平成20年11月6日大仙市四ツ屋地区において、第2回「秋田県農地・水・環境保全向上対策に関する検討委員会」が開催されました。

 本委員会は、秋田県の農地・水・環境保全向上対策の計画的かつ効果的な実施のため、活動組織の取組の評価及び指導、助言等を行うもので、今回は大仙市四ツ屋地域で共同活動を実施している「四ツ屋地区環境保全会」の活動状況の視察と、同会のメンバーとの意見交換を行いました。

まず、保全会の佐藤副会長の案内により、遊休農地を活用した花の植栽、間伐材を利用した水路の補修、農道や水門の補修等の状況について、活動区域を歩きながら視察を行いました。水路の補修については、当日もリースした重機を使用した作業が行われていました。この対策により、ほ場整備の地区外で崩壊が著しくなっている水路の補修が可能となり、大変助かっているとのことでした。

画像:現地視察の様子1
現地視察を行う委員の皆さんと「四ツ屋地区環境保全会」の佐藤副会長
画像:現地視察の様子2
地域の概況と農道の補修状況について説明
画像:現地視察の様子3
「みんなで守ろう自然の恵み」当保全会のスローガン
画像:現地視察の様子4
花の植栽により、お花畑へ変身した遊休農地
画像:現地視察の様子5
活動区域を徒歩にて移動。のどかな農村の昼下がり
画像:現地視察の様子6
ほ場整備の未実施区域で水路の改修活動を実施しているカ所への移動
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土水路で崩壊が著しく泥上げも大変であった水路への土留め設置
画像:現地視察の様子8
年次計画で改修中。材料は、杉の間伐材を利用
画像:現地視察の様子9
水門での配水操作と塗装による保全管理状況の説明

続いて、四ツ屋公民館へ移動し、意見交換を行いました。構成員として参加している四ツ屋小学校校長の小松さんは「特色ある学校を目指しており、水と農地がテーマのこの対策には両手を挙げて参加し、ベゴニアの植栽管理や生きもの探検隊等の活動を行っている」と子供たちの活動状況について説明しました。また、四ツ屋地区老人クラブ会長の藤田さんは「会員は非常に喜んで参加していて、老後の生きがいを感じており、今後もできることを協力して充実した活動を行っていきたい」と感想を述べました。
委員からは「広い地域をたばねていくのは大変なこと。各団体がタイアップしてよくやっている」、「小学校や保育園の子供が自然に親しめる活動は大変すばらしい」、「団体、年代を超えた縦につながった交流ができている」などの感想が聞かれました。

画像:意見交換の様子1
検討委員会のメンバー
画像:意見交換の様子2
農山村振興課長のあいさつ
画像:意見交換の様子3 画像:意見交換の様子4
「四ツ屋地区環境保全会」のメンバー
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「四ツ屋地区環境保全会」の副会長を務める佐藤さん
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地区の概要、今後の展開目標などを説明する保全会職員の小松さん
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「この対策には両手を挙げて参加した」と語る四ツ屋小学校の小松校長先生
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「素晴らしい環境は農地と水があるから」と語る四ツ屋保育園の千葉園長先生
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「会員は生きがいを感じ、喜んで参加している」と語る老人クラブの藤田会長
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「これだけの組織を束ねていくのは大変」と阿部委員
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「今後も体制を維持していけると期待している」と児玉副委員長
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「子供たちを自然に親しませる活動に感心」と柏田委員
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「景観のいい地域にはそこに暮らす人々の優しさを感ずる」と田村委員
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「参加している団体が縦につながってよくやられている」と長濱委員長

今後本検討委員会では、県内の活動状況等を踏まえ、その効果等について評価を行っていくこととしています。