職員に対する年頭の知事あいさつ要旨(平成29年1月4日)

2017年01月06日 | コンテンツ番号 19177

1月4日(水) 県正庁

 あけましておめでとうございます。
 皆さん、この年末年始、それぞれ思い思いに過ごしたことと存じます。例年のごとく、危機管理の関係、あるいは除雪、この施設の管理関係、医療福祉関係の職員、予算の編成関係の職員などは、フルに休めず、大変にご苦労様でございました。今年は例年になく穏やかで、2年続きの暖冬でございます。雪の少ない年末年始で、除雪関係を担う建設部の担当者は、いささか拍子抜けではなかったかと思います。
 私も食ってばかりいて、大分腹が出て、雪かきする必要がないものですから、体重計あがったら数キロ増えてる。慌てて公舎の周りを散歩。2日、3日続けて、ゴルフの練習場で約480発打ったんですけれど、全く焼け石に水という状況。今日からまた夜が続きますので、かみさんにも、とにかく2合までと言われてありますが、2合で収まるかどうか。
 お正月、元旦には少し飲みましたけれども、あとは少し節酒ですね、節酒という状況でありますが、その分、反動で今日から少しいくのかなということで、気をつけていきます。
 北海道が大分荒れ模様。いつもなら本県や山形県に降る湿った雪、これが北海道に大量に降ったということで、ササラ電車もさすがにダウン。また、ハタハタも、青森から北海道沿岸で大分とれたという話で、もうこれも温暖化の影響ということでありましょうけれども、そうなのかと思うと、私の記憶でたどれば、69年の人生の中で十数年前には、正月三が日に秋田カントリーでゴルフをした記憶がございます。また、小学生の時、あるいは大学生になってからも、私の郷里の角館、あそこで三が日、道路にほこりが舞い上がっているという状況もあったんです。そういうことでありますので、確かに温暖化ということはあると思いますけれども、何となく十二、三年から十四、五年周期に、この暖冬と豪雪が繰り返されているように感じます。いずれそう簡単に、この気候というものは、温暖化ということで決めつけることができないのが自然界の不思議ということでありましょう。

 街の様子ですけれども、秋田も全国的な景気の好転の中で、幾分か好況感が出始め、忘年会、新年会は大分盛り上がっているような気がしました。ただ、百年一日がごとく、変わり栄えのしない店、これは、どうしようもない。時代の変化に合わせまして工夫を凝らしている店では、大分様相が異なっているようでございます。特に思ったのは、最近ブームの秋田の名酒、銘柄酒、最近の銘柄酒ですね。日本酒かワインか分からないような、あの、これ以上言うとメーカーの話になる。何とかシックスとか、ああいうものを置いてる店が大変はやっているんですよ。私も年末に二、三軒行きましたけれども、あの、若い人が、それを求めて、この店にはこれがあるからということで来るということでございます。いずれ、この秋田のお酒も大分低迷しましたけれども、若い方、若い後継者の皆さんの努力で、ある意味で日本酒の今までの殻を破ったこういうものが、大分もてていると。また輸出も盛んだということで、一つのこれも、地域、地方創生の大きなモデルであろうと思います。やはり色々な面で若い新しい知恵、知識、あるいは感性が必要な時代であるという認識してございます。
 また一方で、雪が降るのが普通の秋田で、スキー場の方はあがったり。また、建設業者の方々も、冬の除排雪、これで大分その年間の経営計画立てているところもございますので、逆に困っている向き。あるいは冬物が売れないということで、これも一方でいいことがあれば一方でその逆もありますし、なかなかうまくいかないのが世の中ということでありましょう。そういうことで、まずは今日が仕事始めということで、新たな気持ちで仕事を始めていただきたいと思います。

 今年はどんな年になるのか。いずれ内外とも波乱に満ちた年になるというよりは、そもそも波乱に満ちているのが本来の人間社会の姿というのが私の考えです。いずれ、この波乱に満ちるのが自然の摂理ということで、これも前からいつも言ってますけれども、そもそも人間社会が、これ万事平穏無事という状態が続くことが、人間そのものが抵抗力を失い、窮地から脱するための生命力と言うんですか、抵抗力、あるいは知恵、こういうものが失われるということで、やはり波瀾万丈な時ほど人間はそれを経て強くなるということではないかと思います。
 このような基本認識のもとに今年を少し展望しますと、まず大きくその世界を見ますと、今月末にトランプさんがアメリカ大統領に就任されます。このトランプさんの影響がどうなるのか、これは直ちに日本にも世界にも、当然この秋田にも、色々な面で影響がありますので、このトランプさんの政策、あるいは方向性、これがどうなるのかというのが一番の今年の一つの始まりではないかと思います。経済面では今のところ株高円安ということで、今日も東京証券市場では、250円ほど上がっています。そういうことでありますが、一応、今のところはそういう状況ですけれども、この後どうなるのか。

 また、円安も、これは度が過ぎれば資源輸入国の日本ということでこれも大変な状況になることもありますので、程々ということがいいでしょう。また、我が国、アジア、ヨーロッパの貿易政策、これもどういうふうになるのか。これも、世界の貿易政策というのはやはり世界の安定に寄与しますので、どういうことになるのかということが、経済あらゆる面に影響してくるということでしょう。また、ロシア、中国という部分に対するアメリカの態度がどうなるのか。また、中東などイスラム国家の扱いによる影響がどうなるのか等々、ひいては多くの国々、とりわけ日本は色々な面で直接間接に影響がありますので、まあ我々自治体運営にも、すぐそれが波及しますので、目が離せないという状況であろうと思います。また、お隣の韓国も、今、混乱状態。中国の経済環境が黄色の信号がともっている。また、ヨーロッパはイギリスのEU離脱。また、EUの中でナショナリズムの台頭。こういうことも念頭に入れなければならないと思います。また中東の混乱も、一向に収まる様子がない。

 そういう中でありますが、いずれ世界がどう動こうとも日本がどう動こうとも、私どもこの秋田をどう舵取りをしていくか、これが重要であります。先ほど申し上げましたとおり、まずは、この波乱の中にこそチャンスもあるということを肝に命じて、前向きに前進していきたいと思います。いずれ国は、今、働き方改革、女性の活躍、強い産業など、様々なフレーズに象徴されます、これまでにない政策の方針を打ち出しておりますが、これも、全て我々が是とするものではございませんが、流れそのものは、国の政策の流れ、そういうものは一定の私ども理解を示すものであります。
 そういう中で、このような国の大きな方針を踏まえながら地方創生、言い換えれば人口減少時代におきます地域経営をどうするかという、大変重い命題を突きつけられているものでございます。本県は日本一の高齢県、人口減少県でありますが、これは長い間に形づくられた構造であり、絶対的に高齢者比率が大きい人口構造では、いかに少子化対策を充実させ、出生率が上がっても、また、若者の県外流出、いわば社会減に歯止めをかけたとしても当分の間は自然減の比率が大きく、早晩、本県人口は100万人の大台を割ることは確かであります。しかし、諦めや悲観からは何も生まれません。確かに各分野で様々な弊害が生ずることは否めませんが、我々県職員が、人口減少何するものぞ、時間がかかっても私どものふるさと秋田を守り抜き、県内に再び活気を取り戻すという気概を持ち、県民とともに明るさを抱きながら突き進むことが第一歩ではないかと感じております。

 政策的には、秋田元気創造プランとあきた未来総合戦略を基本に、それぞれの部局がしっかりと目標達成のために力を尽くすことにありますが、まだまだ施策事業の狙いそのものはいいですが、魂が入ってないと思われるもの、また、それぞれのセクションでいま一度、手法がこのままでよいのか、県民や施策事業の対象相手に理解していただいているのか等々、様々な情報を得ながら確認をしながら仕事を進めてほしいと思います。
 また、新しくやるべきことはないのか。来年度予算では、総花的ではなく、たとえ1点に絞ってもやり抜いて、しっかり実態の伴う成果を出せるものを考えていただきたいと思います。いずれ、高速交通体系の計画的な整備、構造改革の兆しが見え始めております農林水産業のさらなる振興、輸送機・新エネルギー産業等の加速的な拡大、子育て支援対策の定着、大学を含む高等教育環境の整備、東京オリンピック・パラリンピックへの多面的な対応等々、これまでの施策事業の重点的推進に加え、来年度以降の施策事業の幾つかの新しい視点をこれから述べてみたいと思います。
 いずれ人口減少の中にあって、有効求人倍率が過去最高でございます。というのは、県内でも人が欲しい、また、人手不足ゆえにその事業が立ち行かなくなるという状況もございます。そういう中で多くの高校生が、まだまだ県外に就職するという。確かに県外へ就職する高校生を無理に引きとめることはできません。 それぞれの夢があるでしょうし、それぞれの思いがあると思います。しかし実際には、私のところにも、その親御さんから、時々というよりもしょっちゅう相談があるのは、息子、娘が東京へ就職して、わずか1年もたたずに辞めてくる、あるいは二、三年で、やはり故郷へ帰りたい。実際にそう簡単に東京、首都圏での満足する仕事、あるいは生活環境はないのであります。ですから、やはり高校生に無理強いはできませんけれども、この秋田のよさ、あるいは我々がその様々な秋田の情報、確かに絶対的に希望する職業が少ないということは事実ですけれども、これを、いかに理解してもらって、やはり地元に定着すると、これが東京で何年か就職をしてから、仕事を繰り返して、幾つかの仕事を経て、地元に戻っても、必ずそういう状況になれば、不利な状況でまた地元に戻ってくるという状況になります。ですから、やはり我々が様々な手法、あるいは情報を高校生に与えながら、自発的にこの地元に定着するということを、しっかり全部局挙げて様々な面からこれを強く推し進めることが必要でございます。当然、こういう状況を踏まえた上で、次のようなことについて少し、来年度以降、力を入れていかなければならない点について少しお話を申し上げます。

  雇用の場の確保というのは大前提になりますけれども、特に女性向きの職場の拡大、あるいは女性向き企業の誘致、あるいは女性の活躍推進機能の確立、どういうことが考えられるのか、まだ私も分かりませんけれども、女性が活躍できるそういう下地を、みんなで考える、あるいはそういう機運を設ける、機運を盛り立てるということが、いま一つ必要であろうと思います。単なる会議をつくって、これでいいということではないと思います。もう一つは、交通事業者、あるいは市町村、NPOなどとの連携によります、交通弱者の足の確保及び観光関係の2次アクセスの対策、及び秋田市との協働ですけれども、秋田市中心市街地の交通利便対策、こういうものについても、高齢化県、あるいは過疎地域において非常に交通というものが、一つの大きな課題になってございます。都市部のこの中心市街地の交通利便対策も含めて、こういうものについてもしっかり前向きに捉えて、これを進めなければならないと思います。また、大きなプロジェクトとしては、次なる重要な道路路線の整備の促進、これをどのような手法でやっていくのかという、これも大きな課題になると思います。また、クルーズ船の寄港環境の整備、こういうものも重点的に進めていきたいと思います。
 今一つ、色々な面で色々な分野で、人材が不足ということでありますが、特に安全・安心を、いざという時に支える土木建築人材、これの教育、あるいは確保対策、こういうものも非常にこれから大事になると思います。何かあった時にこういうものが、こういう方がある程度いないと、どうしようもない。やはり危機管理関係からいっても、土木建築系の人材の教育確保対策、これは、建設部のみならず教育委員会も含めて、考えていただきたいと思います。また、やはり外国人の宿泊客数、秋田は非常に、色々な要素はありますけれども全国最下位という、これをどうやって盛り返すか。LCCの活用なども含めた、思い切ったインバウンド対策をどうするのか。また、宿泊機能の不足、あるいはアクセスの悪さ、こういうものがございますが、泣き言言っても始まりませんので、やはりある意味で民間も含めてあらゆる知恵を絞って、あらゆるネタを探して、これからの観光誘客、特にインバウンド対策、これについて力を入れていただかなければならないと思います。また、最新のICT活用を含めた農林水産物、あるいは県産品の県外への販路拡大、これも、なかなかそう簡単にいきませんけれども、やはり私ども様々な面でいいものを持っています。これをどう県外に発信するか。やはり最新のICTというものを、もう少し活用が必要ではないかと思います。また、将来の課題でもございますが、サッカーのスタジアム、あるいは県立体育館等のスポーツ施設の整備の方向性をどうするのか、こういう検討も、そろそろしっかり進めなければなりません。こういうことによってスポーツビジネス、こういうものを、どう定着させるかということにもつながるわけでございますので、若い方々の一つの夢でもございますので、こういう点についてもしっかり進めていきたいと思います。

 また、これまでのがん対策や成人病対策、自殺予防対策、認知症対策、あるいは運動習慣、こういうものも含めた幅広い視点からの健康寿命日本一対策、これは意外と私ども秋田を元気にする、また明るくするという要素もあるんじゃないかと思います。また、先般指定になりました3つの「山・鉾・屋台」ユネスコ世界文化遺産、あるいは能代の天空の不夜城、また様々な文化資源を活用した観光交流人口の増加対策、具体的にどういうことをやるのか。市町村との連携でございますが、やはりちまちましたことではなかなか、海外にも向いて情報発信はできません。何か思い切ったことを、こういうものを活用することに一つの大きな転機が訪れるのではないかと思います。また、先般のマスコミにもありました、子どもの健康対策、特にひとり親家庭、これも市町村との協働ですけれども、秋田が、ひとり親家庭でも過ごしやすい秋田、暮らしやすい秋田、こういうものをつくることもひとつの色々な面の、人口減対策にもつながるのかなというふうに思っています。
 また、一つ最後に、先般、ああなるほどな、なるほどというよりも、びっくりした新聞記事がありました。秋田がネット販売活用率、全国4位ですよね。同じようなところで、あの青森がビリです。青森と秋田が、そんなインターネットの環境が違うと思いませんけれども、また、だからといって青森と秋田が、青森が地元に何でも揃っているという状況ではないと思います。これはやはり秋田県の県民性にもよりますけれども、やはりネット販売は、県外からのネット販売での購入というものは、まさに県債収支、これのマイナスにつながります。これを県内でどうするのか。あるいは、県外から買うのは仕方ないとして、県内のものを、先ほどの農産物、あるいは県産品の販路拡大にも関係しますけれども、もう少しネット販売、こういうものを、県外への販売、こういうものについてのベーシックなその基盤をつくるということも必要ではないかと思います。個々のお店屋さん、あるいは事業者がやることですけれども、それだけに頼っていてはなかなか進まないというのが現実です。県が率先してそういうものをどうリードしていくか、これも非常に必要なことではないかと思います。
 以上、気がついた点を少し述べてみましたけれども、これ以外の項目もあるかもしれませんけれども、いずれこういう点について来年度しっかりとやっていくということで、なかなか手法、あるいはこの財源的に難しい面もございますが、様々な要素があってそう簡単にはいきませんけれども、こういう点についてしっかり考えて、そう時間をかけずに結果を出すという政策を、ひとつ必要ではないかと思います。また、中には、すぐには結果が出ないものもありますが、結果がいずれ出るように、県民皆さんと一緒の意識を共有しながらこういうものに取り組むという仕組みづくり、こういうことも必要ではないかと思います。以上、政策的な面について申し上げました。

 さて、今年は全国の女性消防操法大会、ねんりんピック、あるいは献血運動推進全国大会、全国産業教育フェアなど、様々な全国規模の大勢のお客様が見えるイベントが開催されます。関係部局が連携しまして、大いにこれを盛り上げてほしいと思います。県外のお客様に大いに秋田の土産物を買っていただきまして、また秋田のファンになっていただき、秋田にまたおいでいただくように、しっかりと運営とおもてなしに努めてもらいたいと思います。
 任期は、私もあと3か月半でございます。定年退職の皆さんも、あと3か月。いずれわずかな時間でございますが、非常に来年度の予算というのは重要です。また、一時も、我々の仕事は停滞は許されません。いずれこの3か月でものを成し遂げるというぐらいの気概で頑張っていただきたいと思います。職員の皆様には、全体的に2月までは暖かい、3月は少し平年並みということですが、いずれ風邪をひかないように健康に留意して、今年3月まで、まずはしっかり頑張っていただき、また来年度予算、いい予算を是非提案してもらいたいと思います。いずれ今年1年、県民の皆さんに評価されるような仕事をするようにお願いしまして、新年の挨拶にいたします。今年1年、一所懸命頑張りましょう。