企業連携事例紹介(高精度反射型対物鏡の研究開発)

2017年09月13日 | コンテンツ番号 26657

連携企業の概要

 
連携体 業 種 社  名 役 割 等
 光学部品製造業 日東光器(株)

球面ミラー研磨、鏡筒の機構設計、反射型対物鏡の組立・調整

 精密機械部品製造業 (有)ブイテックス 鏡筒の加工、試作
支援機関 東北大学多元物質科学研究所
秋田県産業技術センター

事業概要

連携の経緯

 産業技術センターが、改組前の高度技術研究所当時に実施した垂直記録の開発を通して新規磁気計測技術の開発を行っていたところ、高度な光学部品製造技術を活用して高付加価値製品創出を模索していた日東光器株式会社がこの評価装置の核となる反射型対物鏡の技術導入による自社製品化開発を決断。紫外線や可視光よりも1桁以上波長が短く圧倒的に高い精度が求められる軟X線用反射型対物鏡の開発で世界のトップランナーであり、高度な光学制御技術を有する東北大学多元物質科学研究所と精密金属加工が得意な有限会社ブイテックス、産業技術センターとでコンソーシアムを形成して共同研究開発を行うこととなった。

 

新商品の概要

 近年、電気自動車、ハイブリッド自動車用に高性能磁石を用いた磁石式モーターが期待され、開発が進んでいる。このモーターの機能および性能の向上を実現するためには、材料として使われている磁性体が持つ磁気特性の高性能化が必要なため、磁性体の強磁場中における磁石の振舞いを微視的に評価・観察することが必須である。開発中の高精度反射型対物鏡は高い分解能を持ち、かつ、強磁場に影響を受けないという特徴があるため、この対物鏡を用いると磁石の磁気特性の高感度・高精度評価が実現でき、次世代自動車用モーターの機能向上、性能向上への貢献が期待できる。

 

企業連携の成果 

 平成25~27年度のあきた産学官連携促進事業重点分野研究開発プロジェクトの支援を得て、本格的に研究開発を開始した。プロジェクト終了時には当初掲げた市販レンズとサイズ互換、かつ、波面収差25 nmという目標を上回る波面収差20 nmを達成した。この結果により、波長300 nmより長い波長(紫外線、可視光線、赤外線)でボケることなく集光できることが実証された。

 平成28年春季応用物理学会学術講演会に併設された企業展示にも出展し、計測器メーカーや加工機メーカーへPR活動を行なった。

 現在は高精度反射型対物鏡を搭載した磁気計測装置の製品化を目指し、開発継続中である。

企業展示出展ポスター.pdf

 

代表企業等の連絡先

・代表企業名:日東光器株式会社

・所在地:秋田県仙北郡美郷町六郷東根字東明田地147-1

・電話番号:0187-84-2840

・メールアドレス:kawamura@nitto-optical.co.jp

 

中小企業の連携を応援します!

 県内の各支援機関では、企業連携の取組を支援するため、出会いの場の提供やマッチング支援、連携事業実施への資金面、技術面での支援を行っております。詳しくはリーフレットを御覧ください。

企業連携リーフレット.pdf