世界遺産暫定一覧表への追加記載について

文化審議会(平成20年9月26日)の概要

 平成19年12月19日に4道県知事により文化庁長官へ提出された「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、文化審議会において世界遺産暫定一覧表(暫定リスト)に記載することが適当と認められました。ただし、文化庁の指導のもと、例えば落葉広葉樹林帯が広く展開する東日本まで範囲を拡大した上で、縄文文化を代表するような遺跡を追加するなど再検討し、適切な名称を設定した上で暫定一覧表に記載するよう、課題が示されました。

 平成19年度に地方公共団体から提出された32件の提案(新規13件・再提案19件)のうち、暫定一覧表に記載することが適当と認められた案件は次の5件です。

 世界遺産暫定一覧表への追加記載
「北海道・北東北の縄文遺跡群」 秋田県・北海道・青森県・岩手県
「金と銀の島、佐渡」 新潟県
「九州・山口の近代化産業遺産群」

福岡県・佐賀県・長崎県・
熊本県・鹿児島県・山口県

「宗像・沖ノ島と関連遺産群」 福岡県
「百舌鳥・古市古墳群」 大阪府

暫定一覧表への追加記載について

「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、追加記載が了承されておりましたが、12月15日(月)に開催された世界遺産条約関係省庁連絡会議において、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」と名称を変更したうえで、正式に了承されました。今後、ユネスコの世界遺産委員会に暫定一覧表が提出されることになります。
 構成資産の追加と適切な名称については、9月26日の文化審議会において検討を求められていたものであり、追加する資産については今後文化庁から示される予定になっております。
 上記5件のうち、「九州・山口の近代化産業遺産群」「宗像・沖ノ島と関連遺産群」も正式に了承されました。なお、「金と銀の島、佐渡」、「百舌鳥・古市古墳群」については、課題が整理できた段階で会議に諮られる予定です。
 この結果、暫定一覧表へ記載物件は12件になります。