1月4日(金) 県正庁

 まずは、あけましておめでとうございます。
 職員の皆様は、この年末年始をそれぞれご家庭、あるいは旅行等で思い思いに過ごされたものと思います。
 例年ですが、危機管理関係、あるいは除雪関係、施設の管理関係、医療福祉関係等、また、予算編成関係の職員の皆さんなどは、フルに休めず、大変ご苦労様でございました。
 今冬、長期予報では暖冬ということで、12月に入ってもしばらく暖かい日が続いておりましたが、年末に急に冬将軍が押し寄せ、荒れ模様でございました。しかし、内陸部や山岳地帯では急に雪が増したものの、年が明けてからはやや穏やかな冬が続いております。強風等により一部に被害があったようですが、心配したほどではなく、まずは一安心というところですが、いずれ天気は気まぐれです。今後、雪が多くなるにつれ、雪下ろしの事故の多発も心配されます。いずれ春になるまで気が抜けない状況が続きますので、市町村と連携し、雪の被害防止にしっかり努めていただきたいと思います。

 昨年の街の様子、年末ですね、一定の賑わいを見せておりました。景気の様子が少しうかがわれたような気がしますが、特に秋田駅周辺の人出が多くなっているように見受けたところでございます。年末にアルヴェのシネコンの社長さんが挨拶に見えております。社長さんの話によりますと、昨年は特にアルヴェのシネコンへのお客さんの入りが大変よい方向に向かっているというお話でした。駅の周辺の整備が進んでおります。再び秋田駅周辺にかつての賑わいが戻ることを、大いに期待いたしているところであります。
 しかし、あくまでも私の感覚ですが、様々なお店がある中で、やはり相当の格差が出ているような気もします。百年一日がごとく、時代の流れやお客さんのニーズをうまく取り入れずに漫然と商売を続けているお店は、客の入りも縮んでいく反面、必ずしも近代的でもない古くからの店構えの店であっても、お客さんのニーズをしっかりとつかみ特色をうまく出しているお店は、賑わっているように思います。 
 大小規模を問わず、また、同じ業種業態でも経営方針や努力により次第に差がつくという見本が、街を歩けばあちこちにあり、我々行政はビジネスではないものの、まさによい教訓とすべきと思ったところでございます。

 さて、昨年は秋田の名が、少し大げさに言いますと全国に大いにとどろいた年であったと思います。お正月のスポーツ新聞やスポーツニュース等には、金足農業高校野球部の吉田君の記事が大きく載っておりました。また、バドミントンの東京オリンピック・パラリンピック候補選手として、米元・田中、永原・松本ペアの名も出ております。
 また、男鹿のなまはげのニュース等も大変色々なところでその記事が多くなっております。いずれも、本人たちや伝統を守ってきた方々の大変な努力の結果ですが、何となく秋田県民として誇らしい気持ちにもなりますし、県民の皆さんに希望と勇気を与えていただいたものと感謝の気持ちも湧いております。
 また、昨日の(高校サッカー選手権での)秋田商業の活躍。何となく、昨年の秋田のスポーツの勢いが続いているのではないかと感じます。 
 余り、彼らにプレッシャーを与えるとまずいですけれども、何となく昨日の試合は終了間際の同点、そしてPK戦で逆転という、私が昨年甲子園で見た近江戦、あれを思い出して、「行けるんじゃねえが」と、そうでしょう。明日の試合一生懸命頑張ってほしいと思いますし、休みですから、東京の方に届くように全力で応援しましょう。
 少しおかしいですけれど、何となく自分たちが頑張っているように見えるでしょう。でも、あなたたちが頑張ったわけではないですよね。
 これはあくまでも選手諸君、関係者の頑張りです。いずれもこれを県庁マンとしてただ喜んでいてばかりでは意味がございません。翻って私ども県庁マンはどうであったかという点に心を向けることも必要であります。
 我々には県民栄誉賞も文化遺産も授与されることはございませんが、年が改まることを、また改まるのを契機に、県民の皆さんに胸を張って県庁マンとして果たしてしっかりと仕事をしてきたかと、そう言えるかどうか、私を含めてでございますが職員一人ひとりには胸に手を当ててもらいたいと思います。
 いずれ各部局とも大きな課題を抱えておりますので、少し仕事の話に触れさせていただきます。

 まず、共通事項です。いずれ私ども秋田のために仕事をするのが県庁マンの役割です。しかし、秋田という狭い枠組み、これにとらわれることなく、広い世界を見据えて仕事をしてほしいと思います。
 そのような中で少し小さい話、まあ小さくもないですね、10月から消費税が上がります。これは全部局に共通します。かつて、今から5年前、5%から8%に上がったとき、皆さんあの当時を思い出してください。後で条例の改正ミス、あるいは取り扱いのミス、小さなミスがたくさんありました。やはり小さなことですが、正確に仕事をするというのが行政体の責務です。税務課、財政課はもとより全ての部局、支払い関係、色々な契約関係があります。しっかりとこの点について、細かい事務ですけれども消費税の増税、これに対する事務的手続、抜かりがないように、前のように後で分かって慌てるようのないように、単に担当職員に任せることなく、幹部職員もしっかりこれについて気を配って、10月の対応をしてほしいと思います。
 また、色々な面で、これが後でまた仕事のことで各部局のところで触れますが、色々なところで、今回は様々な細かい点で非常に難しい点もございますので、一つ留意してください。
 また、今回、特に若い方々がスポーツで大変活躍してございます。やはり秋田の未来を切り開くのは若い方々です。ともすれば高齢県ということで、高齢者の意見あるいは声が大きい、これは致し方ない。
 しかし、やはり若い方々、この方々が地域に希望を持てる、そして地域の主役になる。いつまでも年寄りが主役ではだめです。私も年寄りです。しかし、地域で色々な面でお年寄りの声は聞こえますが、若い人の声が小さいです。この若い人の声を大きくする、これが一番のこれからの秋田の課題であります。そういうことで、予算面でも若い方々の発信力、活躍、そして行動、これを積極的にくみ取る、そういう予算措置を何とかそういう意味で来年の予算の目玉にしたい。そういうことでお願いしてございますので、ひとつ何とか既存の制度、あるいはシステム、スキームなどにとらわれないような新鮮な発想から、若い方々が秋田に胸を張って、そして秋田のために頑張ってもらうようなそういう仕組みづくりを考えていただきたいと思います

次に、各部局ごとに少しお話をいたします。

【 総務部 】
 総務部ですが、一番の大きい点は財政問題。交付税も人口減少により、来年の地方財政計画、来年度の交付税総額は増えますが、やはり人口減少に伴ってその配分、これは予断ができません。ですから、色々な面で、基金の方も非常に心もとない状況です。しっかりと現実を見据え、そして効率よく、何が優先なのか、これを見極めながら、無駄のない予算をつくっていただきたいと思います。
 また、昨日も九州の方で大地震がありました。いつ何時どういう災害があるか分かりません。やはり防災力強化、あるいは様々な防災関係の意識啓発、そして市町村、関係団体との連携、これを常々密にして、何があってもすぐ対応できるようなそういう意識でこれから過ごしてほしいと思います。
いずれまだまだこの防災という面は、県土において必ずしも満足のいく状況でございません。しっかりとこれら防災力の強化を図りながら、全てハードでこれを解決することはできませんので、ソフト面でも十分となる様々な仕組みづくり、これについて力を尽くしてほしいと思います。

【 企画振興部 】
 企画振興部でございますが、特に市町村との様々な取り組み。人口減少によって市町村の力が大分落ちてきます。これをいかに県と市町村との機能合体、あるいは県との様々な連携によって地域の市町村の行政能力を維持するか。これが非常に必要です。また、特に企画振興部の場合には国際的な状況を様々な面で捉えながら、今、インバウンド、観光関係も非常に関係ございますが、海外の状況、これは単に国際交流とかそういう面のみならず、色々なな海外の動き、これをどう捉えて、これらの動きを秋田のプラスにどう生かすか、これが非常に必要です。そういう意味で、企画振興部については、全庁に目を向けながら幅広く色々な面で現象を確かめながら、県政のポイントをつかんで、これを各部局が実際に効率よく執行できるような、そういうひとつのリーダーシップを発揮してもらいたいと思います。
 また、4月と7月は統一地方選挙、そして参議院の選挙がございます。選挙事務は、これは正確が当然です。市町村の選挙管理委員会と十分な連携をとりながら、選挙事務に正確を期し、正確、そしてスピーディー、に行ってほしいと思います。

【 あきた未来創造部 】
 次に、あきた未来創造部です。いずれ部が創設されて今度は3年目です。
 色々な面で結果を出す年です。特に社会減の関係、そして女性の活躍、また、これからの幼児教育、保育無償化が開始されます。これらについてのスムーズな移行、そしてこれらと色々な子育て支援、あるいは結婚支援、こういうものをどのように結びつけて効果を出すかという点が非常に大切です。いずれこれからの県政の要でございますので、あきた未来創造部には大いに知恵を絞り、汗を流してほしいと思います。

【 観光文化スポーツ部 】
 次に観光文化スポーツ部です。いずれ(台湾との)定期チャーター便も決まりました。インバウンドをどう扱うか。ただ、今年はインバウンドも大分違います。
 実は2日の日、東京の銀座に行ってまいりました。2日は、例年ですと初売り。銀座のデパート、大型店は全部3日からです。日本人は誰もいません。全てインバウンド。そういうところで様々なインバウンドの皆さんの志向、あるいは買い物の動向が違ってきます。爆買いがなくなり、そして様々なこと、色々な体験観光、こういうものもどのように秋田で受け止めて、これらの魅力を出していくか。また、キャッシュレス化の対応、(交通の)2次アクセス、色々な面でまだまだ不足な面がございます。いずれ食の問題も含めて、しっかりこれらに取り組んでほしいと思います。
 県・市連携文化施設は、いよいよ本体の着工です。いずれ条例の改正、指定管理者の公募等が始まりますので、いずれそごのないように進めていただきたいと思います。
 また、2020プロジェクト、東京五輪の関係ですが、いずれ具体的に様々な海外の選手のキャンプ地の選定も進んでございます。単にこれが1回のキャンプで終わることなく、これらの国々に秋田は素晴らしいところだという気持ちを持ってもらう、そういう受け入れ体制、そしてそのときにその選手の諸君に、本国に帰ってから秋田の魅力を十分に伝えるよう、単にキャンプ地のみならず秋田全体でこれを丁寧に、そして心豊かに迎えていきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いします。
 それから、非常に大きな問題が新幹線の田沢のトンネルです。先般、JRの幹部とお会いしたときに、あのトンネルを大変重要視している。なぜかというと、単に皆さん方、あそこのトンネルができることによって7分の短縮です。
 また、その悪天候のときに運休が少なくなる。これだけではないです。いずれ東北新幹線のスピードアップ、あれが課題であります。こまちもスピードアップに対応するため、いずれこまちの足回り系統、これも改善が行われます。
 そうしますと、東北新幹線本線がさらにスピードアップ。結果、あのトンネルができれば、本線のスピードアップに加えて実に東京~秋田の所要時間が3時間です。今より30数分短縮です。これです。これが、今3時間なりますと全く整備新幹線、あれが同じです。
 ですから、整備新幹線の着工というのは、うまくいっても数十年後です。何とかあのトンネル、あれを完成させ、東京~秋田の所要時間3時間、これが非常に全ての分野に大変な影響を与えますので、私を先頭に皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。

【 健康福祉部 】
 次に健康福祉部です。健康福祉部、余りにもたくさん課題がございます健康寿命日本一、いずれ、あるいはたばこの条例、色々な面でございます。
 ただ、そう簡単にいかないというのが私の思いです。なかなか県民の隅々までこの意識が広まっていないというのは事実です。何とか県民の皆さんに本気になってもらう。これをどのように、我々がリードするか、また理解してもらうように丁寧な施策を進めるかという点が鍵になると思います。
 健康寿命日本一が達成できれば、これは全ての、消化器系のがんの死亡率、ああいうものも全て解決します。ですから、これがこの健康寿命日本一が一番の頂点の施策。これに伴って、色々な個別の問題が解決します。ただ、個別の問題を丁寧に進めることによって、健康寿命日本一という頂点に達します。
 また、循環器・脳脊髄センターが3月1日にオープンします。人材の確保、あるいはその体制について、大分苦労してございますが、何とか現場と十分に連携をとってスムーズなオープンにつなげていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 また、たばこのほかに「障がい者差別解消条例」の制定、これも控えてございます。いずれこの問題、非常に色々な面で、これもやはり県民の大いなる理解が必要でございます。ぜひ条例のために色々な面できめ細かく調査をしながら、いい条例にしてもらいたいと思います。


【 生活環境部 】
 次に生活環境部です。4月に動物愛護センター「ワンニャピア」のオープンが控えてございます。羽田空港で32,33歳くらいの女性から声をかけられました。秋田で、これできるんだって。いいことだと、頑張ってくださいと。結構ですね、この種の話、秋田犬もいますから、そのせいもあるかもしれませんが、非常に好評です。むしろ秋田よりも全国的に注目されますので、この「ワンニャピア」の完成、運営について、しっかりやってほしいと思います。
 また、クマ被害の対策、これが非常に重要です。いずれクマは単に駆除するという時代は終わっています。いかにクマと共生するか。いずれ色々な面の知恵を借りながら、このクマの被害対策、これについては地域の課題でもありますので、ひとつしっかりと取り組んでほしいと思います。
 また、北朝鮮との問題で海岸の木造船等の漂着物、海岸部に住む県民の皆さん大変不安です。こういう点についてもしっかり対応してほしいと思います。
さらに、今年、生活環境部で少し問題になる点、多分10月の消費税増税。あれに伴って、前はそんなになかったんですが、今回のポイント制、あるいは色々なカード決済についてポイント制、ああいうものが非常に複雑です。まだ政府から細目が出てませんけれども、これに伴うトラブル、あるいは中小商店の意識の対応、商工労働、産業労働部と十分な連携をとって、消費者相談の体制をしっかりやってほしいと思います。
 そういうことで、単に消費者相談で待つのではなく、いずれ政府からポイント制等のカード決済の細則出ますから、これを消費者行政関係の職員が、しっかりと勉強して、スムーズに相談対応してほしいと思います。


【 農林水産部 】
 次に農林水産部。たいへん大きな課題がたくさんございます。TPPの関係、アメリカとの日米通商交渉。今日の新聞にも出ておりましたが、オージー・ビーフなどの畜産品が、10%ぐらい安くなる。いずれTPP対策、どのように捉えて、どういう手を打つか。また、米政策では、今年事前契約が順調ですので、どういうふうにこれを最後までもっていくかということが必要です。
 また、森林環境税の対応、そしてICT等を活用した労働力不足への対策、これにどのように対応するかという大きな点がございます。そして31年の全国豊かな海づくり大会、これが三大行幸啓行事の非常に大きなイベントです。私も昨年、高知県でこれを見学しましたけれども、大変な大きなイベントです。新しい天皇陛下・皇后陛下がお見えになる予定でございますので、そごのないように全庁挙げてしっかりやって、そしてこれを期に全国に秋田を大いに売り出すというそういう大イベントにしてほしいと思います。

【 産業労働部 】
 次に産業労働部。いずれ今日の東証大発会、2万円を割っています。アメリカのニューヨーク市場も、低迷しています。アジア、上海、香港、全てよくない。米中の貿易摩擦、あるいはアメリカの単独経済主義、様々な面で今年の国際経済、また先行きが非常に不安です。産業労働部は、常に様々な面で大きな世界の動き、これを捉えながら、全て大きな動きがどこかで秋田の産業経済に直結します。そういう意味でアンテナを高くして、対応についてしっかりとやってほしいと思います。
 当然、この後のデジタルイノベーション、あるいは成長分野への競争力強化、中小企業・小規模企業の活性化、こうした従前からの施策についても、しっかりと進めてほしいと思います。
 加えて海外人材の活用をどのように受け止めるか。女性に働きやすい環境整備、これも含めて、新しい発想、あるいは制度が変わりますので、しっかりとこれに前向きに、しかも遅れることなく取り組んでほしいと思います。今からでも県内の外国人人材の需要動向、あるいはそういう動きを見極めながら、これは各県の県同士の(人材確保の)競争です。良い意味での競争になればいいですけれども、単に枠の取り合いということは避けたいですから、事前に色々な情報を把握しながらしっかり対応してほしいと思います。
 いずれ経済がどうなるか、これによって相当変わります。しかし、どのような状況になっても、しっかりとした企業の力があれば何らかの方策によって対応できますので、個別企業の動向についても十分に把握するように努めていただきたいと思います。


【 建設部 】
 次に建設部です。建設部もたくさんございます。まず幹線道路網の整備、高速道路の方は順調です。ただ、例の秋田道の4車線化についてはしっかりこれから取り組んでいきたいと思いますので、いずれ横手市の大橋鉄工さんが中心になって岩手、仙台の方に共同配送するということもございますので、これについては例年以上に力を入れてほしいと思います。
 また、クルーズ船の関係、あるいは秋田港のアクセス道路の関係、様々な面で前向きの投資がございます。ぜひ前向きに、しっかり生きるような形で、この整備、運営に力を入れてほしいと思います。
 また、河川改修、あるいは災害復旧、大変な状況です。ここは民間に加えて、我々建設部も技術者が不足して大変な状況だと思います。大変ご苦労をかけますが、いつまた大雨があるかもしれませんので、適宜スピードアップをしながら災害復旧事業、あるいは川の洲ざらい等について力を尽くしてほしいと思います。
 また、引き続き建設業の担い手の確保、女性も含めて大変難しい状況です。いずれ(建設産業担い手確保育成)センターの方でやっておりますが、さらに積極的に担い手の確保対策について力を入れてほしいと思います。


【 教育庁 】
 教育庁でございますが、全国初となる高校での35人学級が実施されます。これが小中学校のように同じような効果が出るのかどうか、私も興味がございますが、ぜひこれらの35人学級の成果、これを前向きに捉えることができるように努めていただきたいと思います。
 また、教育庁へのお願いは、やはり高校1年生からのインターンシップ。産業の人材の担い手、これをいかに秋田の企業に振り向けるか。振り向けるというか、秋田の企業に興味を持ってもらうか。これも学校現場での色々な面の、いい意味の誘導です。ぜひ就職担当の先生も含めて、この社会減の一番の、社会減対策の中心の地域への高校生の就職、この活動について、より重点的に取り組んでほしいと思います。
 また、なまはげのユネスコ無形文化遺産登録。直接的には教育庁ですけれども、観光分野と十分に手を組んで、これらをしっかり前に出して観光振興に役立てるような努力もお願いしたいと思います。


 部局ごとに少しお話申し上げましたが、最後に幾つかお話しします。
 今年は平成最後の年です。いずれ4月1日に新しい年号が発表され、5月から元号が変わります。この30年間色々なことがありました。
 私は昭和の時代の入庁ですが、50歳前後の皆さんは平成に入ってからの入庁です。様々な思い出とともに何となく新しい時代を迎えるという感じがするのではないでしょうか。今年は元旦に皇居での新年祝賀の儀に出席をいたしました。平成最後の年ということで、天皇皇后両陛下には御退位が間近ということで、今年の祝賀の儀には例年の倍以上の出席者だったようですが、身近に天皇陛下から「国の発展と国民の幸せを祈ります」とのお言葉を賜わっております。
 私自身、秋田市長、知事時代を通じ幾度となくお言葉を賜わった者として、御退位を寂しく感じるとともに、両陛下の国民を慈しむ心に触れ、感無量でございました。いずれ時代が変わり、これまで度々御来県なされております皇太子殿下の御代となりますが、心から御皇室の御繁栄を願った次第でございます。

 昨年は戌年。我が県の秋田犬には、まさに戌年にちなむようにしっかりと頑張ってもらっています。今年は亥の年。私は年男です。生まれた年を入れますと7度目。6回目の年男ということで、年を重ね、いささかパワーも衰えておりますが、気持ちだけでも若く持ち、この大変な時代の変遷時期に気持ちを新たにしてしっかりと県政の舵取りを行っていきたいと思いますので、皆さんも結果を出す県政を目指し、しっかりと仕事に邁進してほしいと思っております。
 いずれ今年も波瀾万丈、内外とも色々なことがあります。これはいつも言うことですが、全てこれ平穏な年というのは歴史上ございません。まさに波瀾万丈な時ほど(県職員の)皆さんが力を出し切って、いい秋田にすべく頑張っていきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
 皆さんの大いなる活躍を期待いたしまして、新年に当たっての私の挨拶にいたします。
 本年、皆さんと一緒にしっかり頑張りましょう。