職員に対する年度始めの知事あいさつ要旨(平成29年4月11日)

2017年04月12日 | コンテンツ番号 23807

4月11日(火) 県正庁

 おはようございます。まずは、久し振りというか、4月3日以来の登庁で、実質今日から3期目ということで、皆さんとまた一緒に仕事ができることを非常にうれしく思っております。
 さて、今回は、この選挙を通じて県民の皆様から様々なご意見、あるいは励まし、あるいは様々な生の声が私に届いておりますので、その点について、全体的にはこの後、色々な機会に、今、頭の中で整理をして、手紙でもらったものもございますので、整理しながら各部局の検討のときにお示ししますけれども、少し臨場感のあるこの時期に全県を遊説した感想、あるいは耳にした声を少し開陳しながら、今日のこの年度初めの挨拶にいたします。
 まず、8年ぶりの遊説ということで、改めて秋田県は広いなと、本当に広い県です。また、ちょうど雪融け、新緑の季節ですので、山々の山河の美しさ、あるいは人のやさしさ、また、何とも言えぬ癒される農村風景。逆に農村部の中心部の町の寂れ、そういうことを生で感じたこの17日間でした。色々な声がございます。一般に、色々な団体さん、あるいは色々な会で県民の声を私も直にお聞きすることがありますけれども、やはりそれは、あくまで知事という立場です。そういうときには、皆さん何となく遠慮が多いです。ただ、選挙になれば、これは私が一票入れていただくという状況ですので、県民の皆さんも割と屈託なく生の声、正直にお話というか注文、あるいは色々なお話が胸に響くという状況になります。
 選挙ですので、そんなに一人一人とお話する時間はありませんけれども、実は遊説のスタートの前に8時からですけれども、大体30分から40分前にスタート地点にいます。そうしますと、そのスタート地点に周辺の人々が大勢集まってまいります。その時間に非常に色々なお声が返ってくる。ほんとに私にとっても、やはり選挙は一方的に公約を述べても、そう胸に響かず、やはり皆さんの声を聞きながら、それに合わせ、地域に合わせ、またその対象の人々の暮らしに合わせて、これを噛み砕いてお話すると意外とわかりやすいということで、できるだけ県民の皆さんと一方的な公約開陳じゃなくて、双方向の選挙運動を今までも心がけてきました。

 その中で少し、評価と期待、あるいは鋭いご指摘ということで、今、どちらかと言えば鮮烈に頭に残っていることについて少し開陳をしたいと思います。その前に、やはり高齢県です。しかし、意外にお年寄りは元気です。これは五城目に行ったときに、二ツ井かな、元気な老人が自転車でどんどんこいで、私のところに来て、聞いたら100歳。まだ現役で田んぼに出ている。私を見て「おお、いい若いものだな」。私も「いやあ、おじいちゃん、なんぼだ」と聞くと、「100だ。まだばんばづ」「いやあ、ほんとに高齢県だな」私をいい若いものだと、うれしいような照れくさいような、そういう感じでした。
 そういう中で、やはり議論のあったものについては評価があるなと。一番なのは湖東病院、これは、あの地域の、あの8年前に、是非あれを残してくれという声が多かったものですから、私も当時のことが随分頭にしっかり残っています。これについては非常に評価が良かった。ただ、建物はありますけれども、やはり中身が、まだまだ満足ではないものですから、そういう点のご指摘があったことは事実です。
 また、農業関係については、意外と農家の方が現状について厳しさをわかっております。その中で平鹿地域の果樹の雪害対策、これについては非常に果樹農家の方から評価の声が大きく、私も逆に励まされたと。あと、ほ場整備の進行、あるいはメガ団地、こういうものについては、しっかりと評価をされているなという気持ちがしました。
 逆に来年からの米の生産自由化、これはやはり中山間地に行けば行くほど不安が大きいと。ですから、これもやはり地域ごとに、対応を合わせたそういう情報提供、やはりそういうきめ細かな米対策、これが必要かなというふうに感じたわけです。
 また、『おたがいさまスーパー』というのが、非常に評価が高い。逆に、買い物よりも、あそこに周辺のお年寄りが集まって、一種のコミュニティ。ですから、情報交換、また、それを通じて色々な生きがい対策ということで、非常にああいうものについては大変お褒めの言葉をいただいたということでございますので、この後これをどういうふうに実施をして広げていくかということにつながるのかなと。
 また、地方に行けば行くほど働く場、これは特に農村部に行けば行くほど、働く場の確保が大勢の農家の方々を中心に、やはり農業地帯でも少子化ですので、ほんの少ない子どもさん、少ないお孫さんを地元に何とか残したい、これがやはり親御さんの非常に大きな期待ということで、農業についてもですけれども、農業そのものは長男が継ぐと。次男、三男、あるいは女性について、何とか地元にとどめたいという願いが非常に大きい。五城目の奥で80歳過ぎのおじいさんが「なんと、おれの一番めんけえ孫が、なんと今、秋田さいる。」この場合、県外じゃないです。秋田市に就職したと。まず、一番のめんこだからって泣かれたの。私の前で泣くんです。いやあこれは非常に厳しいです。私も返す言葉がなかった。秋田市からすると東京ですけれども、農村部からすると秋田市なんです。ですから、やはりこの色々な地域ごとに、その雇用の場の考え方、これも違うなと。そういうことで非常に胸にジンとくるようなお話も多かったわけです。
 特にそういうことで、都市部ほど県外大学に行っていますので、県外大学に行っている自分の子どもさんやお孫さんを、何とか秋田市に戻したい、あるいは県内に戻したい、そういう大学生の働く場、これについてもっともっと県で頑張れ、逆に頑張れというよりもお叱りを受けるという状況もあったわけです。
 また、職業訓練について、意外とその地域、我々はどうしても高等教育のみ頭にありますけれども、やはり現場の職人さんというんですか、現場の技術、技能者、これについての要望が非常に多かったというのが印象的です。

 あと、皆さんもミスマッチについて職種、職業のミスマッチというイメージでとらえていると思いますけれども、これが年齢のミスマッチ、これはやはりある農村部に行ったら、70歳前後のお年寄り、お年寄というか私と同じぐらいです。農家の方は、農業が非常に機械化、自動化しておりますので、時間が有り余って元気です。逆に若い人よりも力もあるし元気。若い者が、我々年寄りができるような仕事をやっていると。もったいないと。逆に若い者に、もっと難しい、お年寄りはパソコンも無理ですし、そういう機械を扱うのは無理、若い者にもっと難しい仕事をさせて、逆に今やっている若い者の仕事は、自分たちが十分できると。なるほどなと、年齢のミスマッチ、こういうものをやはり強く指摘した方もいらっしゃいます。
 また、都市部にくればくるほど、今、職業に就いていますので、やはり都市部はどうしても多世代がないですから、住居が。やはり御夫婦だけで住んでいますので、子育て支援、これは都市部ほどそういう声が強い。農村部は二世代、三世代同居していますので意外と少ない。都市部にくると、急激に子育て支援についての要望が増えると。
 また、これも、なるほどと思ったのがあります。農村部と都市部で2回、同じような話。一つは秋田市の郊外、移住ではないですけれども、旦那さんが秋田出身で、東京で暮らして、老後、秋田市に帰ったと。ところが、東京の人は免許ないんです。東京では車がいらない。こちらに来ると70歳近くになって免許を取る気もない。「ねえ、知事。移住・定住と言ったって、こっち来たら足(交通手段)がないじゃない、都会の人は免許ないんだよ」。地元の人は車あるけれども、そんな大きく定住なんて言うものではないって非常にお叱りを受けました農村部でも同じ。逆に言えば、農村部では、バスが全くなくなったと。やはり、東京にいまさら帰るわけにはいかないから、秋田市に移転を住み替えが必要だと、非常に厳しいご指摘があった。確かに若い人はいいですけれども、一定の年齢になれば、東京などの大都市は免許がない人が多いです。ですから、そういう我々が全く気がつかないそういうことがビンビン跳ね返ってくる。こういう点も、やはりなるほどなということで、非常に臨場感のあるご指摘で、勉強になったと思っています。

 あと、幾つかの大きなテーマの中で、例えばサッカー場について大きく2つの意見がありました。その場で話す時間がありませんので、握手しながらこれを見でけれと私に手紙を。後で見たら、やはり老人の方から、そんたにじぇんこ(お金が)あったら高齢者福祉に使えと、こういう声が一方にあります。もう一方で、野球場は県内に立派な野球場が何十カ所かある。あれ全部合わせると何百億円だと。サッカー場1つぐらい立派なものがあってもいいのではないかと。競技人口からしたら、野球の競技人口も多いけれどもサッカー人口も多い。これからは郡部にサッカー場は造れないから、県や秋田市で造ってくれたら、それがいいんのではないかと、なるほどなと。野球場は全県に、多分数百億円ぐらい分あります。そういう考えもあったなということで、なるほどなと。いずれこれは非常に両極端の意見があったということです。

 そういうことで、色々な面で今回、生の声を聞くことができた選挙でした。いずれ更にこれ以上いっぱいありますので、機会を見て皆さんに政策の決定、あるいは予算時期に開陳しながら、その声を、これをどのように受け止めるかについて検討をしていかなければならないものではないかと思っています。
 そういう中で、私は約67.7%の得票ということで、これは私への得票でもありますけれども、実は皆さん方への票でもある。ですから、私は一晩寝ても、ほとんどうれしさというのはないです。逆に大量得票ゆえの重圧、責任の重さ、これを感じております。ですから、これは私一人で県政を運営することはできません。皆さん全員のプレーですべてのものが進みます。ですから、この数多くの県民の負託、あるいは思い、願い、これは皆さんへの願い、思い、期待、そのように受け止めていただきたいと思います。そういうことで、しっかりこれから4年間、それこそ色々な意味で県民に寄り添って、それで思いを一つでも二つでも前進させるように、皆さんと全力で頑張っていかなければ、これは期待外れということで、私のみならず県政全体に対する不満に変わります。ですから、今後色々な苦難がありますけれども、是非現状を打破し、様々な政策、これも非常に臨場感のある生の声をたくさん私も受け止めてきましたので、そういうものも含めて、しっかり県民に寄り添いながら政策を力強く、かつスピーディーに進めると、そういう気概を持って皆さんに県政の各自のパート、一つの役割をしっかり果たしていただくことを心から願っております。

 私も色々な状況がありますけれども、県議会、あるいは市町村、各種団体、そして県民の生の声を今後ともしっかりと受け止めて、議論を重ね、そして前進のためのエネルギーをみんなで蓄え、しっかりと働いていきたいと思いますので、何卒皆さんもその覚悟で今後臨んでいただければ幸いです。ということで、今日は、選挙後すぐでしたの、臨場感のあるお話をもって年度初めの挨拶にいたします。これから、まずは今年度いっぱい、最大限力を尽くして頑張っていきますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。