県外事務所通信(福岡事務所)

2006年06月27日 | コンテンツ番号 1712

写真:福岡事務所

福岡事務所 主幹 菅原 英夫

福岡事務所は、北東北三県合同事務所の先駆けとして平成11年2月に開設されました。
アンテナショップを兼ね備えた「みちのく夢プラザ」を併設し、北東北三県の特産品を販売していますが、場所が福岡最大の繁華街・天神地区にあり、しかも、大きな商店街の出入り口に面しているという極めて恵まれた立地条件もあって、連日、多くの買い物客で賑わっています。私自身、この4月に生まれて初めて福岡の地に足を降ろしたのですが、福岡の街自体が賑わい、活気にあふれていて、特に天神地区は、土日・祝日でもないのに朝から晩まで、深夜までも「どこからこんなに人が出てくるのか」と思うほど人が往来しています。
 恐るべし福岡、恐るべし九州で、ものすごいパワーを感じます。
 福岡名物の屋台や居酒屋などで「秋田から来ている」と言うと、一様に「遠いですよね」と返ってきます。確かに遠いのです。秋田-東京、東京-大阪、大阪-福岡がほぼ等距離なので、いかに遠いかが分かるでしょう。また、福岡からは、むしろ韓国・釜山の方がはるかに近いので、食文化でも影響を受けているせいか、「みちのく夢プラザ」での売上がダントツでNO1なのが青森の「生ニンニク」です。福岡では、家庭料理でもいろんなものにニンニクを使うとか。食文化の違いでしょう。
前置きが長くなりましたが、物産面では「遠い異国」だからこそ商売になると思っています。例えば、リンゴ。九州にはリンゴはありません。アンテナショップが立地面で恵まれているということもありますが、九州にはない珍しい物があるため足を運んでくれています。来店客の大半がリピーターです。
 ただ、残念ながら、三県の中で秋田商品の売り上げシェアーが極端に低い。その要因の一つが、前段でほめた「立地条件」であるから皮肉です。
 話はまた屋台に戻りますが、秋田というと皆「秋田美人、米と酒がうまい」と知っています。知っているものの、米や酒は売れません。「重い」からです。繁華街にあるものの、駐車場は少ない。まして店の前などには車は止められない。お客さんは中高年の女性が大半で、電車やバスで来るので手に持って帰れる物しか買わない。高い酒も買わない。買うのは家庭で食べたり飲んだりするもので、他県の贈答向けの高級品が売れるわけがないのです。
 逆に、米菓やアップルジュースなど、値段も手頃で軽い物は売れています。せっかく、福岡の一等地に店を構え、何かを買いたくて来ているお客様がいるのですから、これを見逃す手はない。米だって酒だって、量や価格を工夫することによって十分売れます。活き活き物産応援チームや物産振興会など、関係機関と連絡を密にして売上拡大に努めたいと考えています。
 観光面では、確かに遠く、秋田に限って言えば直行便がないというハンディもあります。しかし、北東北三県合同で売り込めるという大きなメリットがあります。
 九州では「東京から北は行ったことがない。北海道はある」「東北にも行ってみたい」と言う人が多くいます。
 生涯に一度行くかどうかであれば、一つの県だけでなくあっちこっち回りたいというのが人情でしょう。東北が静かなブームでもあります。九州の旅行エージェントも積極的に東北の企画商品を作りつつあります。
 県外事務所、アンテナショップがあるゆえの効果が、今後必ずや花開くものと期待し、その一員として精一杯頑張りたいと思っています。