A317-57-31)

 秋田藩が城下やその他領内の各所に命じた法令集成。城下および在郷給人を対象とした御触書留を中心とし、ほかに町奉行支配の町人や郡方支配の農村への御触書留を含む。明和7年(1770)から明治2年(1869)までの諸触書を含む。目録を含めた35冊を所蔵。今村義孝・高橋秀夫両氏の編集により『秋田藩町触集』として刊行(全3巻)。

「大町三丁目記録」

大町三丁目記録

(混架特1592~混架特1597)

 絹布・木綿などの占売特権を持つ家督町として、外町(町人町)の中枢をなした大町の町役人が書き継いだ記録。「永代帳」(延宝4~明治16)、「久保田大町三丁目戸籍帳」(元治2年)ほか現存する6冊を所蔵。なかでも「永代帳」は、町奉行からの通達・町内の申し合わせ、他町との交渉記録などを中心に多方面にわたる記録を収める。城下町の町人生活を窺い知るうえで貴重な史料。

「黒印高帳」

黒印高帳

(県A-15-1~県A-15-3/県A-17-1~県A-17-14/県A-18-1~県A-18-3)

  各村々に下賜した黒印御定書より物成のみを書き抜き、各郡ごとにまとめられた史料。宝永2年(1705)6冊(秋田郡2、仙北郡2、平鹿郡1、雄勝郡1)、享保14N(1729)14冊(秋田郡5、山本郡1、河辺郡1、仙北郡3、平鹿郡2、雄勝郡2)、天保4年(1833)3冊(河辺郡、山本郡、秋田郡各1)を所蔵。この他にも村高を記した史料は、元禄国絵図作成期の村高帳をはじめ、様々な年代の郷帳などを多数所蔵。

「門屋養安日記」

門屋養安日記

(佐々木8002~佐々木8032)

 秋田藩直営の院内銀山で御抱医師を勤めた門屋養安が記した、天保6年(1835)から明治2年(1869)までの35年間にわたる記録。養安は医療活動の他に銀山経営や宿屋の経営にも従事し、また和歌・俳諧などを通じた交際範囲も広く、日記の記述は多彩。現存する32冊を所蔵。茶谷十六・松岡精両氏の編集により翻刻刊行。