このたび提案いたしました議案の説明に先立ち、諸般の報告を申し上げます。
 はじめに、「春の大型観光キャンペーン」についてであります。
 本県では、4月から6月までの3か月間、JR東日本をはじめ、市町村や観光事業者の方々とともに、「さく、さく、あきた」をキャッチフレーズとして、雪解けから新緑に至る変化に富んだ秋田の魅力を発信する「春の大型観光キャンペーン」を展開しております。
 こうした中、先月24日から29日まで大仙市で開催された「第16回国際花火シンポジウム」では、37の国や地域から関係者が集い、花火の製造や打上技術などに関する研究の成果が発表されたほか、シンポジウムに合わせて行われた「大曲の花火~春の章~」には、海外をはじめ各地から多くの観客が訪れ、世界各国の国際色豊かな花火と日本の技術の粋を集めた花火の共演を堪能いただき、大変な盛り上がりを見せました。
 このたびの国際シンポジウムを契機に、県と大仙市が協働で取り組んでいる花火をテーマとしたまちづくりや産業振興を加速させ、「大曲の花火」ブランドの更なる向上と誘客促進に取り組んでまいります。
 また、今月下旬には、ユネスコ無形文化遺産に登録された「角館祭りのやま行事」、「土崎神明社祭の曳山行事」、「花輪祭の屋台行事」の3つの屋台行事や本県を代表する食文化などを一堂に集めた、「これが秋田だ!食と芸能大祭典」が秋田市で開催されるなど、キャンペーン期間中に県内各地で様々なイベントが行われる予定となっております。
 これらの機会を通じ、1人でも多くの観光客に秋田を訪れていただき、海外でも知名度の高い秋田犬や、歴史ある名湯・秘湯、山菜をはじめとした旬の料理など秋田ならではの魅力を満喫していただけるよう、引き続き、首都圏等でのプロモーション活動を積極的に展開するとともに、秋田に根ざした伝統、文化などの資源をさらに磨き上げ、インバウンドを含めた観光振興の取組を強力に進めてまいります。
 次に、高速道路の整備について申し上げます。
 国の平成29年度予算において、県内で唯一残されていた未着手区間の東北中央自動車道「及位・上院内」間が、「真室川雄勝道路」として事業化することが決定されました。これにより、県民の悲願である県内高速道路の全線開通に向けて大きく前進したところであり、これまでの官民一体となった取組が実を結んだものと考えております。
 また、事業中区間である日本海沿岸東北自動車道「鷹巣・あきた北空港」間の年度内供用も確実となり、空港を起点とした広域周遊観光による交流人口の拡大や企業立地の促進など、県北地域全体にわたり大きな経済効果が期待されます。
 高速道路ネットワークは、本県の産業経済活動を支え、地域間の交流を活発化させる重要な基盤となるものであることから、今後も、ミッシングリンクの解消に向け、事業中区間の早期完成が図られるよう、国に対し強く働きかけてまいります。
 次に、提出議案についてご説明申し上げます。
 今回の補正予算案は、県政の推進に係る新たな指針の策定に要する経費のほか、秋田の創生に向けた取組や公共事業等のうち、緊急に対応が必要な事業について計上しております。
 まず、県政の推進に係る新たな指針となる「第3期ふるさと秋田元気創造プラン」及び次期行財政改革大綱について、広く県民から意見をいただきながら策定を進めてまいります。
 秋田の創生に向けた取組については、県・市連携文化施設の整備に向けた基本設計に係るコンサルティング業務や地質調査、和洋高校校舎の移転補償に係る調査等を進めるほか、企業版ふるさと納税を活用した事業を実施してまいります。
 公共事業については、早期に対応が必要な道路・河川事業について計上しております。
 一般会計補正予算額は5億4,716万円であり、補正後の総額は5,641億1,517万円となります。
 次に、単行議案の主なものについて申し上げます。
 「秋田県副知事の選任について」は、任期満了となる堀井啓一氏を再任いたしたく、議会のご同意をお願いしようとするものであります。
 「秋田県監査委員の選任について」は、議員の中から選出された委員の辞任に伴い、後任として、柴田正敏議員、渡部英治議員を選任いたしたく、議会のご同意をお願いしようとするものであります。
 以上、提出議案の概要について申し上げました。よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。

 

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