トリカブトによる食中毒を防ぎましょう

2017年04月13日 | コンテンツ番号 24067

 山菜採りのシーズンです。トリカブトなど有毒な山菜による食中毒に注意してください。

 秋田県では、有毒なトリカブトを、食用のシドケ(モミジガサ)やニリンソウ(フクベラ)と間違えて食べたことによる食中毒が発生しています。平成28年にはトリカブトをシドケと間違って食べたことにより1名が亡くなる事故も発生しています。

食用の野草と確実に判断できない植物は採らない!食べない!売らない!人にあげない!

  • 野草を食べて体調が悪くなった場合は、すぐに医師の診断を受ける。
  • 目標とする山菜についてよく調べ、形態などの特徴を覚え、はっきりわかる山菜だけを採取する。
  • 新芽や葉だけで種類を見分けることは難しいので、その植物全体のことをよく確認するようにする。
  • 山野では食用となる山菜と有毒な植物が混生している場合があるので、有毒植物が混入しないよう注意する。
  • 正しい調理をする(ワラビのアク抜きやジャガイモの芽の除去など)。
  • ご自分で判断できない植物は採らない!食べない!売らない!人にあげない!でください。
    保健所では野草やきのこの鑑別は行っておりません。)

 

1.トリカブトと誤食されやすい植物

          トリカブト             

区分 トリカブト シドケ
(モミジガサ)
ニリンソウ
(フクベラ)
8月以降
紫色の花
8~9月頃
淡緑白色
筒型の頭花
早春(3~5月)
白色の花
掌状に深裂 モミジ状
(掌状に中裂)
掌状に深裂
葉の
つき方
互生 互生 根茎から数本出る
側円錐形 地下茎を出さない 地下茎
(短く横に這う)

 

2.誤食されやすい有毒植物

有毒植物名 類似する主な食用植物 採食される部位
トリカブト シドケ(モミジガサ)
ニリンソウ(フクベラ)
若葉
イヌサフラン ギョウジャニンニク
ジャガイモ、タマネギ

球根
ドクゼリ セリ、ワサビ 若葉、地下茎
チョウセンアサガオ ゴボウ、オクラ 根、実
ヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ
モリアザミ(山ごぼう)
バイケイソウ オオバギボウシ(ウルイ) 若葉
ハシリドコロ フキノトウ 新芽
タマスダレ
スイセン
ノビル、ニラ 鱗茎、葉

  

3.トリカブト

 トリカブトはキンポウケ科の多年草で湿気の多い場所に生息しています。高さは1メートルにもなり、夏頃に紫色の花を咲かせます。有毒成分はアコニチンですが、これはトリカブトの根だけでなくトリカブト全体に含まれているため、根を取り除いても食べることはできません。春先はシドケ(モミジガサ)やニリンソウ(フクベラ)と間違えやすいので注意が必要です。

  

  

4.症状

 食べてから、数十分~数時間後に発症します。初期には手足のしびれ、めまい、動悸がみられ、その後に嘔吐、脱力感、呼吸困難、けいれん等の症状を呈し、最悪の場合は死に至ります
 また、現在でも解毒・治療薬はありません

 

5.秋田県でのトリカブトによる食中毒の発生状況

発生日 地域 摂食者 患者 死者 施設 潜伏時間 症状 原因
平成4年5月20日 鷹巣 3 3 0 家庭 最短40分
最長1時間
平均50分
しびれ
筋肉の違和感
採取した山菜に
トリカブトが混入
平成6年5月7日 羽後 3 3 0 家庭 30分 口、手足にしびれ
嘔吐、血圧降下
採取した山菜に
トリカブトが混入
平成6年6月5日 横手 1 1 1 家庭 2時間 歩行困難
下痢、嘔吐
血圧降下
採取した山菜に
トリカブトが混入
平成8年4月9日 八森 1 1 0 家庭 1時間 口唇、舌のしびれ
血圧降下
不整脈
食用の「ミツバ」
と誤認
平成9年4月27日 田代 3 3 0 家庭 1時間 口唇、舌のしびれ
不整脈
食用の「ニリンソウ」
と誤認
平成14年4月10日 大館 2 2 0 家庭 最短15分
最長35分
平均25分
吐気、嘔吐
腹痛、めまい
起立困難
食用の「ニリンソウ」
と誤認
平成19年4月12日 大館 3 3 0 家庭 最短30分
最長60分
平均50分
舌のしびれ
ふらつき
歩行困難
食用の「ニリンソウ」
と誤認
平成20年4月20日 大館 2 2 0 家庭 30分 吐気、しびれ
歩行困難
不整脈
食用の「シドケ」
と誤認
平成28年4月23日 湯沢 1 1 1 家庭 2時間 吐気、しびれ
不整脈
食用の「シドケ」
と誤認

 

参考

有毒植物による食中毒に注意しましょう |厚生労働省