平成29年第1回臨時会 知事説明要旨(平成29年8月21日)

2017年08月21日 | コンテンツ番号 27874

 このたびの臨時会は、7月の大雨による被害対策に係る補正予算案等についてご審議をいただくものでありますが、提出議案の説明を申し上げます前に、18日に御逝去された大野忠右エ門議員に対しまして、謹んで哀悼の意を表したいと存じます。 
 大野議員におかれましては、平成7年の初当選以来、6期22年余りの長きにわたり、県議会議員として幅広く御活躍されました。平成19年からは議長を務められ、県民に開かれた議会を目指し、様々な改革に精力的に取り組まれるとともに、平成20年には全国都道府県議会議長会会長に就任され、我が国の地方議会の発展に尽力されるなど、大きな御功績を残されました。
 数多くの県政課題を抱える中にあって、大局を見据え、高い人徳と卓越した識見をもった方を失いましたことは、本県にとって大きな痛手であり、誠に痛惜の念に堪えません。
 ここに、大野議員のこれまでの県政に対する多大なる御貢献に対し深く感謝の意を表しますとともに、心から御冥福をお祈り申し上げます。
 次に、大雨による被害状況等について申し上げます。
 先月22日から23日にかけて、活発化した梅雨前線が本県上空に停滞したことにより、県内全域が断続的に大雨に見舞われ、秋田市雄和では四八時間降水量が約350ミリメートルに達するなど、県内の18地点で観測史上最多の降水量を記録しました。
 この大雨により、雄物川、芋川、福部内川など多くの河川が氾濫し、住家の倒壊や床上・床下浸水が2,200棟を超えたほか、道路の損壊や農地の冠水など、公共土木施設と農林水産関係の被害額は、約226億円に上っております。
 被害に遭われた皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。
 また、このような災禍の中にあって、幸いにも人的被害がなかったことについては、消防団や自主防災組織などの適切な避難誘導や救助活動、地域の方々による声掛けなど、日頃からの備えと地域の共助の力によるものと感謝申し上げます。
 県では、大雨警報が発令された7月22日の朝から被害状況の把握に努め、孤立集落の解消や物流・観光ルートの確保に向け、優先度の高い道路から順次、応急復旧を進めるとともに、農業関係では、水路の土砂の撤去や災害用応急ポンプの手配による農業用水の確保、農業団体と連携した被災農家に対する栽培管理指導など、被災現場の状況に応じた対策を機動的に講じたほか、住家の被害に対しては、市町村と連携し、災害見舞金の速やかな支給を図ってきております。
 併せて、今月7日に、1日も早い被災地の復旧に向けて、菅官房長官をはじめ関係閣僚を訪問し、早期の激甚災害の指定や災害査定の速やかな実施等について要望を行ったところであり、10日には、農地・農業用施設等について激甚災害に指定されるなど、国による支援も本格的に動き出してきたところであります。
 今後とも、国や市町村と十分連携を図りながら、農地・農業用施設等をはじめ、道路、河川など公共土木施設等の早期復旧に全力を尽くすほか、住宅リフォーム助成による生活支援、被災農家への経営再開支援や中小企業への金融支援などにより、被災された方々の生活と事業活動が一刻も早く再建できるよう、全庁を挙げてサポートしてまいります。
 このたびの大雨時における私自身の思慮に欠けた行動とその後の説明により、被災された皆様をはじめ、県民の皆様の県政に対する信頼を大きく損ねたことは、慚愧の念に堪えず、深く反省しております。議会や県民の皆様から寄せられた厳しい御批判を真摯に受け止め、しっかりと胸に刻み込むとともに、近く、自らに対し厳しい処分を科したいと考えております。
 一旦失われた信頼を取り戻すのは容易なことではありませんが、知事の職責を肝に銘じるとともに、厳しく身を律しながら、ふるさと秋田を思う初心を忘れることなく、人口減少問題をはじめとする数多くの県政課題の解決に向け、全身全霊を傾けて取り組んでまいります。
 ここに改めまして、県民の皆様に、このたびの私の不始末を心からお詫び申し上げたいと存じます。
 次に、皇太子同妃両殿下の行啓について申し上げます。
 皇太子同妃両殿下におかれましては、7月11日から2日間の御日程により本県に行啓され、「第53回献血運動推進全国大会」の式典に御臨席されたほか、潟上市立大豊小学校と県立博物館を御視察いただきました。また、日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学に皇太子殿下の御来臨を賜り、介護実習の様子などをご覧いただきました。
 両殿下におかれましては、ご訪問先において、子どもたちをはじめ、関係の方々に温かいお言葉をおかけになり、また、沿道でお出迎えされた方々にも笑顔でお応えになられ、その優しいお人柄に、多くの県民が感銘を受けたものと思います。
 行啓に際しまして、御協力をいただきました皆様に深く感謝を申し上げます。
 次に、提出議案について申し上げます。
 今回の補正予算案は、大雨による被害対策として緊急を要する事業について計上しており、住宅に被害を受けた世帯に対し見舞金を支給するほか、災害援護資金の貸付などにより、被災された方の生活再建に向けた支援を行うとともに、農地や生産施設等の復旧をはじめ、種苗や生産資材等の購入など再生産に向けた取組に対し助成し、農業経営の早期再建を支援してまいります。
 また、被災した道路や河川等の公共土木施設等について、災害査定申請に必要な調査を実施し、早期に復旧対策事業を実施するとともに、防災・減災対策として河道の掘削等を行ってまいります。
 一般会計補正額は、163億2,013万円であり、補正後の総額は、6,048億8,031万円となります。
 次に、単行議案の主なものについて申し上げます。
 「平成29年度急傾斜地崩壊対策事業に要する経費の一部負担の変更について」は、関係市町村の負担額の変更を行おうとするものであります。
 以上、提出議案の概要について申し上げました。よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。