私の一冊

カラマーゾフの兄弟の表紙画像
 書名:カラマーゾフの兄弟
 著者名:ドストエフスキー
 訳者名:原 卓也
 出版社名:新潮文庫
 
 
 
 
 
 
 
 

私も好きな人気作家の村上春樹氏が自らの三大小説に挙げた一冊。140年以上も前の作品ですが、当時の世界史を背景に国家、宗教、善悪、恋愛、家族などあらゆる分野のエッセンスが織り交ぜられ、貧困や幼児虐待など現代に通じるテーマも問いかけており、読了後は自問自答しながら物事への価値観が変わったように感じられました。キリスト教の知識、上・中・下巻1900ページにびっしりの文字、登場人物が読みにくいなど挫折しそうになりますが、上巻終盤から突然呑み込まれる展開になります。読む価値あります。

読書時間の確保で工夫されていることは

就寝前、昼休みや出張の際の空き時間、常に本を持ち歩く。

読書の効用として感じていることは

俯瞰する力が養われ、物事を多角的に捉えることができるようになると感じています。

秋田県ブックリーダーとしてのメッセージ

本を読むことを止めることは、思索することを止めることである。(フョードル・ドストエフスキー)