写真:第5回セミナーの様子

2007.12/20(木)at 秋田市雄和 国際教養大学

第5回セミナー 「計画策定概論~プロジェクトマネージメントの視点から~」

講師:国際教養大学 地域環境センター長 教授 熊谷嘉隆
出席者 2期生16名

今回は、第4回セミナーの課題である個人企画アイディア(八津・鎌足が舞台の企画)を基にして、それを具体的な企画書の形にするための計画策定に関する講義を熊谷先生からしていただきました。
また、その後は各自のアイディアを発表しあい、同じようなカテゴリーのアイディアを持った人と一緒にグループ化し、各グループ毎での企画書作成の第1段階である「テーマ」「目標の設定」「規模とリスク」を検討しながら、個人企画アイディアを、グループの企画書としていくためのワークショップを行いました。

次回までの課題(グループ企画書作成)のための作業グループ

カテゴリー毎に以下のようにグループ分けしました。
赤字は欠席された方ですが、今後は下記グループでグループ課題に取り組んで下さい)

  • ロマン系:金萬・加藤・大高佐々木
  • 和紙系:杉渕・門脇(砂)・斎藤・金子・松田
  • 巡り系:沢田・鈴木(義)・三浦・鈴木(桜)
  • 地域文化系:金・奈良・安養寺・畠山・長谷山
  • レジャー系:柴橋・由利・鶴田西川

各グループの概要と12/20時点での検討結果は下記からダウンロードして下さい。

第5回講義・ワークショップについて

「計画策定概論~プロジェクトマネージメントの視点から~」熊谷嘉隆
 プロジェクトに課せられた目的を、期限・予算内に遂行するために必要な方法や手順、段取りを検討するのが計画だが、その計画の策定方法についての講義である。この場合、計画は実現可能なものであり、プロジェクト実施後に正の変化をもたらすものでなければ、優れたものとは言えない。

あるプロジェクトを実施する際には、1)計画の策定、2)プロジェクトの実施、3)プロジェクトの評価の3段階を踏まえる必要がある。
このうち、1)計画策定については、下記のような手順を踏む。

  1. 中核チームを立ち上げ
    (今回は活力人のグループ)
  2. 目標を設定
    (プロジェクトの理念と、具体的な実現可能な目標を区別)
    • スコープ(規模・範囲)の設定
    • ステークホルダー(プロジェクトの影響の及ぶ利害関係者)の特定
    • リスクの特定
  3. 作業分解図を作成
    (作業を関連項目毎に仕分けして進めるため)
  4. ネットワーク図(ロードマップ)を作成
    (3.で分解した作業を作業手順毎に並べ相互の関係性を整理)
  5. スケジュールを作成
    (行程上で最も困難で時間のかかる箇所(クリティカル・パス)の発見と対応
  6. 予算づくり

以上を踏まえて、プロジェクトの計画書の作成に取りかかる。
計画書に盛り込むべく内容は以下のとおり。

  • プロジェクトの要約
  • 目標
  • 前提条件とリスク
  • 作業分解図
  • ネットワーク図
  • 予算と資源
  • 組織図とコミュニケーション網
  • 目標達成度の評価基準
  • 連絡先

プロジェクトを成功させるために必要な11の黄金律がある。
それを含めた詳細の資料は、下記、熊谷先生の講義資料(pdf)をご覧下さい。

ワークショップ「個人企画案のグループ化と企画書づくり」熊谷嘉隆

第4回セミナーの課題である個人の企画案を発表しあい、同じようなカテゴリーのものをグループ化したのちに、今度はそのグループ毎に、講義で学んだ「計画書の策定」をもとにして、計画書作成の第一段階にとりかかった。

時間の関係もあり、各グループでのこの場での作業は、上記のダウンロードにあるような内容までで終わったが、今後はこれを第5回に出席出来なかった方も一緒になって各グループ毎に計画書を作成することになります。

※講義で用いたパワーポイント資料のPDF版は下記からダウンロードしてください。

今後の流れについて

第5回セミナー課題

第5回に参加出来た方もできなかった方も、このページ、あるいは同じグループのメンバーと連絡を交わして情報を得て、八津鎌足集落と拠点施設の「かたくり館」を舞台にして、この地域ならではの資源を用いて、活力人セミナー受講生と地域の方々と一緒になってできそうなイベント(外から人を呼び込む対外的なモノから、集落の人たち自身で地域を見直す地域内部的なモノまで含みます)のグループ企画書を考えてくること。実施時期はH20年8月~10月ですのでその時期にできそうなものです。打ち上げ花火的なモノではなく、お金をあまりかけず、セミナー終了後も地域の方々自身の力で継続的に開催出来るような内容のモノです。

  1. 2/15までに第5回の課題1(グループ企画書の要約版:A4サイズ1~2枚程度)の提出をお願いします。提出方法はグループ代表者から高橋技師までメール送信でお願いします。
  2. 2/23までに第5回の課題2(グループ企画書のパワーポイントプレゼン版)の持参をお願いします。提出方法はCD-RまたはUSBフラッシュメモリとします。

また、これらだけでは情報が足りないと思いますので、掲示板に情報をお互いに持ち寄りながらやりましょう。
掲示板へのリンク

※グループ企画書作成のためには、グループ毎に工夫してネットで情報をやりとりしたり時には集まったりする必要があります。ここがセミナーのがんばりどころその1です。

今後の企画づくりとセミナーとの関係

第6回(2/23-24:阿仁)

  • 初日は阿仁地域の若者と1期生とが実施する「キャンドルストリート」を見学・手伝いし、それまでの取組について情報交換をします。
  • 2日目はグループ企画書の発表会(プレゼン)です。その後、八津・鎌足集落の方々にも入って頂きながらコンペを行い、最終企画書を選考します。
  • これ以降は、講義・ワークショップの各回セミナーとともに、受講生全員で、最終企画書を実際に実施するまで、工夫して情報のやりとりをしながら、準備を進めていきます。ここがセミナーのがんばりどころその2です。

第7回(H20年度4月予定)

  • 講義はコミュニケーション論を予定しています。
  • 最終企画書を基に、実施に向けた受講生全体での検討時間も取ります。実施に向かっての組織作りや、地元との調整、その他諸々の手続き等も確認していきます。

※なお、第7回開催時以外にも、随時メンバー同士(この段階では2期生全員が一つのグループです)がメール、掲示板、あるいは独自に集合したりしながら企画の準備を進めていく必要があります。

現地企画の実施(H20年度8-10月の期間内を予定)

Akitaふるさと活力人養成セミナー1期生も同様に、距離と時間と多忙という障害をお互いに工夫しながら乗り越えて、個人アイディア→個人企画書→グループ企画書→実施という経緯をたどってきました。
下記リンクに掲載されているのは、第1期生のそれぞれのグループが考えたグループ企画書です。
みなさんも地元の人とともにお金をかけずに楽しみながらできそうなアイディアをつくってみてくださいね。