01 森吉山麓高原自然環境調査(平成16年度実施)

2014年02月26日 | コンテンツ番号 1968

自然再生事業の基礎資料を得るために、自然環境調査を実施しました。

調査期間

平成16年9月1日 ~ 平成17年3月25日

調査実施

エヌエス環境株式会社 東北支社 秋田支店

調査内容

森吉山麓高原内の植生調査及び土壌調査

調査項目

調査項目一覧
項目 工種 細別 調査方法 数量
調査 現地踏査 人工草地部分 任意踏査法 1回
植生調査 人工草地部分 コドラート調査(5m×5m程度) 83地点
人工草地以外の部分 コドラート調査
(10m×10m程度)
(20m×20m程度)
40地点
土壌断面調査 人工草地部分 詳細調査 詳細土壌調査(深さ1m程度) 49地点
簡易調査 簡易土壌調査(検土杖器) 119地点

植生分類

植生は、草地(人工草地)と林地(人工草地以外)に大きく区分されました。

さらに草地の植生については、分布する場所の違いから、湿生地に成立する群落と、牧草地に成立する群落、林縁部のチシマザサ群落とに区分されました。

図:植生分類

土壌分類

草地部分の土壌は、未熟土壌と森林的土壌に区分されます。

未熟土壌とは、草地として開発された際に表土が削り取られた箇所のことです。

森林的土壌とは、現況が草地でも林地部分と似ている土壌のことです。草地のほとんどが、この森林的土壌でした。

図:土壌分類

植生の状態から判断すると、以下の4つの区分に分けられました。

  1. 牧草地として利用されている地区
  2. 湿った環境で、ヨシやヤナギの生息する地区
  3. 牧草地からススキ等の草原となっている地区
  4. 牧草地から森林となっている地区

1番から3番の地区の土壌は、有効土層が薄く、硬度が高いため、樹木が根を張るのに厳しい環境であることがわかりました。そのため、ほとんどの場所で、植栽する際に土壌改良が必要なことがわかりました。

土壌と植物の関係

番号 群落名 主な土壌タイプ 面積
(ha)
広葉樹
植栽条件
備考
土壌と植物の関係表
ヨシ群落 グライ土壌 0.28    
クサヨシ群落 表層グライ系土壌 7.41 排水不良二次林に移行途中
ハンゴンソウ群落 適潤性土壌 3.65 水分環境適潤~過湿
ミノボロスゲ群落 削剥型土壌
盛土型土壌
4.65  
ヒメスイバ群落 適潤性土壌 11.09  
カモガヤ群落 適潤性土壌 12.39 A層が厚い
オオウシノケ草
シロツメグサ群落
盛土型土壌
盛土・削剥型土壌
グライ土壌
適潤性土壌
26.06 土壌が様々
なため、土壌
タイプによる
土壌との関連は認めがたい
ヨモギ群落 適潤性土壌 36.07  
ススキ群落 適潤性土壌 95.59 有効土層が浅い
10 コスギゴケ群落 削剥型土壌 3.99 凸型の削剥土壌に見られる
11 チシマザサ群落 適潤性土壌 0.68   周辺の森林土壌と同じ状態
  小計   201.86    
  林地   234.44   ④番
  その他   51.39   野外活動基地など
  合計   487.69    

○:適している
△:土壌改良が必要
□:樹種の選択が必要

写真:ヨモギ群落の土壌
写真1 ヨモギ群落の土壌