研究期間

平成18年度~20年度(3年間)

共同研究機関

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 

研究目的

近年、消費者の畜産物に対する安全・安心・高品質への関心が高まり、国内の銘柄鶏や地鶏と呼ばれる地域特産鶏の需要が高まっている。県の特産品である比内地鶏も年々出荷羽数が増加し、県内だけでなく、関東圏を主に需要が増えている。しかし、一方では、その供給量の増加につれて、流通過程でのブランド鶏以外の混入や偽りが懸念され、消費者のみならず生産者からも科学的根拠に基づいた識別手法が必要とされてきている。そのため、マイクロサテライトマーカーを用いて、畜産試験場で保有する比内鶏およびロードアイランドレッド種の遺伝的特性を明らかにするとともに、当場由来の種鶏から生産される秋田比内地鶏のDNA識別手法を開発し、DNA識別の実用化に向けた検査体制の構築を目指す必要がある。

試験内容

  1. マイクロサテライトマーカーを用いて、「比内鶏」および「ロードアイランドレッド種」の遺伝的特性を解明するとともに、秋田比内地鶏の識別手法を確立する。
  2. 市場に流通している鶏肉からDNAを抽出し、開発されたマーカーセットを用いてDNA識別の実証を行う。